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日本中を熱くさせたカーリングの「聖地」常呂町が消える

トリノオリンピックで日本勢の不調が続く中、「カーリング」が俄然注目を集めた。ネット界隈でも多くのブロガー達が「カーリングおもろい!」と賛辞を送り、一方で的外れなカーリング批判記事を書いたジャーナリストは強い反発を招いた。小泉首相までがカーリングに言及。こんな状況を数日前まで誰が予想しただろう。
erictさんが、カーリングに纏わるメディアの良記事をまとめている。
不可視型探照灯:カーリングの裏舞台を伝えるマスコミの眼差し
必見。カーリングに纏わる話は「イイ話」が多いんで、裏話を知れば知るほどますますハマる。
日本のカーリングを語る時、「常呂町」を抜きには語れない。
今回の日本代表でも、小野寺、林、本橋のレギュラー3選手が常呂町の出身である。残る代表の目黒、寺田は南富良野の出身だが、中学高校時代は常呂町で腕を磨いた。人口は現在わずか5000人に満たない。そんな小さな町から3名ものオリンピック選手を輩出し、彼女らは世界のTOPと互角に渡り合った。
それは町ぐるみで「カーリングの歴史」を積み重ねてきた多くの人達の長い尽力の賜物であり、決して偶然ではない。そして、その「カーリングの聖地」常呂町が、あと11日で消える。
常呂町は今年3月5日に北見市に吸収合併されるのだ。
切ない。
これは単なる市町村合併じゃない。箱物誘致でも企業誘致でもなく、「カーリング」というコンテンツ、文化そのものを町興しの中心に据えた常呂町の慧眼に、全ての地方自治体は学ぶべきである。
常呂町が育て上げてきた「文化」を引き継ぐ北見市の責任は重大だ。北見市はその意味を正しく理解しているだろうか。
1980年にカーリングの元世界チャンピオンが北海道に招かれ、幾つかの町で普及活動をした。それ以来、北海道のローカルニュースや地元番組ではカーリングがしばしば紹介された。常呂町が町を挙げてカーリング普及に努める様子も、何度か特集番組を見た記憶がある。だから北海道では、カーリングの認知度はかなり昔から結構高かった。
しかし、それでも殆どの人はカーリングを正しく理解できていなかったと思う。
スイープ時の滑稽な動作などが要因だと思うが、学校などでカーリングはもっぱら「笑い」のネタだった。
掃除中に、箒を素早く動かしながら「カーリング~~!」と言えば、たいがいウケた。
あー今思えばなんと罪深い。ごめんなさいごめんなさい許してくださいマリリン。
映画「シムソンズ」も、観客動員がうなぎ上りと聞く。この映画にかける常呂町民の想いに関して、Sankei WEBにこんな記事があった
以下抜粋。

一方、「シムソンズ」を映画にしたいという話が町に舞い込んできたのは昨年3月。折しも合併が決まった後のことだった。町は映画を「卒業制作」と位置づけ、全面協力を約束。主演の女優、加藤ローサさん(20)らにカーリング指導を行った。漁協や農協は、カキやホタテ、タマネギなどの名産品を提供、炊き出しを行った。町民はこぞってエキストラとして出演、町ぐるみで作り上げた映画となった。

泣ける。
「シムソンズ」見に行かなくちゃ。

「日本中を熱くさせたカーリングの「聖地」常呂町が消える」への3件の返信

カーリングのルール、かなり覚えました( ´艸`)ムププ
グーグルのトップもいまカーリングだし・・
ちょっとスレ違いですが・・ミキティのショートプログラム・・、
ワダエミのデザインの衣装の発するオーラが強かったな☆

常呂町が北見市となろうとも、常呂が尽力を注いだカーリングの想いは彼女達に受け継がれた。それが実を結び、カーリングが注目を浴びる切欠ともなったのかな、と私は思っています。
それにしても、男子のカーリングもかなり凄いです。今期のオリンピックは、彼女たちのおかげでカーリングの魅力を存分に味わうことができました。

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