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人権擁護法案

同和問題についての、ある「証言」

私が個人的に世話になった知人で、仕事の関係で北海道から西日本のとある県に移住したA.Dさん(仮名)という人がいます。私が同和問題の深刻さを知ったのは、数年前にA.Dさんの話を聞いてからでした。昨日、あらためてA.Dさんに電話取材して、移住してからの体験とか、今の日常とかの話を伺いました。以下にそのやりとりを掲載します。
あらかじめ断っておきますが、たいした話ではありません。でもそのぶんリアルなんじゃないかな。現状を探る手掛かりとしての、ある「証言」です。
J2     「A.Dさんはいつごろそちらに移ったんでしたっけ。」
A.Dさん 「2000年の4月くらいです。」
J2     「行く前から、同和問題とかに関していくらか話は
       聞いていたんですか?」
A.Dさん 「ぜーーーんぜん!!全く!!今思えば純真無垢でした。」
J2     「そちらで仕事を始めて、最初はフツーだったんですか?」
A.Dさん 「いえ、もう初日から、”なんか変だ”、とは思いました。
       えっと、ウチの会社の仕事は全部、市からの委託を受けて
       やるんですね。なのでほとんどは委託元の市の担当部署
       の人とのやりとりが多いんですけど、なんか、北海道では
       いないタイプの人が多いな、変わってるな、と。」
J2     「具体的に言うと?どんな感じなんですか?」
A.Dさん 「まず、ものすごく高飛車というか、威圧的なんですけど、
       絶対にこっちの目を見ない。かと思うと突然卑屈になったり。
       何より不思議だったのが、一人一人が私に直接意見を言わずに
       大勢で意見を取りまとめて、その結果を一番若い人間が
       こっちに伝えに来る。これ、必ずなんですよ。何か思ってても、
       絶対直接言ってくれないんです。
       うまく言えないですけど、すっごく妙な感じでした。」
J2     「その部署の全員がそんな感じなんですか?」
A.Dさん 「いえ、全員じゃないですけど。でも全体の雰囲気がすごく
       重苦しくて。」
J2     「それで、結局それは同和と何か関係があったんですか?」
A.Dさん 「勤めて数ヶ月は、何も判らず、ストレスだけが溜まって
       いっちゃって。で、私と同じく県外から来てた友人に飲みながら
       愚痴ってたら、その友人が、”A.Dさん、それ多分同和じゃないか
       な”って教えてくれたんです。」
J2     「それで調べてみたと。」
A.Dさん 「その友人に勧めてもらった『別冊宝島』(注:同和利権の真相
       シリーズと思われる)とか読み漁りました。自分は同和問題とか
       何も知らなかったんで、ショックでした。それで会社の同僚とか
       にも話を聞いて、結局私が出入りしている部署は、職員の半数が
       部落解放同盟の推薦枠だったんです。」
J2     「半分とはスゴイですね。判りやすく言うと職場の人の半分は、
        解同が選んだ人間って事ですよね?」
A.Dさん 「そうです。無条件一任みたいです。」
J2     「当然その枠の人は解雇もできないと。」
A.Dさん 「当然ですね。有り得ないと思います。」
J2     「その人達の仕事ぶりはどうなんですか?」
A.Dさん 「それが、仕事は結構みんなまじめにやってるんですよ。まあ
       中には遊んでるみたいな人もいますが。。。でも割とみんな
       仕事はちゃんとやってます。話に聞くと、ウチの職場はそういう
       意味では、かなりいい方みたいです。」
J2     「じゃあ、職場で、今までに何か事件とかありました?」
A.Dさん 「特に無いです。毎日黙々と仕事をこなすだけです。同和云々を
       口にする人もいませんし。誰がどこで話を聞いてるか判りません
       から。完全にタブーですね。時々息が詰まりそうになりますけど。
       あー、そういえば、JR駅の近くにすごく立派なマンションがある
       んですけど、なんでも世界的なデザイナーさんが設計したっていう。
       そこが被差別部落の人専用のマンションだというのを最近知りまし
       た。皆すごい車に乗ってますし。驚きますよ。
J2     「やっぱり一般の方々はそういうのに反感持ってるんですかね。」
A.Dさん 「それは間違いないと思いますよ。役所の推薦枠にしても、その分
       一般の人が雇用の機会を奪われてるわけですし。
       被差別部落の世帯だと、いろいろな助成金が合計で年間300万
       くらい貰えるらしいですし。」
J2     「最後に近況など教えてください。」
A.Dさん 「地元の人なら平気なのかもしれませんが、北海道とこっちじゃ
       あまりにもギャップが大きくて、別の国にいるみたいです。
       正直、もうとっくに限界で、1年前から会社にも退職したいと
       言ってるんですんですが、代わりの人が見つかるまで、と言わ
       れてまだ辞められないでいます。とにかく一日も早くここを出たい
       というのが正直なところです。」
参考リンク:
別冊宝島『同和利権の真相』
『「同和利権の真相」の深層』(反論本)
マリード[同和行政オブザーバー](フリーライター寺園敦史のHP)

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TV・映画

盲人が『象』を語っている気がする

「盲人が象を語る」という話があります。
たくさんの盲人を一頭の象の元に集めて、「象はどんな動物ですか?」と尋ねる。
尻尾を掴んだ者が「細長い生き物でした」と言い、
足を触ったものが「ざらざらした木の幹の様でした」と言い、
鼻を触ったものは「大蛇の様な生き物でした」と言う。
真実を知ったつもりでも、それはある事柄の一面しか捉えていないかもしれない、全体像が全然見えていないかもよー、という教訓の話です。
んで、人権擁護法案ですが。
なんか、ネットでいろいろな意見を聞けば聞くほど、盲人が『象』を語っている気がしてしょうがない。話が全然噛み合ってない
とりあえず、盲人の話をまとめてみる。
Aさん「現在差別に苦しんでいる人にとっては朗報です。これで日本も人権先進国ですね」
Bさん「人種差別撤廃条約に参加した関係で、日本は法整備が急がれているのです」
Cさん「メディアの過剰取材や捏造に苦しんでいる人がたくさんいる。メディア規制はぜひ実現してほしい」
Dさん「これは言論封殺法案です。断固反対ですね」
Eさん「池田大作擁護法案というのは、これですか。冗談じゃないです」
Fさん「常任理事国入りを目指す日本としては、外国向けのアピールが必要なんです」
Gさん「人権擁護委員に国籍条項が無いのが問題。外国人に日本人を裁かせるわけですか」
Hさん「解同と野中古賀ラインが結託して、利権を強固なものにしようとやっきになってますね」
Iさん「みなさん騒ぎすぎですね。人権擁護委員は現行法のもと既に14000人の方がボランティアで活動してるんですよ。知ってました?」
Jさん「この法案で困る人がいるとしたら、ネット上で匿名の庇護の下、誹謗中傷を垂れ流してる輩だけでしょう」
Kさん「人権の定義がそもそも曖昧なんですよ。」
Lさん「VAWW-NETも人権擁護団体じゃなかった??」
Mさん「2ちゃんねるはどうなってしまうんでしょうか?これは史上最悪の悪法です」
まだまだありそうですね。とりあえず疲れる。
つーか、あらゆる立場を超えて
こんな状態のままで法案通しちゃマズイだろ
[追記]
ちょっと補足。
結局、この法案は「詰め込みすぎ」なんだと思う。「人権」という甘い言葉を隠れ蓑に多くの勢力が自分達の願望をこっそり成就しようと殺到しているわけです。
結局一番迷惑を被っているのは日頃まじめに人権に取り組んでる方々なんじゃないでしょうか。もっと要点を絞って複数法案に細分化すべきと思いますがどうでしょうか。個別の議論はその後でいいじゃないかと思います。

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TV・映画

『弁護士』と『人権擁護法』

これは見過ごせない。シリアスモードにならざるを得ない。
『IT法のTOP FRONT』:人権擁護法案
『IT法のTOP FRONT』:続・人権擁護法案
小倉先生が、今旬の話題である人権擁護法を持ち出してきた。とはいえ、一発目のエントリー『人権擁護法案』の内容は当たり障りの無いもので、今更小倉先生が人権擁護法案に賛成したからといってさして驚く事もないし、意見は人それぞれだし、という感じで静観していた。
ところが、愛・蔵太氏のTBに応えるという名目で書かれたはずの『続・人権擁護法案』で、先生はものすごい歩幅で踏み込んでくる。自説の「匿名・実名論」に話題をリンクさせた上で最後に先生はこう言う。

はっきり言ってしまえば、人権擁護法案での差別規制が導入されて困るのは、匿名の陰に隠れて特定の者に人種差別的な表現を投げつけて嫌がらせをしている人たちや、匿名の陰に隠れて特定の人種等に対する憎悪を煽ってその者たちに対して差別的な処遇をするように呼びかけたりしている人たちだけではないかと思われます。

先生が高笑いしている。はっきり言わないのが小倉クオリティだったはずなのに、「はっきり言って」しまっている。正直、最初はこれもコメント欄の活性化剤かとタカをくくっていたが、それにしても小倉先生らしくない。ではその真意は何なのか。自分なりに読み解いてみようと思い、『弁護士』と『人権擁護法』の関わりについて改めて調べてみると、なんかこの法案の真のヤバさが見えてきた。(すごい長編になる予感)
まず、そもそも人権擁護法とは何の為の法案なのか。基本中の基本を法案から抜粋。

(目的)
第一条 この法律は、人権の侵害により発生し、又は発生するおそれのある被害の適正かつ迅速な救済又はその実効的な予防並びに人権尊重の理念を普及させ、及びそれに関する理解を深めるための啓発に関する措置を講ずることにより、人権の擁護に関する施策を総合的に推進し、もって、人権が尊重される社会の実現に寄与することを目的とする。

これ、ハッキリ言って反対する人なんていません。少々条文に穴が有ったとしても、ちゃーんと正しい目的に沿ってこの法律が施行・運用されてる限りはさしたる問題は無い。問題なのはこの法律が正しい目的に沿って機能せず、目的外の意図で濫用された場合。余計な事は考えずその観点に絞って検証してみる。
やはり真っ先に問題になるのは、多くの人が指摘しているように、法務省管轄で新たに設置される今法案の目玉人権委員会なるもの。この委員会の信頼性について、小倉先生はこう言っている。『IT法のTOP FRONTコメント欄』より抜粋。

人権委員会の委員は、「委員長及び委員は、人格が高潔で人権に関して高い識見を有する者であって、法律又は社会に関する学識経験のあるもののうちから、両議院の同意を得て、内閣総理大臣が任命ずる。」とされているわけで(第9条)、これで「信用がおけない」となるとどういう人なら信用がおけるのだろうかという疑問が生じます。

私もこれは同意。この条件でまさかとんでもない人間が委員に名を連ねるとは思えません。ですが運用を考えると問題が無いわけではない。以下法案第8条より抜粋。

第八条 人権委員会は、委員長及び委員四人をもって組織する。
2 委員のうち三人は、非常勤とする。
3 委員長は、人権委員会の会務を総理し、人権委員会を代表する。
4 委員長に事故があるときは、常勤の委員が、その職務を代理する。

なんと、委員会と言いながら、実は全部で5人しかいない(しかも3人は非常勤)。こんな少人数で本当にこの重責をこなしていけるのか、という疑念が生じてきますね。さらに第15条ではこんな記述も。

第十五条 人権委員会の事務を処理させるため、人権委員会に事務局を置く。
2 事務局の職員のうちには、弁護士となる資格を有する者を加えなければならない

でも一番ヤバイのは人権擁護委員なるものです。特にここに注目。第22条2、3項と第24条。

(第二十二条2項) 前項の人権委員会の委嘱は、市町村長(特別区の区長を含む。以下同じ。)が推薦した者のうちから、当該市町村(特別区を含む。以下同じ。)を包括する都道府県の区域(北海道にあっては、第三十二条第二項ただし書の規定により人権委員会が定める区域とする。第五項及び次条において同じ。)内の弁護士会及び都道府県人権擁護委員連合会の意見を聴いて、行わなければならない。
(第二十二条3項) 市町村長は、人権委員会に対し、当該市町村の住民で、人格が高潔であって人権に関して高い識見を有する者及び弁護士会その他人権の擁護を目的とし、又はこれを支持する団体の構成員のうちから、当該市町村の議会の意見を聴いて、人権擁護委員の候補者を推薦しなければならない。

第二十四条 人権擁護委員の定数は、全国を通じて二万人を超えないものとする。
2 各市町村ごとの人権擁護委員の定数は、その地域の人口、経済、文化その他の事情を考慮して、人権委員会が定める。
3 都道府県人権擁護委員連合会は、前項の人権擁護委員の定数につき、人権委員会に意見を述べることができる。

たった5名の人権委員会の委嘱を受ける2万人の人権擁護委員。その2万人は市町村長の推薦を受ければよいだけで国籍条項も含めほとんど条件は無いに等しい。そして委嘱を決めるときも弁護士会の意見を聞かなくてはならない事。そして、人権委員会事務局にも、人権擁護委員にも、弁護士だけが名指しで法案に明記されているという事実。
たった5名の人権委員会がどれだけ踏み込んで人権擁護委員の行動をチェックできるのか?
関東圏だけで2千人近い人権擁護委員が誕生する計算になるが、東京だけでいったい何人の弁護士が人権擁護委員になるのか?
そもそも人権委員会+人権擁護委員なる組織はこんないびつな構成で本当に機能するのか?
ちょっと考えただけでこれが運用時にどんな事になるのか、妄想は膨らむ。
ここまでで確実に言えるのは、この法案で弁護士会が大きな権益を手中にするという事。これだけは間違いない。事実上、この法案の施行、運営には弁護士会が不可欠。確かに人権擁護に関して弁護士会は実績を積んできてはいるが、新たに生まれる権限がここまで特定の組織に依存しまくって良いのか。小倉先生が高笑いしたとしても無理は無い。
NHK-朝日問題で声明を出した『報道・表現の危機を考える弁護士の会』などの行動を見ても、弁護士という人種が必ずしも公正・中立で論理的、とは限らないのが明らかになってきている昨今、弁護士が手にするこの権益が濫用されないという保証はいったいどこにあるのか。
「弁護士は信用できない!」とまでは言わない。しかし、どう考えてもこの法案には運用時のチェック体制についての規定が無さ過ぎる。
ちなみに小倉先生による「濫用」についての見解はこうだ。エントリーから抜粋。

それはともかく、今回の人権擁護法案は、人種差別等の禁止に関する部分についていえば、制裁規定が非常に弱いので、2ちゃんねるや一部のブログなどで騒がれているような「濫用」などほとんど起こりえないといえそうです。

なぜ制裁規定が弱い事が、「濫用」の抑止力になるのか。何度読んでも論理的ではない。普通の読解力の人にはこうとしか読めないだろう。
制裁規定が弱いんだから「濫用」されてもどーってことはない
これ、誤読ですかね?どう解釈したらいいんですかね?教えて偉い人!
さらに、今この法案を一番通したがっているのか誰かについても触れておく。
以下は、asahi.com3月5日配信記事より抜粋。

メディア規制「凍結より削除」 人権擁護法案で民主代表
——————————————–
 民主党の岡田代表は5日、愛媛県西条市で記者会見し、政府・与党が今国会に再提出を予定している人権擁護法案で「凍結」とされているメディア規制について「凍結では不十分で、削除が必要だ。一方でメディア規制以外の部分は成立させる必要がある。これから与党側と話し合う中で(メディア規制の)削除を実現したい」と述べた。今月中旬の法案提出後に本格化する与党との修正協議でメディア規制の削除を実現したうえで、法案成立をめざす考えを示したものだ。
 民主党は、02年に人権擁護法案(03年に廃案)が提出された際、対案に(1)報道被害対策は報道機関の自主規制を努力義務とする(2)人権侵害による被害を救済するために新設する人権委員会は独立性を高めるため内閣府に置く――との考え方を盛り込み、メディア規制の削除を求めた。
 今回は「党の考え方は基本的に変わっていない」(江田五月・人権侵害救済法に関するプロジェクトチーム座長)としながらも、友好団体の部落解放同盟が今国会成立の方針を掲げていることもあり、明確な方針を示していなかった。(以下略)

公明党のWEBサイト、「よくある質問」での人権擁護の項では、こんな記述も。

(中略)公明党同和対策等人権問題委員会の山名靖英事務局長(衆院議員)は2月23日に開かれた「部落解放・人権政策確立要求中央実行委員会」の会合であいさつし、同法案について、「日本が人権国家として脱皮するために不可欠な法律。皆さま方の協力を得ながら、何としても今国会で成立させたい」と強調しました。(2005年2月28日現在)

部落開放同盟や公明党がこの法案を通すのにやっきになっているのは、わざわざここで言うまでもなく周知の事実。もちろんある意味においては「擁護されるべき弱者」かもしれないが、本当にそれだけか。人権、平和、差別撤廃など、耳障りの良い言葉の裏に様々な利権があるのがこの国の暗部。
そして、小倉先生へ。
小倉先生のエントリー『続・人権擁護法案』は匿名ネットへの宣戦布告なんだと受け取ります。もちろんそれに対して一定の意義は認めます。無責任な匿名発言への苛立ちもある程度理解できます。しかし、「人権擁護法」をタテにもしそれを行うのであれば、それは『濫用』ではないのですか。
「匿名・実名」の議論において私の再反論に反応しないまま、スルーしたまま先生がそういう事をおっしゃるのは誠に残念です。
最後に小倉先生ご自身が、2005年1月14日に語ったコメント欄の言葉。

弁護士をやっていると、共産党員の友人もいるし創価学会員の友人もいますし、自民党員の友人もいますから、特に含むところはないですよ。

[追記]第二十二条第2項に関する記述を追加。
参考リンクに『若隠居の徒然日記』を追加。
参考リンク:
人権擁護(言論弾圧)法案反対!
「人権」に関しての日弁連のサイトの資料に少し呆れる (愛・蔵太の気まま日記)
人権擁護法案10年史(趣味のWEBデザイン)
人権擁護法案で得する奴は誰だ?(IrregularExpression)
杞憂であってほしい、人権擁護法案への心配 (若隠居の徒然日記)

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Google

Blogテンプレートをちょい修正しました

typoでTOP右「最近のコメント」のエントリーへのリンクが壊れていたのを修正しました。
TOP右に「最近のTRACKBACK」を追加しました。-_-;
各エントリーのコメント冒頭に通し番号を表示するようにしました。

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メディアWatch

今日はミスユニバースジャパンの決勝ですが

ミスコンとしてはそれなりの歴史と伝統を誇るミスユニバース日本大会。
その決勝が本日行われます。これがいろいろな意味で注目を浴びてるわけです。
というのも、メインスポンサーがライブドア
んで、こちらがLiveDoorトップページから直リンクの公式サイト
決勝に残ったファイナリストは15名。この15名がそれぞれBlogをやってるんですが、その中に西村美保という方がいる。この方、実はホリエモンの恋人なんですなw。スゴイなホリエモン。そこまで体を張ってネタを提供してくれるのか。まさか優勝なんてしないでしょうね。そんな事になったら、下世話ながらサイバッチ(サイバッチかよ)と同じツッコミを入れさせてもらいます。
あなたは『俺の空』の安田一平ですか?
さて、本題。
そんな経緯ですから、西村美保嬢のBlogには焦げ臭いコメント&TBが増え始めました。それに対する運営サイドの対応は早かった。その対策はコメント欄へのTypeKey認証の導入でした。ん?聞いたことありますね。
そう、あの小倉先生がハナっから否定したTypeKey認証。俄然私は注目してしまいました。ここで効果が無ければTypeKey認証は使えないって説も現実味を帯びます。この運営サイドの対応に対してサイバッチが反応。以下抜粋。

 西村美保のブログが設定を変えたようです。ああ、腹立たしい。ログインしなければコメントが書き込めなくなりました。

先生~!TypeKey認証は、少なくともサイバッチを撃退するくらいの効果はあるようであります!先生~~~!!
というわけで、TypeKey認証は確かに効果を上げたんですが、数日後なぜかまた認証無しで書き込めるようになります。んで、やっぱり焦げ臭くなって、結局今は15名のBlogで西村美保嬢のBlogだけ一切のコメントを受け付けてません。
結局、誰が優勝するんでしょうかね。フジテレビのTOBなんかよりこっちの方が気になりますな。

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ネットWatch

ページランクからBlogを読む

以前のエントリーでGoogleのページランクについて少し触れたのですが、今回はその続編。
Googleのページランクというのは、Google独自のロジックで算出する”ページの重要度”で、具体的には他ページからのリンク数、リンク元ページの認知度、重要度などのパラメータから総合的に算出されたものです。Google検索の優秀さ、他の検索エンジンとの差別化に成功した根幹をなすものであり、まだ改良の余地はあるにせよ、ネットにおけるWEBサイトの位置付け・認知度・影響度の概要を把握するのには、ある程度信頼に足る指標だと言っていいでしょう。
ではさっそくですが、私が良くアクセスするBlogや、最近話題のBlogの幾つかを2005年3月6日3:00AM現在のページランクで比較し、表にまとめてみました。まずはこの驚愕の結果を見てください(敬称略)。

ページランク 6 HotWired
IT法のTOP FRONT
CNET レッシグBlog
音楽配信メモ
ページランク 5 真鍋かをりのここだけの話
切込隊長Blog~俺様キングダム
ガ島通信
社長日記(ホリエモン)
ページランク 4 Irregular Expression
愛・蔵太の気ままな日記
山崎宏之のウェブログ
はあちゅう(&さきっちょ)の悪だくみ
ページランク 3 旗旗
週刊オブイェクト
かみぽこぽこ。

マジっすか(‘A`)という突っ込みは後にとっておくとして、まずは補足。
ランク3のサイトとして取り上げさせて頂いた「かみぽこぽこ」さんや「週刊オブイェクト」さんがご利用になっている「楽天」はどーもページランクと相性が悪いみたいで、値が低く出てしまう傾向があります。実際には+1する位がちょうどいいのではないかと感じます。
(逆に「はてなダイアリー」は今年に入ってから高めに出る傾向が顕著です。)
また、かなりの有名Blogであるにも関わらず異常にランクの低いサイトもいくつかありました(名前は挙げませんが)。その理由は算出ロジックとの相性だとか、サイトの運営方針(リンクを許可していない、TBを送信しない主義等)とかいろいろ考えられます。その反対でなんで?というサイトが異常にランクが高い場合も無きにしもあらずですが、これは多くの場合「トラックバック送りまくりBlog」と考えて良いですね。トラックバックというのは相手先に勝手に自分のサイトへのリンクを生成してしまう機能ですので、過剰に有名サイトなどにTBを送りまくるようなBlogは往々にしてランクが高くなってしまう傾向にあります(ランク算出の問題点ですね)。まあいずれにしても、そこはネタ半分って感じで気楽に読んで頂ければ幸いです。
さて、SEO的な小賢しいテクニックを駆使することもなく、ページランクが3以上であればネット上での存在意義がある程度証明されたと胸を張って良いかと思います。ちなみに我が音極道茶室はまだランク2。始めたばかりのブログやエントリーの少ないブログは、他のサイトとの繋がりがそれほど密ではないのであまりランクが高くなりません。逆に地道に長期間続いているBlogはやはりそれなりの存在価値が生まれてくるものなんだと思います。
真っ当な運営した上でランク4となれば、もう有名Blogと断言して良いと思います。特に朝日&民主批判サイトの代名詞であるIrregular Expressionさんでさえランク4なのを見ると、時事ネタ個人ブログはランク4が限界か?とまで思ってしまいますね。
ランク5は、通常ではもはや常人には届かない領域。超有名Blogっすね。ホリエモンに切込隊長氏、真鍋かをり嬢ですから。ちなみに表には挙げませんでしたが、週刊!木村剛さんなどもランク5でした。錚々たる顔ぶれっすね。
~さて、ここからが本題の1。~
地方新聞記者である個人が運営する「ガ島通信」さんがランク5にいらっしゃるのには何か感慨深いものを感じます。ガ島通信さんでは3月4日のエントリー「さよなら新聞」で勤務先の新聞社を辞めるという宣言をされ、今かなりの反響になっているわけですが、それも納得です。地道な継続。真摯な姿勢。問題意識。情報を発し続けるモチベーション。、Blog運営者としてのあるべき姿がここにあるのではないかと思います。ちょっと大げさですか?いえいえ、でも本心です。トラックバック先のメッセージやコメント欄を読んでもそれは伝わってくる。Blogは絶対に止めないで欲しいし、むしろBlogを基点として何か新しい可能性を広げて欲しいと心から願っております。
~そして、本題その2~
SEOよろしく裏技的にランクを上げようと思っても、ランク6というのは極めて困難ではないかと思います。日本語サイトでページランク6というのはそのくらいの領域になります。
しかし、ここになんと
小倉先生がいる。
なぜか。なぜこんな事になるのか。それを解く鍵は、表にもある「レッシグBlog」。ローレンスレッシグ氏のBlogはHotWiredのライバルと言ってもいいCNET Japanの連載ブログです。それが同じくランク6にある。つまりですね。IT系ポータルサイトのブランドってのはそれだけネット上では重いって事なんです。あらためてこのページランクを見て、自分がなぜ小倉氏のBlogを見過ごす事が出来ないのかハッキリと自覚しましたね。
小倉先生、あなたには責任がある。Hot Wiredというブランドに相応しい内容のテキストを書くという責任が。
そして、私は今のところ残念ながら小倉先生のテキストがそれに見合っていないと考えています。
先生は大きな誤読をしてらっしゃる。日本特有のネット社会を誤読してらっしゃる。
日本特有の問題だから、海外の書籍をいくら読んでも書いていない事。
先生自身が読み取らなければならない現実。
単なる意見の相違であれば、私は何も言いません。
~追記~
『ひたすら無題』さんが、小倉先生のエントリーJ2氏への回答への反論を複数回に渡って展開されています。これが判りやすい上に問題点を良く整理されていて秀逸。論旨はほぼ私の考えと同じですが、私の再反論よりまとまっている気がします;;;。単純にテキストとしても面白いですし。ぜひご一読ください。
法的に個人情報トレースシステムが非現実的だと考えるブログ第一回
法的に個人情報トレースシステムが非現実的だと考えるブログ第ニ回
(近日第三回も発表されるようです)
~さらに追記~
西村幸佑氏の酔夢ing Voiceさんがさるさる日記からBlogに移行だそうです。以下抜粋。

それと、近日中に酔夢ing voiceをブログ化します。トラックバック機能もついて一層便利に利用できるようになります。何人かの方からメールを頂き、酔夢ing voiceがブログになれば威力絶大なハブ機能を持つようになる。多くのブロッガーに影響を与え、日本のネット言論にも貢献する、という指摘を受けました。近日中に詳細を発表しますのでしばらくお待ちください。

アメリカのようなブログスクラムの流れがさらに促進される予感です。

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溜池のかんべえ氏が朝生に出演していた!

いやあ、不覚です。
敬愛する溜池通信のかんべえ氏が2月25日深夜の『朝まで生テレビ』にデビューしていたのに見逃してしまいました。
つか、ワークショップでヘトヘトのところへ例の弁護士先生との一件があったりで、今日になってその事実を知るという失態。見たかったなー。よりによってワークショップ最終日、突貫温泉ツアー+打ち上げのその日に出演していたとは。これも運命ってやつですか。
以下、2月26日付け「不規則発言」より抜粋。

○まあ、全体として、そんなに奇妙な議論になっているわけではなく、森本先生もいれば村田先生もいるので、ワシが口を挟むことってあんまりないよなあ、などと妙に落ち着いてしまう。深夜の時間帯ではあるが、さすがに緊張感はあって、眠くはない。腹も減らない。(実はユンケルやら、チョコレートのおやつやらを持参しているが、そういったものの出番はない)。

森本先生はともかく、村田氏ともシンパシーを感じていたわけですか。村田氏の著作とか殆どお目にかかった事が無いような気がするんですけど、自分が知らんだけだろうか。今度注目してみよう。

○番組が終わってから、簡単な打ち上げがある。山本一太議員が、「自民党で作った対北朝鮮経済制裁シミュレーションについて話したかったんだけど、できなかった」と語る。あの小林よしのり氏が、「経済制裁への世論を喚起したかったのに、できなかった」と嘆く。ベテラン勢がこうなのだから、即興で自分が言いたいことを言うというのはかなり難しいということを実感する。

なんか、和気あいあいとした感じが微笑ましいっすね。それにしてもかんべえ氏は何を話したんだろう??激しく見たい。録画してる人とかいないっすかねー?
ところでこれも溜池通信経由で知ったのですが、あの渡辺淳一の「愛の流刑地」つー小説が話題らしいっすね。にっけいしんぶん新聞にネタバレ満載のレポートが掲載されてるようです。いや、この小説自体には全然興味ないんですけどね(ホントですってば)。
20年前の「化身」と比較したかんべえ氏の時代考察(3月1日付けの記事っす)が面白いんです。

20年前の日本人は、貧乏だったけど、若くて、一億総中流で、未来は明るかった。今はリッチになったけど、高齢化して、不平等があって、閉塞感がある。『化身』と『愛ルケ』の間には、そんな違いがあるのかもしれない。

ホント、20年前って今より100万くらい平均年収が低かったんすね。だけど88%以上が中流意識持ってたなんて。つか、今の世の中だってもっと希望もてんじゃん?そー考えると。
溜池通信がBlogだったら今日のエントリーは速攻トラックバックなんですけどねー。。。。

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TV・映画

小倉先生への再反論

小倉秀夫弁護士より新エントリー『J2氏への回答』が投稿されました。お忙しい中新エントリーを起こして反論頂いた事に関しましては、小倉先生にこの場を借りてお礼申し上げます。
まずは今エントリーの内容に関して再反論です。
各センテンス毎に反論を展開する前に、今回の小倉先生の論旨と争点を私なりに整理させていただきます。もしこの時点で私に誤読があるなら、どこをどう誤読していて、実際の真意はどうであるのか具体的にご指摘ください。
小倉氏の論旨を箇条書きにすると
(1).ある情報の発信者がどこの誰であるのかをトレースする際、その役割分担等について事前にルール化しトレーサビリティを向上させるべき
(2).自らを公然と批判する者(それがたとえ正等な批判であれ)がどこの誰であるのかを知る権利は有って然るべき。
(3).上記2項の「知る権利」において、「ネット上での人格」から「現実社会での人格」までトレース可能でなければならない。(だから現在のTypeKey認証は効果無し)。
(4). (1)~(3)が実現すればインターネット上での自由な発言、真摯な議論は促進される
という4つに分けられると思います。小倉先生はこれらの論点をごちゃまぜにしている感がありますのできっちり分けて考えてみます。
(1)については私も小倉先生に同意なのでこれは争点ではありません。
(2)については、”民事上の不法行為等の用件に限定される”という現行法で十分と考えます。(1)が実現できれば運用上の問題も大きく改善されるでしょう。
(3)については、個人攻撃や悪質な書込みを抑止するのになぜ「現実社会の人格」をトレースする必要があるのか、私には全く理解できません
(4)これについても同意できません。
上記の立場の違いをまず明確にした上で、各センテンスについて反論いきます。

「ネット上での人格」と「現実社会での人格」が切り離され、前者から後者をトレースできない(または非常に困難)ことを私は問題としています。TypeKey認証は、「ネット上での人格」から「現実社会での人格」をトレースする機能は全くありません。したがって、「匿名の恥はかき捨て」的な言動を抑制する機能は「TypeKey認証」にはありません。さらにいえば、個人が複数のメールアドレスを安価または無償で保有することが可能である現在、登録時にメールアドレス以外の情報を求めない「TypeKey」認証では、「1人複数役」を演ずる「荒らし」すら見抜くことができません。

TypeKey認証では「現実社会での人格」をトレースできない
-> だからTypeKey認証には「匿名の恥はかき捨て」的な言動を抑制する機能は無い
という論法なわけですが、一番肝心のなぜ「現実社会での人格」のトレースが必要なのかという説明が、そっくり抜け落ちてますね。
なんの制限をかけなくとも「真摯な議論」が行われているBlogはたくさんあるわけで、TypeKey認証を導入して、Blog主にも非がないのにそれでもなおコメントスクラムが起きてしまうBlogってちょっと私には想像できないです。実際にTypeKey認証で炎上を防げなかったBlogの事例があればいくらか説得力は増すと思いますが、私自身そのような事例をまだ知りませんし。
そもそも今回の小倉先生の様にTypeKey認証の効果について明確に否定的な見解というのは、なかなかこれまで無かったのでHot Wired的にもなかなか面白い問題提起じゃないかと思います。シックスアパートの開発スタッフとかと是非対談とかして頂きたいです。
というか、小倉先生はTypeKey認証を導入された経験はありますか?
TypeKey認証の導入は実際にはコメントスパム対策という目的が多いですが、「普通のコメントも減少してしまう」という理由で敬遠される傾向にあります。「匿名を拠り所とする無責任な発言」に対しては特に有効な抑止力になりうると考えますが如何でしょうか。

ただし、TypeKey認証のようなシステムが、「ネット上での人格」から「現実社会での人格」をトレースすることをそれなりに可能とする形で運用されるのであれば、それはそれで一つの解決手段にはなりうるのだと思います。

名誉毀損や侮辱などの「一線を越えた」書込みに対処するには、相手の実名等を必要とする合理的事由が発生しますが(判らなければ告訴もできないですから)、「批判的なコメントを書いた人間」の実名をBlog主が知ってその後Blog主はその情報をどう使うわけですか?抗議の電話?嫌がらせ?いずれにしてもロクな事にはならんでしょう。
「Blog主を批判する際の精神的障壁」を築くという目的のためだけに個人情報開示を請求できるなんて暴論もいいとこじゃないですか?個人情報保護法の基本理念との折り合いはどうつけるんでしょうか??
それに、Blog主がエントリーで誰かを批判する場合も十分考えられますね。その場合は批判された人間がBlog主の個人情報を開示請求できるわけですか?例えば小倉先生がBlogのエントリーで私を批判すれば、それが正等な批判であっても私は小倉先生の個人情報開示請求できるわけですね?

ADSL事業者等と提携して、その窓口において、運転免許証などの写真付きの身分証明書を提示させ、登録希望者との同一性を確認できた場合に登録を認めるシステム等が考えられるので、それほど非現実的ではありません。

プロバイダ事業者の窓口で登録者との同一性を確認できたとしても、それはあくまでオフラインでの話なので、ネット上の活動とリンクさせるにはとんでもないコストがかかりますよね。法人契約だってあります。企業事務所のWAN経由で社員全員が回線を共有するなんてことはざらにある。やっぱり非現実的に感じますが。

ある議論が真摯なものか否かを「客観的に」判断する基準は確かにないでしょうね。
 しかし、現実社会では、どのような議論を真摯なものと考えるのかについて、ある程度のコンセンサスはありますね。そして、現実社会で「真摯な議論」として考えられているところを、ネット上での議論においてもパラレルに考えていけば、ネット上での「真摯な議論」というのはどういうものかを探っていくことができるのではないかと思います。

まさにおっしゃる通りなんですよ。そこで質問なんですが、ネット全体の論調を相対的に見て小倉先生擁護の立場に立って意見を発している方は極めて少数派に見えます。
小倉先生ご自身のBlogにおける対応が「ある程度のコンセンサス」から外れているのではないかと自らを省みる事はないのでしょうか?この質問にはぜひお答え願いたいです。
私自身、コメント欄の発言者を予め限定する方は初めて見た訳ですが。ましてや自分以外のコメントが全部削除されて自分の書込みだけが並ぶなんて経験は間違いなく初めてですよ。正直申しまして、自分のコメントが削除される以上に不快感がありました。

また、真摯な議論が行われるためには、言葉遣いなども重要です。粗暴な言い回しや、相手を馬鹿にしたような表現は真摯な議論を妨げます。

言葉遣いが丁寧であれば良いわけではありませんよね。慇懃無礼という言葉もあります。「真摯」かどうかというのは、あくまで個々の持つ社会性・公共性・モラル感覚の問題であって、「法律」によって促進されるものなんかではないと考えます。
最後に余計なおせっかい、老婆心です。
小倉先生が「論破されない」事は実はどうでも良いことです。先生への評価が例えコメント欄に書かれずとも「IT法のTOP FRONT」にアクセスしてここ最近のエントリを読んだ一人一人が(小倉先生に対する)各々の評価を心の中で下すのです。どうかご自分の振舞いについて自問自答して頂きたい。

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ネットWatch

北斎漫画制作キットがブレイクしている

札幌アーティストインレジデンス招聘アーティスト、ビヨーンカーネボーゲンの制作した北斎漫画制作キットが、小太郎ブログさん経由でやじうまWatchに掲載され、ちょっとしたブレイク。
北斎漫画制作キットは、ユーザが北斎漫画のキャラを使ってオリジナルのストーリー構築ができるツール。作者のビヨーンは日本語が堪能なわけでもなく、手探り状態の中で文字入力時のフォントまで手書きのものを1つ1つスキャンしていった労作なのです。なんか注目を浴びているのは素直にうれしい。
バグの件はFlashのバグという説明らしいけど、どーだろう?詳細を聞いたわけではないけど回避方法はあるような気がします。
ネットの口コミパワーはすごいっすね。つーか小太郎氏の情報収集力は素晴らしい。氏のサイトで見つけた”ホイス・グレイシーとカンフーの達人との壮絶バトル映像!”なんてちょっとたまんないっす。(でもダウンロードしたらコーデックエラーで音声しか聞けなかった。なんでだ?うがー)

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TV・映画

小倉氏にきっちりと反論してみる

小倉秀夫弁護士Blogは火がくすぶったまま鎮火の気配を見せません。
2月15日のエントリプロバイダ責任制限法第4条の見直しもコメント欄の書き込みは100件を超えました。
コメントの中には実に鋭い指摘も少なからずあるのですが、不毛な書き込みも多い分それに埋もれてしまっている感があります。このエントリでは、小倉氏の「ネットでの匿名性」に関する見解に「きっちりと」反論してみたいと思います。
————-引用
昨今問題となっている「コメントスクラム」という現象にしても、コメント投稿者がblog主に正しい氏名および住所を通知しなければコメント投稿ができないシステムの元では、おそらく発生し得ないでしょう。
—–引用ここまで
「煽りや荒しの抑制」を目的とするならば、TypeKey認証を有効にするだけでその目的は十分に達せられるはずです。それでもなお「正しい氏名住所」を求める必要性について語るのならば、まず「TypeKey認証」では不十分だという証明からしていただかないと議論にもなりません。
そもそもつい最近まで、銀行における預金引き出し被害さえ防げなかった様な状況を考えれば、たかだかBlogにコメントを書く程度の事で「正しい(と証明できる)住所氏名」を求める事がいかに非現実的な話かは自明です。
————-引用
それ以前に、「ある表現を行ったのがどこの誰か」ということをトレースする役割を誰と誰がどのようにして分担するのかについて社会的にコンセンサスが得られていない状態で、匿名による表現に関して特定の役割を演じている者に「ある表現を行ったのがどこの誰か」ということをトレースしなかった責任を不意打ち的に負わせることに問題があると私は主張しているにすぎません。
—–引用ここまで
ネットでの匿名性についてしばしば小倉氏は問題視しているようですが、既存のコミュニケーション手段と比較してインターネットほど情報経路のトレースが容易な媒体はありません。オンラインの情報は突き詰めれば全てTCP/IPパケットに過ぎないわけですから、技術的には全てトレース可能です。だからこそ相応の理由の見当たらない安易な情報開示はプライバシー侵害でしかなく、民事上の不法行為等の用件に限定されるのは至極当たり前の話と感じます。というか上記の通りTypeKey認証で事足りる話なんで、このあたりの議論はいささか「的外れ」な感じがします。
————-引用
 ただ、何人も、匿名性の陰に隠れて闇討ちされることを──それが名誉毀損や侮辱、営業妨害、プライバシー侵害等「一線を越えた」ものとなるなどの特別の事情がない限り──甘受しなければならないというのはおかしいのではないかと私は思います。
—–引用ここまで
コメント欄を無効にする、トラックバックを受け付けない、TypeKey認証を導入する、名前とメールアドレス欄の入力を必須とする、、、等等、これらの選択肢をBlog運営者が持っているにも関わらず「甘受しなければならない」と言い切る論理が理解できません。それらの選択肢を有してなお、法律の改正を正当化するに足る理由があるのか疑問です。実装済みのセーフガードを解除する事をBlog主が自ら判断した場合、ある程度のリスクを覚悟するのが一般人の常識と思いますが。
————-引用
真摯な議論は、議論の両当事者が正面から向き合ったところでこそよく行われるものであることを考えるならば、他人を批判する以上、その批判の対象となっている人に、自分がどこの誰であるのかを知らせることは、ネット上での議論の真摯性を促進する上でも役に立つといえそうです。
—–引用ここまで
「真摯な議論」とは何でしょうか。客観的な評価などできない話ですよね。少なくとも「法律論」と同じ次元の話ではありません。「モラル」の話であれば、Blog主が「真摯」にコメント欄の意見に対応する事こそが「真摯な議論」の第一歩だと思いますがそのあたり小倉氏はどう考えているのでしょうか?
————-引用
この点、現行プロバイダ責任制限法第4条は、情報発信者をトレースするために誰がどのような役割を分担するのかということを全く規定しておらず、また、発信者情報を開示するための条件が厳しすぎるので、この点については見直しを進めるように運動をしていこうかなと思います。
—–引用ここまで
役割分担という意味では、トレース可能な情報のほとんどはプロバイダが持つわけですから、ログファイルの保持期間など、具体的な規定を定めていけば済む話のような気がします。
一方で、無線LANアクセスポイントや、インターネット喫茶などの「開かれた入り口」
でいかにトレーサビリティを確保するかが、抱えている問題としては深刻だと考えてます。(つまりトレーサビリティを阻害するのは、ほとんど「オフライン要因」なのです)
ところで2月13日のエントリーにて、小倉氏は「匿名ブログで批判したり、」と発言しています。匿名ブログとは誠に奇異な表現だと感じます。Blog主のプロフィールなどが曖昧なものを指しているのでしょうか??ネット上での住所・IDであるURLを晒して発言しているBlog主に対して「匿名」というのもナンセンスな感じがしますが、痛くもない腹を探られるのも不本意ですので本エントリーをTBした上で、小倉氏にはメールにて実名、勤務先までお伝えするつもりです。
====追記====
コメント欄にも書きましたが、小倉氏ご本人からメールを頂きました。
2月23日以降に新エントリーにて反論していただけるとの事です。