『WEBミュージシャン』宣言

ここしばらく開店休業状態だった当ブログですが、更新を再開します。本家サイトの『音極道』の方も近々リニューアルオープンします。

で、いろいろ思うところがあり、唐突ですが本日より本格的に「生業として」音楽活動をスタートしようと思います。活動名義はサイト名である『音極道』をそのまま使用することとしました。
なお、今後自らの音楽活動に関するエントリーは新ブログ「音極道 Music Hacks」の方にリリースしていきますのでこちらも併せてよろしくお願いします。

以下、活動指針をニコニコ宣言に倣って宣言してみます。


第一宣言 一切の音楽出版社、音楽レーベル等に所属しません

音楽制作コストが劇的に低下し、WEBを利用したプロモーションもある程度機能する様になってきた昨今、もはや「音楽出版社」「音楽レーベル」の存在意義は失われつつあります。
「ポスト・レーベル」時代のモデルケースとなる様、制作・プロモーション・販売に至るまでを各種WEBサービス等を利用しながら独力で行います。


第二宣言 ミュージシャンの新しいビジネスモデルを模索し、先駆となることを目指します

2007年10月、リスナーが自由に価格設定してmp3ファイルをダウンロードできるという画期的試みでレディオヘッドが新作をリリースしたのは記憶に新しいところです。その後もナインインチネイルズやシャーラタンズなどの有名アーティスト達がさらに踏み込んだ形でこの「革命路線」を継承しています。
またインディーズアーティストにおいても、梅田望夫氏の『ウェブ時代をゆく』でも取り上げられたJonathan Coultonのような、WEBをフル活用した新しいタイプのミュージシャンが生まれ始めています。
このような、新しい音楽ビジネスモデルの「日本におけるモデルケース」となれる様、独自の試みも織り交ぜながら、試行錯誤していきます。


第三宣言 ミュージシャンの新しい著作権行使のあり方について模索し、先駆となることを目指します

著作権に関しては、ここ最近特に活発な議論がなされており、私自身そういった議論にはおおいに興味があります。
しかしながら議論には「限界」があります。結局、著作権のあり方を決定するのは議論ではなく著作権「行使」の場面であり、著作権利者の考え方一つで法律に関わらず社会の現実は変わってしまうからです。
例えば(あくまで例えばです)、「ダウンロード違法化」が著作権法において現実のものになってしまったとしても、すべての著作権者がすべての作品のネット配信を認めた瞬間、事実上「違法ダウンロード」というものはこの世に存在しなくなるわけです。
私自身が著作「権利者」となってその権利を様々な形で行使することにより、「新しい著作権のあり方」についてのモデルケースとして、様々な実証データを提供していきたいと思います。


第四宣言 ”Music Hacker”を目指します

旧『音極道』本家サイトには『模倣道(パクリ道)』というコンテンツがありました。
毎回ある楽曲を題材として、その内部構造を徹底的に明らかにした上でそれを模倣した曲を発表していく、という試みでした。
ある日、「Music Hack」という言葉が唐突に頭に浮かんだとき、「ああ、”模倣道”で自分がやりたかったことって音楽を”Hack”することだったんだな」と悟りました。
ハッカーと呼ばれる人々にとっては、「先人のコードを読むこと」「自らがコードを書くこと」が表裏一体でありフラットだという感覚があるのではないかと思うのです。
私が音楽でやりたいこともまさにそれで、「先人の楽曲を読み解く」フェーズがすでに単なるアナリーゼではなく「創造」だという感覚。
例えば、菊池成孔などはまさに尊敬すべき「Music Hacker」であり、彼(と大谷能生)の著作である『東京大学のアルバートアイラー』『憂鬱と官能を教える学校』
といった作品群そのものが「Hack」であり「コンテンツ」であり「創造」であると思うわけです。
『音極道』は今後、極めて異端で独自性の強い音楽活動を展開していくと思われますが、それらはすべて「Music Hack」という基本コンセプトの元に展開していきます。

2008年 9月16日

J2 a.k.a. 音極道


『WEBミュージシャン』としての記念すべき最初のリリースは「バッハ イタリア協奏曲 BWV 971」のピアノソロです。
最終目標は、「全楽章の演奏を自ら録音・マスタリングしてiTunes および着うたサイトから有料配信する」ことですが、プロモーションの一環として練習風景をニコニコ動画にUPしてます。今回の演奏に関して、「グレングールドと同じテンポで弾く」ことを自ら課した裏テーマとしています。
なぜいきなりバッハなのか?グールドと同じテンポで弾くことに意味があるのか?などの詳しい経緯についてはこちらのエントリーにて解説していますので興味のある方はぜひそちらを読んで頂ければと思います。

あらためて「音楽家」として、末永く活動していきたいと思っていますので今後とも音極道をよろしくお願いします。

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