「郵政民営化は争点ではない」と言う事の浅はかさ



民主党は、郵政民営化から国民の目を逸らす方針の様だ(まあ当然だけど)。
総選挙争点は郵政民営化ではなくムダづかい削減 岡田代表、会見で
以下抜粋。

 岡田代表はまた、郵政民営化を衆議院総選挙の唯一の争点とみなす小泉首相の発言に対して、それは大きい争点ではなく、敢えて挙げるとすれば、ムダづかいをなくすことだと指摘。さらに「前提は、政治家が身を正していくこと」だと述べ、議員年金の廃止、議員定数の削減から始まり、公務員人件費削減など3年間で10兆円のムダづかい削減に向けてを取り組むとの考えを明らかにした。

民主党の最大の失敗は、郵政民営化に全党一致で反対してしまった事だ。これは小泉手法を結果的に全面サポートしてしまっている。民主党が造反無く一致団結してしまった事で、小泉総理の目論む「タグ付け」がより完璧になってしまったからだ。
今回、郵政民営化に反対票を投じた議員は自民公認から外される。棄権したものに関しても、侘びを入れ、民営化賛成を明言したものだけが自民党公認となる。つまり、政見放送を見なくとも、候補者の演説を聞かなくとも、自民公認候補=郵政民営化賛成だと、有権者にインプットされてしまった。逆に自民公認から外されたもの=民営化反対者だと、極めて判りやすいタグ付けに成功した。
さて、ここで「もっと大事な事がある」と言っていたハズの民主党が民営化反対で一致団結してしまった事で、有権者は、このタグ付けを、民主候補者にまで拡大する事ができる。皮肉な事に、造反者を出さなかった事で、民主候補者=民営化反対 のレッテルが有効になったのだ。郵政民営化についてだけは、各候補者の主張を聞く必要が無くなったわけだ
ここまで強力な「タグ付け」に成功した選挙は過去に例が無いだろう。そしてこれが有権者の投票行動に必ずや影響を及ぼす。選挙演説など一度も聞かず、誰一人政見放送も見ずに投票所にいった者でも、とりあえず自民候補者は民営化推進だと判断できる。このタグ付けが最終的に大きな効果を発揮するだろう。
民主が本当に、「郵政民営化など争点ではない」と考えるならば、郵政民営化に対する判断を各候補者の自由意志に任せるべきだ。おそらく、それをやられるのが実は小泉首相にとっては一番イヤなのではないか。せっかく有権者にインプットした「タグ」の効力が弱まる。とりあえず民主党候補者の主張は各候補者良く聞いてみようという気にさせてしまう。
そもそも、「何が争点か」を争点にするなんていうメタな議論は、国民生活には何ら関係の無い話だ。こんなやり方では、民主に風は吹かんね。
「郵政民営化?どっちゃでもええがな。各候補者好きにしたらよろし。」
という一言が言えれば、「もっと大事な事がある」というスローガンも説得力を増す。小泉の「タグ付け」を弱体化できる。
逆に言うと、この方針転換が民主盛り返しの必須条件だと思うが。
今のままだと、どんなに民主党が選挙演説やマニフェストでとぼけても、選挙当日、いざ投票用紙を目の前にした時、殆どの有権者は「郵政民営化」という言葉を真っ先に思い起こすだろう。

「「郵政民営化は争点ではない」と言う事の浅はかさ」への5件のフィードバック

  1. >「郵政民営化?どっちゃでもええがな。各候補者好きにしたらよろし。」
    どっちゃでもええがな。・・・なんていったら・・『そんな、いい加減なあ~~。それくらいな気持ちで反対したのお!?全党一致で反対したのなら、その理由を説明して国民を納得させなきゃ!!』
    なんてツッコミを私は入れたくなるかも~~(≧▽≦)

  2. Amiさん>
    >どっちゃでもええがな。・・・なんていったら・・『そんな、いい加減なあ~~。それくらいな気持ちで反対したのお!?
    民主党はそもそも全党一致で「賛成」すべきだったのです。小泉以上に過激に振舞う位であれば、「改革を進めたのは民主党」くらい大言壮語できたのです。
    いまさら過ぎた事を言っても仕方がないので、「郵政民営化に関しては党として拘束しない」くらいの太っ腹なところを見せないとグダグダになるでしょうって事ですね。というか、既に民主候補で「賛成」を唱えている候補が出始めている様ですね。もう手遅れですな。民主惨敗の目も出て来たなあ。やり方がヘタ過ぎ。

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