ホリえもんはフツーに当選する



というか、表題のような見解がネット上でもメディアでもほとんど皆無?なのに驚く。(それとも私がたまたま目にしていないだけなのか?)
著名ブログでは、R30氏のエントリー「政治家ホリエモンをなめてはいけない」が異彩を放っているが、この記事も裏を返せば「政治家ホリエモンはなめられている」事が前提になっている。
選挙というのは、「どれだけ嫌われているか」は殆ど問題じゃない。
あくまで、「投票してくれる層がどれだけいるか」だけが重要だ。
前回参院選での鈴木宗男や辻元清美らの善戦を見てもそれは明らかだ。
ホリえもんは良くも悪くも存在感がデカすぎる(敢えてカリスマ性とは呼ぶまい)。その引力の強さが、「郵政民営化」の是非といった他の争点を霧散させてしまうのだ。つまり、ホリえもんを徹底的に毛嫌いするアンチであれば、たとえ民営化賛成でも彼には投票しないだろうし、その逆もまた有るという事だ。広島6区の有権者は頭の中で「ホリえもんが好きですか?」というYes/Noクイズにまず答える事になる。
東京商工会議所が今年4月に発表した、新入社員意識調査では「理想の社長」1位はホリえもんだった。「新しいことへの挑戦や行動力がある」「先見性、創造力がある」などが理由らしい。それらの評価が正しいかどうかはともかく、ホリえもんシンパは実際のところ結構存在するのだ。
仮にホリえもんに対する評価で、世の有権者層の4割がアンチ、シンパがその半分の2割、残り4割がどちらでもない(興味無し)だとしよう。
シンパ2割が全員ホリエもんに投票し、アンチは全員他の候補者に投票したとする。民営化賛成はどの世論調査でも過半数を超えているので、おおざっぱに、残り4割のホリえもん無関心層のうちの半数が民営化賛成のホリえもんに投票してしまうとそれだけで、全体の40%を得票してしまう計算になる。実際にはこんな単純な票読み通りにはならないだろうが、少なくとも「勝算は十分にある」と考えてもなんら不思議はない。
そもそもホリえもんが出馬した最大の動機はなんだったのだろうか。
個人的には、雪斎氏のエントリー「堀江貴文の決断」が最も真相に近いのではないかと思う。特に重要な部分を抜粋してみる(強調は引用者による)

堀江氏が議席を取れなかった場合の処遇は、先ず政府の経済・産業政策関係の諮問会議や審議会のポストが提供されるということであろう
当然、そこには、「財界総理」と呼ばれる奥田禎・トヨタ会長を含め、財界の歴々が集まっているし、
そうした場所に三十歳過ぎにして出入りできるようになることは、堀江氏にとっては「大いなる出世」を意味しよう。

「政策関係の諮問会議や審議会のポスト」というのは実に鋭い指摘だと思う。ズバリ、ホリえもんのターゲットは総務省だ。
今年の春頃、ソフトバンクの孫正義氏が携帯電話用800MHz周波数帯域の割り当てをめぐって総務省と大喧嘩をした。その強硬姿勢は他のキャリアからも総スカンをくらい、結局ソフトバンクはその後総務省との対立姿勢を大幅に軟化せざるを得なかった。
ライブドアは現在、Livedoor Wireless(D-cubic)という大掛かりな無線LANビジネスを立ち上げようとしている。M&A一辺倒でのし上がってきたライブドアにとって、この「自主」ビジネスの意味は大きい。そして、このビジネスに絡んでライブドアは2GHz帯の周波数割り当てを虎視眈々と狙っている。
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そんな状況下で今年春のソフトバンクの失敗は良き「反面教師」だったはずだ。
ビジネスの成功の為に「国家への影響力」を欲する。これこそが合理主義者堀江貴文に相応しい出馬動機であり、そう考えれば「社長を辞めない」事も当然だ。
もちろん選挙で勝った方が、諮問委員会のメンバーなどよりさらに「国家への影響力」は大きいし、自民党に売る「恩」も大きい。
だから「最初から勝つつもりはない」という見解は違うと思う。おそらくホリえもんは本気だし、勝つ可能性も十分にある。そもそも、負けず嫌いの塊のような男が「選挙に負ける」という屈辱に我慢できるはずがない。神取忍を見て痛感したが、有名人が選挙に負けるというのは想像以上にカッコ悪いのだ。

「ホリえもんはフツーに当選する」への9件のフィードバック

  1. アンチホリえもんだけど、能力と影響力と実績はすばらしいと褒め称えている私としては、亀井相手なら間違いなくホリえもんだなあ。アンチホリえもんだけど。

  2. 当落関係なしに自民党への貸しと、政財界にパイプを作るところまでは思いついたけど、その先の一手までは思いつかなかったです。確かに周波数割り当てをもくろむなら、総務省に近づくのが手っ取り早いですもんね。
    ただ小泉首相と同じで、どこまで考えて行動してるのかさっぱりわからないところがなんとも・・・。
    ホリエモンが選挙は祭り(イベント)だと言っていたことを考えると、これほど派手な祭りに乗らなきゃ損だって気持ちもあるのかもしれません。

  3. 8/26の選挙戦

    台風で各派幹部の遊説演説スケジュールに乱れが見られているようです。 そんな26日の選挙戦。 1. 自民党のながれ 2. 民主党(笑) 3. 今日の泡沫政党 4….

  4. 雪斎さん>
    わざわざコメントいただき恐縮です。いつも勉強させていただいてます。こちらこそ今後とも、よしなに。
    隊長>
    憎悪に近い感情を抱いてるアンチって結構いるっすよね。私もどちらかと言えばアンチですが、別に恨みも何も無いので、「どちらでもない層」かなっと。
    773さん>
    確かにホリえもんは閃きで行動してる感はあります。武部氏から打診されるまでは出馬は考えてなかったんじゃないかなあと思いますねー。今回の彼はわりと世論の多数派に与する立場ですから、プロ野球参入の時みたいにそれなりにソツなくこなす気がするんですよね。

  5. ホリえもん、今日は堀江容疑者になりましたね。
    強制捜査から、逮捕まではやいっ!こんな感じで
    ヒューザーも調べて欲しいかもw

  6. ↑ヒューザー調べても・・なにも問題なければ
    それはそれで・・
    と付け加えておきますね( ̄◇ ̄)

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