ちょっと前の話になりますが、9月3日に書いた『著名ブログの「最初の記事」を集めてみた』というエントリーが、予想外の大きな反響をいただきました。特にはてなブックマークでの44USER (9/22現在)というのは私にとっては大事件でした。このエントリーを取り上げてくださった全ての皆さんにこの場を借りてお礼申し上げます。
最近は膨大な情報発信者がいるせいか、ネット上のコンテンツの消費サイクルが異常に速いな、と感じます。はてなブックマークで大人気になったコンテンツでも、一週間経てば「過去」に追いやられる。で、皆RSSリーダーなどに依存しているからその傾向に拍車がかかる。情報の絶対量が多すぎて、「新着差分」という上澄みを追っかけるだけで汲々としてしまうわけです。
でも、それってすごく「もったいないなー」と。
過去のコンテンツを拾い上げるのは現状ではもっぱらGoogleの仕事ですが、「検索」はあくまで「キーワード指向型」の世界観で、過去を掘り下げるというよりは時間の観念が無視されているといった方が近い。ネットでは「時間軸」が軽視されてます。
翻って、既存メディアの代表格テレビに目を向けると、「昭和の名曲ベスト100」だったり「思い出のアニメ100選」みたいな特番もの、ケーブルテレビに至っては「ジャンボ鶴田vsミルマスカラス」だとか、1980年の「巨人vs阪神」だったり、「バイオニックジェミー」「子連れ狼」「ドリフの大爆笑」などなど、「過去のコンテンツ資産」がメインと言ってもいいくらい溢れかえってます。まあ、テレビの場合は慢性的なコンテンツ不足もあるでしょうが、やはり「過去」には根強いニーズがあるんです。
そういう意味で、今回の「最初の記事」企画がきっかけでARTIFACT -人工事実-さんの最初の記事が今になって、「注目のエントリー」 に上がってきた時は思わずニンマリしてしまいました。(kanoseさんからすればいい迷惑だったかもしれませんが…スミマセン)
テキストサイトがブログに移行してきて、過去ログ漁りは昔より遥かに簡単になりました。CMSとしてのブログは、過去のアーカイブをPermaLinkとして整然とストックしてくれる。この恩恵を積極的に利用しない手はありません。ネット上にあまた埋もれている過去ログは「宝の山」です。
これからも「過去ログにもっと光を」をテーマに試行錯誤していこうと思います。
以上、「最初の記事」エントリーの反響を受けての雑感でした。
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