わかったつもりになってる人には伝わらない



小学校1年生の時、近所の映画館で初めて洋画を見た。
ブルースリーの傑作「燃えよドラゴン」とショーンコネリー主演「007 ダイヤモンドは永遠に」の2本立てだった。
字幕スーパーを読んでストーリーを理解するのは、6歳の子供には酷だ。
しかしどちらの映画も、当時見た内容を今でも鮮明に覚えている。自分にとってはそれだけ強烈な体験だった。大きなスクリーンの中で躍動するブルースリーやジェームスボンドの姿に胸を躍らせた。その面白さにすっかり興奮し、釘付けになった。個別のシーンもたくさん覚えている。
そして、映画館からの帰り道。一緒に映画を見た兄との会話の内容がまた忘れられない。
兄「おもしろかったのか?」
私「おもしろかったー!」
兄「ウソつけー。おまえ漢字も読めないじゃん。」
私「えー!?だって面白かったもん」
兄「じゃあ、007ってどこの国の人だか知ってるか?」
私「…うーんと、アメリカ」
兄「バーカ!!イギリスだよー。バーカ!!」
せっかく初めて映画を見た興奮に浸っているのに、それに思い切り冷や水を浴びせられたのが本当に悔しかったw。
たわいのないガキのケンカなんだけど。
そして、兄の指摘どおり、6歳の私はおそらくストーリーや舞台設定をほとんど理解していなかったと思う。
それでも当時の私にとって私なりに「おもしろかった」という事実は変わらない。007がどこの国の人か知らなくても、子供は映画を楽しむ。自分なりの楽しみ方をする。まず主役を直感的に見抜く。主役を助ける人は味方。イジメル人は敵。そんな単純な理解でも、燃えよドラゴンや007のような映画であれば十分に楽しめる。
「本当にわかってるの?」
「おまえにわかるの?」
「わかるわけないじゃん」
「わかってんなら説明してみろよ」
「わかってない」というのがたとえ事実だとしても、こういう言葉は「わかったつもり」になっている人には(悲しいかな)伝わらない。

「わかったつもりになってる人には伝わらない」への11件のフィードバック

  1. 動揺以前に打ちのめされてしまいましたil||li _| ̄|● il||li
    気を付けないと…本当…

  2. ウチも同じシチュエーションがあったので、姉のワタクシは
    お兄さんの気持ちが良く分かるんだけど、
    今の私には弟君と同じ気持ちになってる現実がある・・

  3. >多くのメールやファックスや電話でもお知らせいただいていた、
    >ネット上のブログ、「きっこの日記」の作者との共同作業を思
    >い立ったの
    である。
    >しかし、新たな大衆の声として、大きな支持を得ていることだ
    >けは事実である(読め!との連絡ひっきりなし!)。
    >果たして、どのような結果になるかはわからない。
    >が、おそらく憲政史上初めての、「ネット連動型国民運動」で
    >ある。
    >堂々と、突き進む。
    >堂々人生。それが、政治家だ!。
    まぶちすみおの「不易塾」日記
    http://www.mabuti.net/
    http://www.election.ne.jp/10679/archives/0002241.html
    きっこの日記・・・馬淵議員が・・・壊れちゃったよorz

  4. ちょっとこのエントリーはあえて言葉数を少なくしてみました。いろんな読み取り方をする人がいるのかなーと。
    ちょっと補足しますと、全ての人が「オレの事か」と思ってくれれば不毛な論争も少しは減って平和になるんじゃないかなーなんて思います。他人に気付かせるよりは、自分で気づく方がラクですよね。
    馬淵議員に関しては、要するに「ネットの事をよく知らない」「ちょっと舞い上がってる」という整理でいいかと思います。
    きっこの日記が「電波だ」という評価は、知らない人には「届きにくい」構造があるようです。

  5. kumakuma1967さん>
    なんとゆーか、人間って思い起こすとガキの頃から齟齬とか理解してもらえない苛立ちの連続なんですよね。それは悲劇でもなんでもなく、当たり前の事なのかもしれません。
    必要な痛みの一種というのはおっしゃるとおりなのかも。
    来年も気合入れてがんばりますのでよろしくお願いしますー。

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