人権擁護委員推薦の議事録見つけた



いろいろググってたらこんなものを拾った。
平成13年の札幌市議会議事録人権擁護委員推薦の承認に関するやりとりが読める。とりあえずその部分を抜粋してみる。

次に,諮問第1号は,人権擁護委員候補者推薦に関する件であります。
 本市を職務区域とする人権擁護委員であります赤渕由紀彦,国岡智哉,杉本慶子,鈴木 豊,西山秀一,新田正弘,羽生有伸,原 敦子,三島辰雄の9氏は,いずれも来る平成14年2月28日をもって任期満了となりますので,赤渕由紀彦,杉本慶子,西山秀一,新田正弘,原敦子,三島辰雄の6氏につきましては,引き続き推薦することを適当と認め,また,国岡智哉氏の後任者といたしまして小六久枝氏を,鈴木豊氏の後任者といたしまして武田真知子氏を,羽生有伸氏の後任者といたしまして渡邊 清氏をそれぞれ推薦することを適当と認め,議会の意見を求めるため,本案を提出したものであります。
 赤渕由紀彦氏は,昭和60年4月に弁護士の登録をされ,平成11年3月から人権擁護委員に就任されている方であります。
 小六久枝氏は,株式会社小六専務取締役をされているほか,社団法人札幌青年会議所会員交流委員会委員をされている方であります。
 杉本慶子氏は,現在,札幌保護観察所保護司のほか,札幌家庭裁判所家事調停委員をされており,平成11年3月から人権擁護委員に就任されている方であります。
 武田真知子氏は,長く教職に携わり,札幌市立曙小学校校長等を歴任後,現在は,北海道教育大学岩見沢校非常勤講師をされている方であります。
 西山秀一氏は,札幌市アパート業協同組合専務理事,社団法人北海道住宅協会事務局長理事等を歴任され,平成11年3月から人権擁護委員に就任されている方であります。
 新田正弘氏は,平成元年4月に弁護士の登録をされ,平成11年3月から人権擁護委員に就任されている方であります。
 原 敦子氏は,昭和59年4月に弁護士の登録をされ,平成2年3月から人権擁護委員に就任されている方であります。
 三島辰雄氏は,長く教職に携わり,札幌市立札幌中学校校長等を歴任後,平成2年3月から人権擁護委員に就任されている方であります。
 渡邊 清氏は,長く法務局に勤務され,札幌法務局苫小牧支局長等を歴任された方であります。
 以上で,ただいま上程をされました各案件についての説明を終わりますが,何とぞ原案のとおりご同意くださいますようにお願いを申し上げます。
○議長(佐藤美智夫君) これより,質疑及び討論の通告がありませんので,採決に入ります。
 議案第26号及び議案第27号については同意することに,諮問第1号については推薦することを適当と認めることにご異議ありませんか。
 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(佐藤美智夫君) ご異議なしと認めます。よって,議案第26号及び議案第27号については同意することに,諮問第1号については推薦することを適当と認めることに決定されました。

180万都市の札幌で、平成17年現在人権擁護委員は44名いる模様(札幌市人権擁護委員協議会名簿参照)。44名がどんな経歴の持ち主かは名簿からでは判らないが、この札幌市議会の議事録で取り上げられてる9名を見てみると、
弁護士×3名(やっぱり弁護士は多いっすね)
保護観察所保護司(&家庭裁判所調停委員)
実業家(青年会議所所属)
元協同組合専務理事
元教員×2名
元法務局支局長
って感じ。率直な感想として、結構まともな人選じゃね?たしかに、どんな思想信条持ってるかは判らないけど。ここに名前出てる小六久枝氏なんて昔知り合いの結婚式の2次会で一緒にバンドやったことあるし(笑)。「へー人権擁護委員だったんだー」なんて、ちょっと驚いた。
ただ、この議事録読んでてこの手続き自体形骸化しちゃってる雰囲気は伝わってくる。こんなゆるーい諮問手続きだけだと、万が一特定の団体の利益を目的とした人間が推薦された時にフィルタの役割を果たせるか甚だ疑問ではある。(なんたって、実質的な質疑ゼロだもんなー)
まあ、今の人権擁護法案は率直に言って反対なのは変わらない。
条文の粗末さが正当化されるわけでもない。
とはいえ。
身近な人権擁護委員を調べてみるのは、冷静さを取り戻すという意味でいいかも。(単に北海道が平和だからかもしれないが。。。)

「人権擁護委員推薦の議事録見つけた」への4件のフィードバック

  1.  おおっ、すごいっす!勉強になります!
     これを見る限り「穏当で無難な人選」という言葉がピッタリですね。
     まあ無理にイチャモンをつけようと思えば「アパート協会っていう大家さんの代表なんて、弱い借家人や外国人の立場に立てるのか?」なんて言い出すかも知れませんが、人権擁護委員が何か決められるわけじゃないですし。問題は“ノー質疑”で通っちゃうところでしょうか。
     アメリカの連邦最高裁判事みたいに公聴会で徹底的にあら探しするようなほど、政治性があるわけでもない、ということですね。
    (もしも外国人が候補にのぼったら、そりゃ活発な答弁があるんでしょうね)

  2. >これを見る限り「穏当で無難な人選」という言葉がピッタリですね。
    そうですね。元教員、というあたりは微妙な感もありますが、元校長先生だったりするんで、全体的に穏当な雰囲気は漂ってますよね。
    >問題は“ノー質疑”で通っちゃうところでしょうか。
    これだけ形骸化してしまってる手続きに、「生命」を蘇らせられるかは大いに疑問です。つまり、人権擁護委員の重要性が増しても、この諮問の「ゆるさ」だけが継承されてしまう恐れがありますね。
    やっぱり、ある程度の権限を持ちうる人が「ボランティア」で「やっていただく」のは好ましくない感じがします。タダより高いものはない。人間ってやつは無料奉仕に「責任」を感じ取りにくい習性があると思うので。

  3. 日弁連は人権問題として国旗国歌反対や、朝鮮学校の優遇を
    推進しているリベラルな組織ですから、弁護士さんが適当か
    という点で疑問が残りますね…

  4. 3>
    >弁護士さんが適当かという点で疑問が残りますね…
    あなた自身の人権が侵害された時、誰に相談しますか?
    弁護士は弁護士法に明記されているように、人権擁護が職業上の基本使命の1つですから、何らかの形で弁護士が関与するのは避けられない事です。
    弁護士にも人それぞれ考え方や人格もマチマチですから、結局個々人の適正を見ていくしかないでしょう。
    政治家にしろ、役人にしろ、警察官にしろ、職業のみで全幅の信頼を寄せる事などできる人はいませんから。

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