AdobeにFlashの夢が見れるのか?



finalvent氏R30氏が相次いでAdobeのMacromedia買収について言及したのはちょっとした驚きだった。それにしてもお二人とも引き出しが多いというか、必ずしも得意分野じゃないであろうこの話題で、これだけ読ませられる筆力というのは素直にすごいと思った。
しかしながら、お二人とも肝心な所に全く言及してくれてない。これじゃなんだか寝覚めが悪い。一言口を挟まずにはいられなくなって脊髄反射的にエントリーを起してしまった。
そもそもAdobeはMacromediaの何が欲しかったのだろうか?Dreamweaver? ColdFusion? Contribute?? そんな名前が出てくるはずがない。Macromediaと言えばFlash以外に無いではないか。この点に関して疑念を挟む余地など無いはずだ。
にも関わらずfinalvent氏、R30氏ご両名とも「swfはデッドエンド」の一言で片付けてしまう。その上でfinalbvent氏は、「SWFのベクターグラフィックスの部分はSVGに統合されるべき」と言い、R30氏は「フロンティアがむしろその背後のXMLフォーマットの領域にある」と言う。
そこは違うでしょう、と声を大にして言いたい。Flashの最も優れた部分を生かさないで何のための買収ですか。
swfはデッドエンドってのがそもそも大きな間違いで、リッチメディアコンテンツ、もっとはっきり言ってしまえばFlashVideoこそMacromediaの最大のアドバンテージであり、今後Microsoftとの主戦場となる領域だ。
ブロードバンド環境における動画再生環境として、FlashPlayerとWindowsMediaの差はFlashVideoの登場によって決定的になってしまった。
FlashPlayerはプラットフォームに依存しない、WEBと動画を完全に一体化したコンテンツを提供できる、メディアソースファイルをユーザから隠蔽できる、などあらゆる面で優位に立っている。リンクをクリックするとプラグインのPlayerソフトが立ち上がる時代が終わろうとしているのだ。Microsoftもこのままで終わるとは思えないがとりあえず現状ではFlashVideoという新しいソリューションがWEB業界に新風を起しているのは間違いない。
SVGの表現力では現状のFlashには足元にも及ばない。XMLこそがフロンティアと言われてもそこにMacromediaが入り込む余地はあまり無い。SixApartとの提携でほとんどは事足りている。
Adobeが今回の買収をプラスに転換できるかは、Macromediaが描いてきた[リッチメディアコンテンツプラットフォームとしての]Flashの夢を引き継げるか否かにかかっている、と思う。全世界的な『ブロードバンド時代』はすぐ目の前だ。