日本のインターネット、マジやばくね?

| コメント(44) | トラックバック(27)

結論から言うと、「かなりやばい」感じ。

実際、今の日本のインターネット中枢を支えるリーディング企業TOP達は相当深刻な危機感を抱いているみたいだが、その危機感がイマイチ一般人には伝わってこない。
しかし、内情を知るにつれ、その「深刻さ」が我々にも実感できる。以下、技術的な話に疎い方でも状況が理解できる様、できるだけ噛み砕いて解説を試みる。


まず予備知識として。アメリカのインフラ事情についてもこんな記事が。
オンラインでも「交通渋滞」の懸念--ビデオ配信量の急増を受け(CNET)

要するに、ブロードバンドコンテンツが本格的に普及してきた影響で、プロバイダの回線容量がもーすぐパンクするかも増強費用どうしてくれんだよやべーよって話。日本も根本的には同じような話なんだけど、日本の場合さらにお国事情が問題を深刻にしてる。その点については後述。

で、アメリカの状況に関しては、michikaifuさんの記事がとても参考になる。

「インフラただのり論」は「売り手市場」への変化点---通信が値上がりする時代がついにやって来る!?

注目すべきはこの部分。

中国やインドなどのもともと供給爆発がなかった地域では、すでに回線の逼迫状況が起こっていると聞いていた。しかしなんとついに、アメリカでもそういう話を、最近聞いたのである。

アメリカはそれくらい回線資源に余裕のある国だったという事。ちなみに日本には供給爆発なんてもちろん起こらなかった。それどころかYahooBBが起爆剤となって需要爆発が先に起こってしまった。これについても後述。
要するに日本とアメリカはそれくらい状況が違う。


さて。「アメリカでさえちょいヤバ」という状況を念頭に置いた上で、本題に入る。

日本でも最近、NTTのTOP達が「インフラただ乗りケシカラン!」とGyaOやSkypeを名指しでヤリ玉に挙げ、物議を醸した。日経の以下の記事が話題になった。

「インフラただ乗り」で始まるインターネットの新たな議論

上記記事は「ダイジェスト版」。日経コミュニケーションNo.456号にてさらに具体的な特集記事が読める。以下、WEBのダイジェスト版と、日経の本記事から適宜引用しながら話を進める。

名指しで批判されたGyaOを例に検証してみよう。
まず驚いたのが、GyaOのユーザ数。なんと2006年2月22日時点で720万を超えたという。総務省が発表した昨年9月現在の総ブログ登録者数473万人と比べてもその凄さが判る。
ちなみに日経本記事では、GyaOユーザ数は1月末現在650万人という記述がある。WEB版の方が最新データに差し替えられてるわけだが、これから換算すると22日間で会員が約70万人増加している事になる。1日あたり約3万2000人。これは凄まじい。この会員達が皆500k、1Mbpsといった帯域を占有するのだ。プロバイダ関係者がGyaOの話題で持ち切りになったというのもうなずける。


USENの二木CTOの話によれば、一ヶ月あたりのトラフィック増加が2Gbps。念を押すが総量でなく増加分である。IIJデータセンター札幌-渋谷間のバックボーンが2.4Gだから、データセンター拠点間の総トラフィックに匹敵する量が月ベースで増加している事になる。何度もしつこく言うが1ヶ月の増加分、しかもGyaOオンリーでだ。


さらなるデータを引き合いに出そう。
インターネットインフラにはIXという収束地点がある。プロバイダ間の相互接続などは皆ここで行われる。判りやすく言うとインターネットの大動脈みたいなものか。で、日本にはJPIX,JPNAP,NSPIXPという3大IXがある。日経本記事にはその3大IXの合計トラフィックというデータが紹介されているのだが、2001年末だとその合計値でさえ14Gbpsしかない。2001年末といってもそんなに昔じゃない。ちょうどWindowsXPが発売された頃である。
これが2004年末だと111.1Gbps、そして2005年末(2ヶ月ちょい前)には168.2Gbpsに跳ね上がる。
GyaOのトラフィック増加分を2Gbpsのままで計算しても、それだけで年間24Gbpsの増加。実際にはもっと伸びるかもしれない。一体2006年末にはどんな値になっているのかと考えると空恐ろしい。

まあ、トラフィックの増加だけであれば設備の増強でなんとかなる。しかし、やはり深刻なのはその費用の捻出だ。

GyaOはただ乗りと批判されているが、実際には相当高額なトランジット費用(プロバイダ間接続費用)を支払っている。じゃあなぜGyaOがただ乗りと批判されるかと言うと、トランジット費用はUSENと「直接」相互接続しているプロバイダにしか支払われていないからだ。このあたり、日経本記事には詳しい記述があるのだが、直接相互接続していないプロバイダにとっては、1円も実入りのない形でGyaOトラフィックを支える為の設備増強を行わなければならない。しかも直接相互接続していないプロバイダは(おそらく)零細プロバイダが多い。NTTのGyaO批判はそうした零細プロバイダの悲鳴を代弁したものだ。


なにしろ、(今ではだいぶ改善されてきた様だが)日本の幹線系回線費用からして高すぎる。100Mbpsの回線増強をしただけでも、地方のローカルプロバイダなどはこれだけで死活問題だ。

このままだと地方の零細プロバイダからバタバタと潰れていく。そして、行き場を失ったユーザが大手プロバイダに大量流入する。すると、大手プロバイダも予想以上の回線増強の必要に迫られ汲々とする。で、結局幹線系の回線使用料を大幅に値下げせざるを得なくなる。んで、結果NTTもやばくなる。USENはUSENで嵐の様に増え続ける自社ユーザの回線増強に加えてトランジット費用が膨れ上がって、みーんな共倒れ。

なんて未来にならない?このままだとかなりやばくね?


ここまでは、GyaOが悪者みたいな内容になってしまったかもしれないが、USENはちょっと損な役回りかもしれない。GyaOのトラフィックに関する具体的データもGyaOがオーソドックスな配信形態をとっているからこそ判るもので、データがある分叩かれ役になっちゃってる感もある。例えばSkypeの総トラフィックが今どれくらいあって、月にどのくらいのペースで増加しているか、なんてのは皆目見当がつかない。そういう不透明な要素がまた別の不安感を煽る。
結局GyaOは単なる議論のきっかけに過ぎなくて、日本のインターネットが抱える構造的問題が根本にある。

日本のインターネットの最大の問題は、YahooやUSEN、NTTが繰り広げた際限なきアクセス回線の価格競争と、それが引き起こしたアクセス系と幹線系の収益不均衡にあるんだと思う。

YahooBBが登場した時、誰もが採算ベースに乗るわけはないと思った。それくらい「ありえない」価格設定。しかし、Yahooは力技で乗り切った。街角でキャンペーンのオネーチャンがADSLモデム片手に勧誘するなんて光景はおそらく日本以外には見られなかったのではないか。
結局、シェアを伸ばしたYahooに他の業者も付き合わざるを得なくなり、意地の張り合いが始まった。記憶が定かではないが、B-フレッツにしても現在の価格はNTTが当初予定していた価格設定の半額以下のはずだ。
そのシワ寄せが幹線系の値下げを鈍らせた。アクセス回線で本来得られるべきだった利益を回収する為だ。日本の超安インターネットは、(不当に?)高い通信料金を払い続けたあまたの企業ユーザあってこそ成り立っているのである。

長くなってしまったがホントはまだまだ書きたい事はあった(広告収入というビジネスモデル自体ブロードバンドと相性が悪いんじゃねーのとかその辺)。
最後に日経本記事にあったIIJ鈴木幸一社長のインタビューから抜粋。日本の抱える問題が凝縮されている。

(引用者注:インタビュアーの発言)
■しかし安価な料金が日本をブロードバンドで世界一の地位に押し上げた。

(引用者注:以下鈴木氏)
「世界一安い」なんてバカげてる。安さばかりを追求しているのは日本と韓国だけだ
日本と米国のインターネットは全く違う。米国はインターネットを含め、プラットフォームの値段を安くする事には非常に慎重だ。Mビット/秒あたりの単価を見ても、日本は米国の30分の1。世界平均と比べると50分の1だ。米国はインフラに金が落ちているから破綻することはないが、日本は非常に危険な状況にある。

日本のインターネットに従量課金が復活するのは、すぐ目の前と見た。

トラックバック(27)

トラックバックURL: http://www.virtual-pop.com/admt/mt-tb.cgi/141

http://www.virtual-pop.com/tearoom/archives/000141.html 1ページ50kb以内に作るというモラルを復活させ... 続きを読む

New UnderGround Commune Style - インフラの話 (2006年3月 2日 16:20)

◇メモ。Hi-FiじゃなくてWi-Fi。 オレゴン州の片田舎にある「世界最大のホットスポット」-Hotwiredより グーグル、サンフランシスコ市の無料Wi-F... 続きを読む

ちょっとヤバめの記事を見つけました。 日本のインターネット、マジやばくね? 乱暴に内容を要約すると、「動画が増えてきて回線を圧迫しているのに接続料が... 続きを読む

音極道茶室: 日本のインターネット、マジやばくね? を、読んでいろいろ考えさせられます(情報:..さん) やっぱ、見識甘すぎましたね とは言え、どういう方... 続きを読む

時事ネタ。 // 今回のネタ、全然「Macとは」関係ありません。  だってあのGyaoですから(爆) // いえ、実際はそんなおちゃらけた... 続きを読む

同意しておいて否定 - タダモノデハナイ (2006年3月 3日 01:21)

なんか、いろんな意味で過渡期らしい 音極道茶室 日本のインターネット、マジやばくね? ネットをはじめて早10年、まさか従量課金が復活するとは(可... 続きを読む

情報のゴミ箱 - 3月3日分 (2006年3月 3日 03:28)

●【第57回】紅 白 歌 合 戦 出 場 歌 手 決 定 !!! ここにも来るの... 続きを読む

夜に渡す予定の預かっていたPCの確認を朝までやってしまってつい待ち合わせの夕方までぐっすり寝てしまって、ついでにクルマのダッシュボードに携帯を置きっぱなし状態で... 続きを読む

・ 日本のインターネット、マジやばくね?(音極道茶室) カンケー無いけど関係アル... 続きを読む

とんかつ3号 隠れ亭 - ホーム/2006-03-03 (2006年3月 3日 08:05)

おはようございます。なんだかパッとしない天気が続いていますね。本日の横浜東部の予想最高気温は10度。寒くはないですが、温かくもないといったところでしょうか。これ... 続きを読む

J2さんが「日本のインターネット、マジやばくね?」と題して、GyaOやSkypeによるトラフィック増加とそれを支える通信インフラのインバランスをご紹介です。非常... 続きを読む

インターネットのインフラとコンテンツ事業者への利益分配に不均衡が起きている問題について。日本のインターネットが破綻する可能性も秘めている重要なこと。 続きを読む

今日の米NBCのニュースでもやってました、スカイプとかネットゲームとかでトラフィックが厳しい状況になりつつあるとか。 そういえば、最近のスカイプの音質が、特に日... 続きを読む

不思議な議論だ.地方の零細プロバイダって,まだあるんだっけ.あってもインフラは大概アウトソースしてるよね.テレホーダイとかフレッツとかブロードバンドとかで潰れる... 続きを読む

音極道茶室: 日本のインターネット、マジやばくね? 映像系コンテンツ流量増大によるデータ輻輳の可能性についてのわかりやすい解説。 YouTubeや、もちろんP2... 続きを読む

S-log : 慎悟のマイナス思考ログ - ここはやばいインターネットですね。 (2006年3月 3日 23:25)

音極道茶室: 日本のインターネット、マジやばくね? 実際、今の日本のインターネット中枢を支えるリーディング企業TOP達は相当深刻な危機感を抱いているみたいだが、... 続きを読む

音極道茶室: 日本のインターネット、マジやばくね? 今は無関係ですが 少し前まで 続きを読む

真ん中に賭けるビローン@日記 - もう一週間たってしまった・・・ (2006年3月 5日 02:33)

本日は http://www.virtual-pop.com/tearoom/archives/000141.html について ブロードバンドの普及に伴... 続きを読む

音極道茶室: 日本のインターネット、マジやばくね? これを読むと、 「GyaO、Skype最高!早く携帯もskype対応して定額化の流れきちゃいなよ」 と... 続きを読む

こないだの日経にこんな記事がありました↓(リンク先はPRです、あしからず) http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?re... 続きを読む

最近Skype(スカイプ)をはじめました。スカイプはインターネット経由で、マイクとヘッドフォンがあるパソコンから通話やチャットができるサービスで、スカイプ同士な... 続きを読む

昔から言われていたことですが、インターネットの回線が逼迫の記事を 久しぶりに見つ... 続きを読む

ISPのぷららネットワークス(plala)が「Winny」による通信の完全規制する決定(規制開始時期は未定)したそうです。ウイルスに感染したパソコンから「Win... 続きを読む

五反田ではたらけ!エロ社長の日記 - taro_akebonoの大予言(06/03) (2006年3月27日 01:00)

■携帯IP接続は07年に、破滅的に崩壊する■ (1) 定額制の普及で、携帯キャリアはIP接続への巨額投資の割に見返りがないことに07年3月決算で気づく ... 続きを読む

 今や光ファイバーやADSL等の高速通信回線によるインターネット接続、いわゆる”ブロードバンド接続”が当たり前の世の中になってしまっている感がありますネ。 ... 続きを読む

ネットのヘビーユーザーへの追加課金が現実味を帯びてきました GIGAZINE 【P2P脂肪】ネットのヘビーユーザーに追加課金案報告書、近日中に公開=総務省 ワ... 続きを読む

コメント(44)

通信インフラは既に交通インフラに匹敵するぐらいの重要性を持ってるんで、さくっと国の運営に戻せばいいんじゃないかなー。
電話料金引き下げやらの時も思ってたんですが、そもそも国の通信インフラの根幹を一企業が握ってる構造こそに問題ありまくりんぐなのかと。

まぁ国の管理になったらなったで問題出まくりなんでしょうが:-P

Gyaoみたいな最初から帯域圧迫しまくってナンボのビジネスこそ本当はnyみたいなP2Pを使うべきなんだと思います。
収入モデルが広告収入に依存するんであれば、クラサバだろうがP2Pだろうが大した違いは無かんべぇと。
(もちろんPVなんぼの料金体系だとダメなんですが。)

わからんけど、NSPIXP2稼働直前とかWIDEの日米回線契約終了の時ほどやばさを体感してないなぁ。今はNSPIXP2じゃなくてdix-ieなのね。

関係の俺がきましたよ。
この話を本気で始めると三日は寝ずに俺の話を聞け、となるので軽く。

道路インフラも「道路公団」という民間(w)企業が担っているくらいなので、国に返すのは困難でしょう。
技術的・人的資源からすると、NTTが電電公社にそのまま戻ることになります。(新たに作るには初期投資がかかりすぎる)

実際、収益構造は「お互いが白目を剥いて首を絞めあっている」状況です。このまま行くと、最後に残るのは資本があるNTTです。最後に残っても半死半生なのでマトモな体力は残っておらず、産業としては疲弊しきってしまうでしょうね。
いつ、誰がタオルを投げ込むのかわかりませんが、とりあえず相手を殺すつもりでこのまま戦い続けるしか、選択肢がないですよー

素敵な話じゃないか、舞台はミスキャストでいっぱいだ。
誰もその役を望んでいないのにな…

ん~、こういう問題に関して、私がいつも思うことがあります。

それはですね、インターネットの回線というのが、実際にどのようになっているか、あまり知られていないということです。たぶん、だれもその全貌は知らないのではないか。IBMに勤めている知人に「インターネットの幹線をつないでいるサーバーがどこにあるかというのは、IBMのような大手のIT企業は把握してるの?」と聞いたところ、「もちろん自社のサーバーについてはわかっているが、それ以外はわからない」との答えでした。

世界中のコンピューターがどのようにつながっているのかその全貌をつかめている人はいないということ。これがインターネットの怖さであり魅力ではないかと。インターネットのインフラ整備のために国がどれだけ補助しているのかもわからない。海外とのネットワークを結ぶ海底ケーブルはだれが作った? 日本だとNTTあたりがくさいんだろうけど。他国が作った回線もある。

おそらく、NTTの収容局が一般人に知られていないのと同じように、セキュリティ上の理由から、各サーバーの所在地も公開されていない。

とにかく、どうなってるのかわからない。

どんな危機感をあおりたいのか良くわかりませんが、Willcomの定額が破綻してから考えてもいいんじゃない?
ISP各社は 1Mプランとか 3Mプランなんかを出していますし。
Gyaoに関して言えば送出側の帯域の問題もあるわけで。
NTTの光ファイバー増強プランだけは理解不能ですけど。

海部です。取りあげていただいてありがとうございます。日本の状況はまた違うということなので、これから勉強したいと思います。まぁ、「インターネット崩壊の危機」って話は、ノストラダムスの大予言(古!)みたいなもんで、何度も聞いたことがあってもホントに世界が終わった試しはなく、力関係と料金水準と業界秩序が変わっていくだけだと思うのですが。通信容量はコモディティになって、半導体の需給変動みたいなもんになった、ということでしょう。

毎月Gyaoのトラフィック増加分が2Gbpsで年間24Gbpsって計算が変じゃないですか?前月比で2Gbpsの増加なんですよね?そしたらその次の月を含めると2ヶ月で合計6Gbpsの増加、どんどん足していくと年間24Gbpsどころの増加じゃないですよね?

あと「IIJデータセンター札幌-渋谷間のバックボーン」を引き合いに出してますが、そもそもバックボーンの相場(?)みたいなのがサッパリわからないので、素人の私としては多いのか少ないのかサッパリわかりません。

「データセンター拠点間の総トラフィックに匹敵する量」ってのもどのくらいの期間で2.4Gのデータを流せるのかわかりませんが、bpsなので一秒間のトラフィックですよね?それを月の増加分と比較するのも全然意味がわかりませんでした。

素人なので疑問に思っていることが的はずれだったら申し訳ないです。でも、素人にもわかりやすい数字を使っていただければ、もっと説得力のある文章になるんじゃないでしょうか?

4月から元国営通信会社に勤めることになっている半ニートです。
トラフィックの増加は頭の痛い問題で、新しい商売にもなる反面、命取りになりそうな気配も濃厚だと考えています。インフラやコンテンツ投資に対する広告や視聴料収益の比率を考えると……

ただ幹線系は信頼性重視な部分があるので、高くても安定感がある回線は絶対に必要だと思いますよ。GYAOとかフレッツスクエアとかiTunes Music StoreとかOngenとかちょっとアクセス集中するとすぐ繋がらなくなりますし。東証なんて論外ですし。個人ユーザーと企業ユーザーは別個に扱ったほうが良いとは思います(実際には企業も回線にメリハリを付けて安く上げられるところは徹底的にコストダウンを図っていますが)。

>m氏
光回線は現状儲かっていませんが、正直他に売るものも残ってないんだと思います。何より他事業者にかなりの低額(赤字だったかも)での回線貸し出しを義務付けられているので、ちょっとでも普及して貰わないと困っているのです。理想を言えば各家庭にアンテナの代わりに光ケーブルが通っていて、田舎のオタクがセットトップボックスを通じてテレ東を見てくれる様な状況が来て欲しいものですが……

>だいさん
くだらない話で恐縮ですが。

「一ヶ月あたりのトラフィック増加が2Gbps。念を押すが総量でなく増加分」

とあるとおり、前月「比」ではないわけで。
というか、毎月2Gbpsって絶対量が増えているわけですよ。
私みたいなIT関連の学歴が無いど素人でも理解できますよ。

まあ、むしろ世界に先駆けて乗り切ったというべきで。
この話をヤバいヤバいと言ってたのはもう5年も前の話。

Gyaoの次の一手は、このトラフィック量を背景に、
各通信キャリアに配信サーバーをタダ同然で置かせること。
というか、力関係が逆転して、ISP側が金を払ってGyaoのサーバーを置くようになるかも知れない。
内側のトラフィックに納められれば、そのほうが安いしね。

↑「乗り切った」とは?
キャリア各社の収支状況が改善されて、儲かるようになったってこと?

僕が知る限り、現在の収支モデルではトラフィックが増えれば増えるほどキャリアの負担は重くなるはずですが…
トラフィックが増えても設備を増強しなくても良い、となったのでしょうか。
ユーザーに求められれば設備を提供しなくてはならないと決められていたように記憶していますが。

> nomad ◆2EuVECbCWcさん
> トラフィックが増えても設備を増強しなくても良い、となったのでしょうか。
> ユーザーに求められれば設備を提供しなくてはならないと決められていたように記憶していますが。
トラヒックがサチっていても放置するというのは、それがそのISPのポリシーならそれでいいんじゃないでしょうか?
サービス品質が下がるだけで、インターネット接続自体にはサービス品質規約はないかと思いますが。
# あくまでC向けの話です(話の流れ上そう解釈しました)

もちろん一部IP電話などはサービス規定があり、その品質を満足しないと番号がもらえませんが…

単純に末端の客側から見た場合これほどピンと来ない話もないでしょうなぁ。

プッシュ回線になるまではとりあえず略して。
パソコン通信時代は6400bpsやら後期28800bpsな所にISDNがやってきて64Kbpsになり。
やらないような人達から見れば仰天するような電話代を通信料として払いながらも、定額はなかなか来なかったけどADSLが定着しだした頃にFLETSが始まり。
現在はFTTHやら無線やら、携帯電話すら簡易な端末と化す。

ここでいきなり電話回線すら無くなってしまうのだと想像させるのは、まあ無理と思います。
昔もsceiのng鯖は死ぬほど重かったし、今もso-net blogの鯖は死ぬほど重いですが、まあそんな感じに局所的には死につつも全体的には流れていくような感じになるのではないでしょうか。端末としては。

人はこんなに直面したときそれを回避するアイデアや技術を作り出すものだよ。かつてテレビ電話が夢といわれた時代、定額通信が夢とされた時代、カラーテレビが夢とされた時代。いずれも人間が望めば実現していく。今回の件だってそれだけの利用者がいることは素直に喜ぼうではないか。何しろ人間が作り出したインターネットを人間が改良できないはずが無い。何かお間違えになっているのではないでしょうか。考え方が。神が創ったわけではないですよ、インターネット回線もそしてこの社会も。むしろ萎縮しはじめたら(脳でいう老化です)が人は破綻します。ネットも同じです。萎縮した考え方から得られるのは「ネットの死」でしょう。

bpsの単価が日本は米国の30分の1って、両国のブロードバンドの標準的な回線環境でそんなに違いはありませんよ。日本のADSLの下り最大速とアメリカのADSLの下り標準速比べたらそのくらいになるかもしれませんが。

日本でもADSLの上り速度がある程度押さえられていること、アメリカではADSLよりケーブルの方が一般的なことなどを考え合わせれば、両国の標準環境でせいぜい3,4倍程度ではないでしょうか。

実際にアメリカで生活しているものの感覚でした。

NTTって光が全国展開の目処がつくまで
ISDNの従量制でやるつもりだった

アメリカの例は納得いかないですね。私も古い話なんでソースは示せないですが、日本でISDNバルクで128Kだぁーって頃にアメリカでは6Mbps引き放題でしたね。

どうも危機感が誰かとズレてるみたいな感じ。
僕が危機感を持っているのは「収益構造に問題アリなんでこのままだとキャリアが疲弊しますよ」ってことなんだよね。
技術的な問題ではなく。
確かにYahoo!はADSLを日本の市場に安く提供した。だけどこれはYahoo!の技術で解決したワケじゃない。Yahoo!は株式での増益と資産の転化っていう魔法を使ったんだ。
ライブドアの見本になったようなやり方でね。
(このへんの事情はググってくれ)
なんかねえ、「技術によって安くなる」という主張、懐かしい昔話を思い出すよ。曰く「トヨタの車につけるラジオを工夫によって半額にした」みたいな話。
じゃあ、その後、技術が進んでトヨタのラジオは只になったのか。いや、ラジオつけると金くれるようになったのか。
…なるわけないじゃん。
キャリアのサービスには設備が必要で、その設備を作るには人件費が必要だ。
日本のインフラを整備するには日本の土地の値段、日本の人件費、日本の事情に通じているメーカーが必要だ。それらの原価は技術じゃなんともならない。
Yahoo!だって同じ事情。だからYahoo!のキャリア事業は赤字だし、Yahoo!をはじめ、他キャリアに設備を安く提供することを義務付けられているNTTのインフラ事業は赤字だ。
それだけじゃない。
ADSLが爆発的に技術革新されて、8M、12M、20M、40Mって増速されて、みんな一斉にそちらのサービスに鞍替えしたよね。
じゃあ、最初の8Mや12Mの設備ってどうなったと思う?
減価償却前に御用済みになって、不良資産になってるんだよ。NTTもYahoo!も他のキャリアも。

…やっぱり「そこに正座して三日三晩俺の話を聞け」ってなりそうなんでひとまずここまで。

> アメリカでは6Mbps引き放題

どこの話なんだろう…
ヒント:ユニバーサルサービス

>他キャリアに設備を安く提供することを義務付けられているNTTのインフラ事業は赤字
税金や国営時の収益で作った回線も独占してんだから当然じゃないの?
問題の本質は、ラスト1マイルは競争があるが、バックボーンはNTTという1私企業が独占してることでしょ。
税金や国営時の収益で作った分の回線をNTTが国に返上して、電波の帯域みたいに入札でもすりゃ状況は変わる。

何か俺が釣ったみたいで申し訳ないのう。

では今度は2chの転送料危機みたいな感じと振ってみよう

普通の企業はUNIX板住人みたいな人達にも給料を出さねばならないからなぁ……

> 税金や国営時の収益で作った回線
…知らないのねえ。
どこのインフラを税金で作ったんでしょう。

まあ、知らないのは仕方ないにしても、独占とは?
どこの誰でもインフラは作れますよ。金さえかければ。
実際作った人たちは多いですよ。道路公団とかJRとか各電力会社とか。

ちょっと調べてみてちょ。

なんか、僕がNTTの肩を持ってるみたいに見られそうなので、ちょっと軌道修正して。

控えめに言っても、日本の通信事情は世界一ですよ。
申し込めば開通する。(ベストエフォートの回線でさえほぼ開通する)
故障しても翌日には直しに来る。
雑音も側音も漏話も無く回線品質は高い。

どこの国でも行って見て、電話事情、通信事情をご覧になればどなたでも納得できると思いますよ。
韓国でADSLが普及したのはソウルに人口のほとんどが密集している上にISDNも光ケーブルも整備できなかったためにADSL技術が採用されたのです。
北欧では通信ケーブルのメンテナンスが難しいために無線で通信できる携帯電話が普及しました。それ以前は電話ではなく無線機を使っていました。
アメリカで6Mの通信速度が出たところはニューヨーク以外ありませんでした。現在でも広い国土のほとんどのインターネットのインフラはCATVが重要な役割を担っています。
国土の全てをカバーする通信サービス網というのは、諸外国でそれを期待するのはたいへん難しいのです。

実際、こんなふうに日本のキャリアの事情を知らない人たちは多いわけでね。
知らないからこそ誤解しているわけで、そういう誤解からは正しい予測はできないでしょ。

私的な感想では、現在のバックボーン帯域の不足は、個人用のインターネット接続を考える際に加入者収容部分しか見えていなかったことが原因かと思います。
といってもこれはプロバイダを責めるべき話ではなく、当時は見る必要がなかったというべきでしょう。

ADSL普及期などはまだHTTPなどのバーストトラフィックがメインでしたが、最近はVoDやVoIPのようなストリーム系サービス、そしてP2Pソフトの利用などによる継続的なトラフィックが増えつつあります。本来なら通信帯域を分け合うことでごまかせるはずだったバックボーンの問題が、予想外のアプリケーションの普及によって表面化したということだと思います。

加えていえば、設備産業のわりに技術革新が早すぎる点も問題ですね。設備コストを吸収するためには多くの顧客が必要で、しかし顧客をとるには他社より安くしなければならないという悪循環。各社「一歩でも遅れたら負け」な状況である故に、一人が先に行けば全員が追従せざるを得ない。資金力のチキンレースって感じです。

書き忘れ。Gyaoのサーバを各プロバイダにおくというのはあり得るプランでしょうね。しかし、どっちが金を出すのかは興味深いところです。
とはいえすでにある程度の答えはでていて、USENとしてはサーバの設置に積極的と聞きます。そもそもGyaoのビジネスモデルが「広告による収入」である以上、サービス品質の維持/向上とそれによる顧客数の増大は待ったなしの至上命題といえます。もっとも効率的かつ素早い対応は、「サーバを分散してトラフィックを水平分散。サーバ間でのデータ配信は自前で契約(または構築)した閉域網を利用したマルチキャストで効率化」というのがありそうだな、などと思います。

>>23
共同溝、通信衛星打ち上げ&株式売却益とかですが?

> シャリオさん。
ステキ。
見事なまとめ。投げ銭置いときますね。

いろんな(よくわかってない)メディアが「NTTの設備は公共財産なので国に返せ」と書いているのを見ましたが。
どこの資産で作ったかはとりあえず置いておいて、まあ、100万歩譲って地平線の向こうまで下がって国に納めたとします。
で、その設備の故障修理、定期点検、計画取替え、道路工事やビル工事に伴う移転、維持運用に関わる全てのコストは誰が負うのか。その作業はどこが請け負うのか。
…って考えたら電電公社の再来になるんですよね。
しかも収入がないので税金から払われることになる。

これって進歩?

>> 27
はずれ。大間違い。

(運用の仕方によっては税金からは払われないで済むか…)


(ある意味、NTTが現在管理している設備の建設費に一定の保護政策があったことを否定はしないんだけど…)

>>nomad様
お褒め頂き光栄です。
現NTTの設備については私も詳しくないのですが、民営化時に負担金か何かを国庫に入れてたような気もします。あと、公社時代は税金での運営ではなく、あくまで会社形態での運用だった(NHKが受信料で運営してるのと同じ)と思うのですが、どうでしょうか。
サボリですみませんが、よろしければ一通りの解説をお願いできませんか。

その点中国は賢いな。
PPLiveを見習ってみたらどうだい?>日本のコンテンツプロバイダーの皆様。

じゃ、シャリオさんにだけそっと。
キーワードは「電信電話債権」あるいは「施設設置負担金」
http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/ITPro/OPINION/20040410/142730/

http://slashdot.jp/articles/04/10/09/0441239.shtml?topic=29

コレ読むと「国民のために」無くした方がいいのか維持した方がいいのか、どっちなんだよ!と思いますが。
まあ、どっちにしろNTTの一存ではどうにもならぬ愛ルケもかくやの泥沼論議のようですので、その意義については敬遠じまづ。
「株売却益」とか思っている方がおられたら、一度調べてみてはいかがかと。
"NTT株"+売却益くらいのキーワードで検索できますので難しいことではないと。僕も5分ほどの検索で概要が理解できましたし。

nomad様、ありがとうございます。よくわかりました。

さて、NTT設備の財源はあくまで税金ではないとして(株の売却で国庫への返済もしてるようですしね)……NTTについて、現時点で特に問題になるのは光ファイバの公開義務ではないかと思います。正直私としては、あれが将来の通信業界に大きな負債を残しかねないと考えております。

そもそも国としては「インフラが必要な通信業界は参入が難しく、通信産業の発展・普及が大幅に遅れる」という意識でああいう義務を課したのでしょうが、NTTが独占的な立場にあったからこそあれほど大規模な光ファイバ網を敷けたという考え方はありだと思います。ファイバ開放義務を課されたNTTが敷設コストに見合うほどの利益を得られず、また以前ほどの独占的な立場を持たなくなったらば、次世代通信網の敷設はNTT一社でまかないきれなくなることでしょう。

チキンレースが終わってみれば疲弊しきった会社ばかりでもう次が続かない、なんて勘弁願いたいわけで。ああいうことをするならば「サービス会社と線路設備会社を分けて、線路設備会社はグループ内外を問わず同じ条件で線路を販売する」とするのがよいかと思います。

横から失礼。
こういう話(トラフィックの飽和)をWeb等でみるたびに思ってるんですが、もっと問題になっているルーティングテーブルの肥大化 or 経路集約等の話が出てこないのはやはり気にしない人が多いからなんでしょうか…。

たとえばここら辺とか。
-経路数の増大をIPv6はどう緩和するか
http://www.ipv6style.jp/jp/tech/20050324/index.shtml

NECがとりあえずバックボーンを四倍にしてくれるそうです?
http://www.nec.co.jp/press/ja/0603/2001.html
値段は2500万からで3年かけて2000システム売るつもりらしい。

こういった話も、ローンがまだ残ってるのにその機械を捨てて新しい物を入れなければならない…って感じの話になるんでしょうね。
そしてバーゲンセール待ちに(違

こんな話10年も前から繰り返されてるよ
もう破綻する、もうダメと言いながら
なんにも変わってない。
来年も「もうダメ」と言ってるに違いないw

> こんな話10年も前から繰り返されてるよ
「だから実感できない」というのは、実は僕自身がそうなんだけど。
しかし「来年も「もうダメ」と言ってるに違いない」っていうふうには楽観できないんだよね。
来年はなんとかなるかもしれない。しかし再来年のことはわからない。

日曜日のゴールデンタイムにTVCMをしていて、次の日の月曜日の朝刊に「倒産しますた」なんてことだって起きるかもしれない。
そんなことになれば、迷惑を被るのはそこを使ってた利用者なんだけど、数が少なければ多分他の業者が吸収するんだろう。だから大損害ってことにはならない、かも、しれない、んじゃないか、と思う、けど。

ある日Yがコケる。するとKが「そろそろウチも勘弁してください、台所事情は一緒なんです」と言う。でNが「やっぱISDNだよ」…とはさすがに言わないだろうけど、総務省がテコ入れで、スローガンをアドバルーンで上げる。
ニッポンの気質のせいで、なんとかかんとかサービスはなくなることはないのだけど、故障率は上がり復旧時間は伸び、通話雑音は増え、ちょっと都会を離れるといつまでたってもブロードバンド回線は通らない…

>こんな話10年も前から繰り返されてるよ

1996年に、もうそんな話がありましたか?
寡聞にして存じません。
Winnyトラフィックへの危機感とかは随分と取り沙汰されましたが。

これはあくまで需要と供給のバランスの問題なので、そもそも再燃する傾向にある話題でしょうね。ただ、「ブロードバンド」という言葉自体もう6、7年使われ続けてる訳ですが、ここ数ヶ月でのYouTubeやGyaoの台頭で「本当のブロードバンド時代」が来つつあるという点で、今までとは深刻さが違うでしょう。

すまんね、俺自身は10年前から日本のインターネットビジネスの衰退が始まったと思ってるわけではないんだけど。

日本のネットワークインフラが体力的に脆弱になってきているんじゃないかという危機感は10年くらい前から持ってるんだよね。
いくつもの企業が、法律的に同じ条件でインフラを提供し、さらにお互いが成長できる市場になっているか?
という所から考えると、ちょっとそりゃどうなのよ、と思う。
僕の感覚からすると、GyaoやYouTubeっていうのは「数ある問題がもう一つ増えた」という感じなんだよね。
「じゃあ、その数ある問題っつーのを一つづつ挙げろよ」と言われると、まとめてないので困るんだけどさ。

つうか、タダ乗り論はおかしいわけで
従量制か値上げすればいいだけの話。
個人的には従量制への回帰は非常に危険で
値上げと特定P2Pの規制までに
留めておくべきだと思います。
その上で特定P2Pの規制無しの料金体系を出すとか。

そもそも大規模な業界再編が起こった方がいい
疲弊しても多いに結構。
今から高いほうがいいのか、
当面安くて将来確実に採算性が
取れる高い価格で提供される方がいいのかという話。
SBが錬金術使えている間はそれでいい。

先に安いほうが社会トータルでは収益チャンスが
多くの企業に訪れる分だけNTTや他が苦しもうが
日本経済にはプラス面の方が大きい。
最初から高いままや従量制の場合よりも
最初安くて疲弊して再編後、値上げの方がいい。
もっとも値上げになるかはなんともいえないが。
そんなのはドコモ除いたNTTが赤字になってから考えろ。
一業務で赤字になっても戦略上(ブランド含め)、
それが必ずしも問題ではない。

最近はドメインも足りなくなりかもしれないといわれておりますが。。。

メタルは逓信省及び公社時代の設備。
光は民間企業NTTの設備。
光の設備費用はNTT時代に投下した。

あと公社時代、国に税金を払うけど、利益の五割。
ちなみに郵政も5割ね。
純益じゃなくて、利益ね。
民営化で4割以下になりまーすw

コメントする

アーカイブ

Powered by Movable Type 4.2rc3-ja