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日本で最もGoogleページランクの高いサイト

前エントリーのコメント欄にて、風見敬吾さんから日本語サイトで最もページランクの高いのは慶応大学WEBサイトのランク9ではないかとご指摘いただいた。
どうやらご指摘の通りの様で、Wikipediaには

日本では慶應義塾大学のトップページのランク9が最高となっている。

と明記されていた。(ちなみに東京大学のサイトも調べてみるとランク9だった。)
Wikipediaを参照する事はしばしばあるが、大概自分の不得手な分野の予備知識を得る為で、Googleに関しては、身の回りに参考書籍などが比較的揃っている事もあって盲点だった。反省。
それにしても、YahooでもHotWiredでも首相官邸でもなく(いずれもランク8)、なぜ「慶応大学」なのだろうか?
ページランクで高い評価を得るには、英語サイトの方がはるかに有利である。言うまでも無く世界で最も使用されている言語だからだ。そこで、慶応大学WEBサイトのEnglish版を見てみると、驚いた事にランク10(最高ランク)だった。これはなかなかスゴイ数字で、本家Wired.comやCNNでさえランク9である。慶応大学サイトの英語版がランク10となれば、そこから直接リンクが張られている日本語版ページがランク9なのもある程度納得できる。それにしても、極東の1大学のWEBサイトがなぜWired.comやCNNなど世界中から参照されるポータルサイトよりランクが高いのか、ますます興味をそそられた。いったい何処からリンクされているのだろう?ちょっと調べてみた。
Googleには、そのURLがどんなところからリンクされているのか調べる機能がある。検索語句の入力欄に、調べたいURLを入力し、その前に”link:”という文字列を付加してあげれば良い。
例えば音極道茶室にリンクしているサイトを調べたい場合
link:http://www.virtual-pop.com/tearoom/
と入力して検索すると、リンク元がリスト表示される。以前はページランク4以上のリンク元しかリストされなかったのだが、最近はそうでもないみたいだ。(というか精度が落ちている気もする)
この機能を利用して、慶応大学サイトのリンク元を検索してみると、あーーなーるほど。思い切り納得してしまった。
リンク元にはW3Cの勧告や関連ドキュメントがどっさり!
検索結果約 3,640 件。そのうち、たぶん8~9割方W3C関連。
W3Cとは、World Wide Web Consortiumの略。WWW技術の標準化と推進を目的とする国際学術研究開発組織で、無理やり強引に例えると、「インターネットのルールを決める国会」みたいなところ(かなり強引)。
で、そのW3Cはマサチューセッツ工科大学(MIT)、欧州情報処理数学研究コンソーシアム(ERCIM)、慶応大学湘南藤沢キャンパス(Keio-SFC)の3機関がホスト機関として共同運営に当たっている。その為、ほとんどのW3C勧告ドキュメントには、

“Copyright © 2005 W3C® (MIT, ERCIM, Keio), All Rights Reserved. W3C liability, trademark, document use rules apply.”

の記述があり、”Keio”の部分が慶応義塾大学サイトへのリンクになっているので、つまりほとんどのW3Cドキュメントに慶応大学への直リンクが張られているという事だ。W3Cのドキュメントは世界中の言語に翻訳され、どのページもランク6~ランク9クラスなので、これはランクが高くなって当然。
ちなみになぜ慶応大学がW3Cのホストに?というと、やはりSFC研究所長村井純氏の功績が大だろう。
JUNET設立者で、「日本インターネットの父」と呼ばれる偉大な人。詳しくはこちら参照。しかし、W3Cのホストをやってるっていうのはあらためてスゴイ事なんだなあと実感。
今日の結論。
ページランクを上げるには、W3Cのホスト機関になればいい。

「日本で最もGoogleページランクの高いサイト」への32件の返信

成田で飛行機に乗り遅れそうになった逸話の正確な奴が知りたいです。<村井純氏
「日本が取り残されてもいいのか!」
でしたっけ?

つまり英語圏のランクが高いサイトと相互リンクになればよいのだ!
・・・どうやって?
・・・まず英語で記事を書く、とか・・・
無理ポ。

1: kumakuma1967さん>
あ、そのエピソード私知らないっす。ググってみましたが、それらしいものも見つけられなかった。
でも、おかげでいろいろ面白い記事は見つけました。
コレとか。
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/event/2004/07/01/3725.html
2: JSFさん>
手始めに、海外ブログにコメントですよ!!(当然URL欄埋めて)
簡単な文章でもスパム臭さえ無いレベルであればきっといけます。
や、マジでWEBマーケティングの着想で英語版を重要視するというのはアリだなーと思いました。

不注意で、トリップを漏らしてしまいました。
今後、このトリップを使用します。

「時の亡霊」でまた検索語ランキングが出たら,
その検索語で順番に検索→常位何番くらいまでかのサイトのページランクをチェック,でページランクのアルゴリズムを解明できないですかね.

あ、ネオ筑摩屋松坊堂さんへのレスが抜けてました。
>「時の亡霊」でまた検索語ランキングが出たら,
すみません、「時の亡霊」って何ですか…orz

亀レスですみません.「時の亡霊」はGoogleがその年の検索語とかその他もろもろの統計を年末に発表する企画です.正しくは”ZeiteGeist”です.
ただ,全ての統計が発表される訳ではなく「その年に変化の目立った部門」とか「その年を象徴する分野」と言うことで話題性のある物だけが発表されます.

ネオ筑摩屋松坊堂さん>
情報ありがとうございます。なるほど、Zeitgeistでしたか。詳しい事は全然把握してませんでしたが、面白いですねー、コレ。

いろんな先生がいるんですねー
勉強になります。

日本で一番高い・・・

慶應大学英語版のページランクが10というのはご存知の方も多いはず。
正直、2桁というのはかなりビビリます。
今見たら日本版も10になってました、汗

私は、Googleのページランクに関する特許の内容からみて、教育関連ウェブページの場合には、パラメーターdを通常の0.85より、高く設定するという数値計算上の要素の方が、多きのでは?と考えます。英語サイトの場合、ドメイン末尾 .edu(教育関連)の場合、ページランクが非常に高い場合が、多いです。
この数値計算上の要因に加え、ご指摘の要因が、重なって、生じた現象ではないでしょうか。

英語で書いてもページランクはあがるわけではないですよね?
慶応からリンクしてもらえばそれだけで多分ページランク4、5くらいになりますよね笑

ページランク10はすごいですね~
最近はそうでもないけど一時ヤフーとライブドアが同じページランクでグーグルもえぐい事するなぁと思ってた記憶が。。。

慶応のWebサイトがランク9だということは知りませんでした。しかも英語サイトの方は10ですか・・・。
凄いですね。
でも、「W3Cのホスト機関になる」かー、
難しそうですね・・。

慶応。。。響きがゴージャスで素晴らしいです。。。
私とは、身分のかけ離れた方々。。。
皆さん立派になられてくださいね。

勉強になりました^^
今までページランクが4以上が望ましいとか、
自分のサイトが4ランク以上になれるよう頑張ろう!
という記事を見ていたので最高が5くらいかと
思っていました・・・。

はじめまして。
wikiで慶応が9ということに???って感じになって調べてきました。
納得できました。良質な情報ありがとうございます♪

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