『ホテル・ルワンダ』が役に立たない??

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ベイエリア在住町山智浩アメリカ日記 - 『ホテル・ルワンダ』なんかまるで役に立たない!この人を見よ!

を読んで。

誤解を招くかもしれないのであらかじめ断っておくと、町山氏がリンクした先のブログ主を擁護する意図は微塵もない。

しかし、この記事に対するブックマークコメントには強烈な違和感を感じた。町山氏の行動が親切?丁寧??私には理解できない。

町山氏が取ったような行動が「評価」されてしまうところに、ネット上で起こる多くの不毛な衝突の本質があるような気がする。


今回の町山氏の記事内容には同意する。その主張は全くもって正論だと思う。
特に共感するのはこの部分。

このルワンダの事件を、遠いアフリカの出来事として観ても意味がない。
虐殺は、どこの国でも起こってきたし、これからも起こり得ることであって、
私たちは誰でも、人を差別して迫害する、虐殺の種を秘めているんだということを自覚し、
ルワンダみたいな状況になった時、ポールさんのように行動できる人間にならなければ。

しかし、当然この世の全ての人がこのような崇高な主張を理解できているわけではない。
否、「理解したつもりになっているが行動が伴わない人」も含めれば、この世の殆どの人が理解できていない。


町山氏は、なぜ件のブログへリンクを貼り、あのようなエントリーを書いたのだろうか?

前後の文脈から解釈すれば、「こんなどうしようもないバカがいますよ皆さん!」という意味以外にその意図を読み取れない。

これでは2ちゃんねるにありがちな「痛いブログを晒せ!」的なスレとメンタリティは何も変わらない。

結果的に件のブログへ大量のアクセスが流入し、ちょっとしたコメントスクラム状態になっている。ブクマコメントでは、ブログ主に対して「レイシスト」「キチガイ」などの一方的で醜悪なレッテル貼り。建設的な進展など期待できるはずもなく、不毛な衝突を誘発しているだけだ。


「私たちは誰でも人を差別して迫害する、虐殺の種を秘めている」と自覚しているはずの人が「無知」「愚か」な人間に対してかくも非寛容になってしまう。

これだからこの世から差別も迫害もなくならないのだ。


確かに件のブログ主の主張は明らかに「間違っている」し、「見識を改めるべき」である。「差別的言動」も端々に見られる。しかし、この人は本当にレイシストだろうか?

町山氏がリンクした先の記事を冒頭から引用してみる。もう一度冷静に読んでみて欲しい。

いや、映画はよかったです。
 こういう映画にありがちな、事実の再現のとどまっているだけの映画ではなく、エンターテイメントとしてもきちんとした作品に仕上がっていると思いました。
 ぜひ、多くの方に見ていただきたいと思います。

まず生粋のレイシストならばそもそも「ホテルルワンダ」を見に行こうとは思わないだろう。
それどころか、「多くの方に見ていただきたいと思います」とまで言っている。

私がこの人の文章から読み取ったのは、「若さ」「幼さ」である。
「嫌韓流」は読んで当たり前、普段も2ちゃんねるやmumurブログやアジアの真実なんかを熱心に読んでる若年層、みたいな印象。

正直、そんな若者は想像以上に膨大な数いるだろう。
好むと好まざるに関わらず、現実に大勢いる。


大勢いるが故に、比較的安易に自らの「正当性」を信じている。というか人は誰でも「自分は正しい」と思っているわけで、他人の考えを変える、というのはそう簡単に出来る事ではない。
ましてや、晒し上げのような取り上げ方でリンクしても反発を招くだけなのは自明だ。

真剣に差別や迫害を無くそうと思うのならば、それがいかなるベクトルであれ、憎悪や嫌悪を増幅させる方向には行動しない事が重要だ。

無知な若者のブログをリンクで晒し者にする行為は、結局新たな憎悪や嫌悪を生む。そういう意味で、町山氏の行動は全然親切でも丁寧でも大人でもない。


私なんかはむしろ、そういう「嫌韓」「反中」的ネット言論に感化された若者が
「ホテルルワンダ」を見に足を運び、「多くの人が見るべき」とまで言っている事に希望を感じる。

『ホテル・ルワンダ』は役に立たない??そんなはずはない。それは『ホテル・ルワンダ』に対する冒涜ではないのか。

町山氏の失望感は理解できるが、だからといって映画に八つ当たりして良いわけはない。

映画がどんなに素晴らしくても、人の考え方を一夜にして180度変えるのを期待するのは酷だろう。


人間は愚かだが、この映画は人間の叡智に満ちているはずだ。

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コメント(13)

「はてぶ」の反応が正当なものかについては、保留します(考え中)が、

>>
町山氏は、なぜ件のブログへリンクを貼り、あのようなエントリーを書いたのだろうか?
前後の文脈から解釈すれば、「こんなどうしようもないバカがいますよ皆さん!」という意味以外にその意図を読み取れない。
>
 ちなみに、氏のブログはこちら。ここでも壊れっぷり100%です。
http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/(直リンクは避けてます)
 現在はアメリカ在住のようですが、ぜひ、氏のルーツの韓国でも朝鮮でも帰られたらよいのではないかと。ついでに韓国人男性なら義務のはず、の軍隊で少し揉まれて来たほうがよいのでは?
<<
とまで、発言しているわけで、町山氏が反応するのは、至極当然のように思えるのですが?

あれ?文章が変ですね…。訂正します。
-------------
町山氏は、なぜ件のブログへリンクを貼り、あのようなエントリーを書いたのだろうか?
前後の文脈から解釈すれば、「こんなどうしようもないバカがいますよ皆さん!」という意味以外にその意図を読み取れない。
-------------
とおっしゃってますが、件のブログでは、
-------------
 ちなみに、氏のブログはこちら。ここでも壊れっぷり100%です。
http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/(直リンクは避けてます)
 現在はアメリカ在住のようですが、ぜひ、氏のルーツの韓国でも朝鮮でも帰られたらよいのではないかと。ついでに韓国人男性なら義務のはず、の軍隊で少し揉まれて来たほうがよいのでは?
-------------
とまで、発言しているわけで、町山氏が反応するのは、至極当然のように思えるのですが?

そんなゴミみたいな奴は見て見ぬふりをしろ、オトナなんだから、ってことでしょ?

ちゃんとコメント欄を見てないようだから言っておくと、レッテルばりしてる人よりは馬鹿なネトウヨのほうが多いよ。

エントリ自体のコメントじゃなくてはてなのブクマコメントのことでしょ。

http://b.hatena.ne.jp/entry/http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20060225
119件中
「レイシスト」……0件
「キチガイ」………1件

http://b.hatena.ne.jp/entry/http://blog.livedoor.jp/mahorobasuke/archives/50487989.html
38件中
「レイシスト」……0件
「キチガイ」………1件

だいたいにして、「一方的で醜悪なレッテル貼り」って一方的に決め付けるのもねえ。公正な論評の法理って知ってる?

「これだからこの世から差別も迫害もなくならないのだ。」

やあこれはこれは
JSF氏にネット右翼と一方的かつ無根拠なレッテル貼りして指摘されたらうやむやにしたトニオさんこんにちは。
「この人を排除してくれないか」と小倉弁護士ブログで言ってのけたトニオさんは相変わらずお元気そうでなによりです。

>Iさん
肩書きを一つお忘れですよ。
なぞの秘密サイトツーチャンネルというトンデモ組織の存在を熱心に主張する痛い人を擁護するつもりでツーチャンネルは存在するんだ! と血走った目で絶叫するトニオさん、も追加してください。

町山氏のとった行動でおかしな所があるとすれば、タイトルの付け方くらいだと思う。まあ熱血教師が拳で暴力を沈め、温かな愛情を注ぎ、それに無軌道だった生徒も応える…なんて構図はもはやファンタジーだけど…というか、ホテルルワンダを観て「虐殺の芽」を摘むことが出来なった人間に自分の言葉が届くとは思っていないかも、と考えれば少し意地悪を感じますね。
つっても、いつもは「空気読めない風」町山氏にしては紳士的だと。

>まず生粋のレイシストならばそもそも「ホテルルワンダ」を見に行こうとは思わないだろう。

うーん。
なんか「俺は差別と黒人が嫌いだ」ってジョークを
連想してしまうのですよね・・・。

フィクション(映画)を、本当にフィクションとして
消化して終わっちゃう人は意外に多い気がします。

「ホワイトバンド最高!ホワイトバンドの崇高さを貶めるヤツラは皆くたばれ!」的論調のblogのいくつかを思い出しました。

僕自身は、こうしたことについて、黙るべき場面には黙するべきだ、と思っています。僕自身の差別意識に絶対の自信を持てるほど若くはありません。できることを行い、それを語らない、ように努めています。

フィクションとして消化してるから、という訳でもないと思いますよ。
たいていの差別感情は合理性や正当性に支えられていますから。
そういう人にとって自分の考えは単なる現実的判断ですから
他国の“偏見に満ちた”差別には素直に怒りを表明できるんですよね。
「俺は差別と黒人が嫌いだ」が矛盾してないと思う人は多いんですよ。

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