PRIDE 男祭り 2005 頂-ITADAKI- – 結果予想

×滝本誠 vs 菊田早苗○
×ダン・ヘンダーソンvsムリーロ・ブスタマンチ○
○近藤有己vs中村和裕×
○ジェームス・トンプソンvsG・シルバ×
×金子賢vsチャールズ”クレイジーホース”ベネット○
○桜庭和志vs美濃輪育久×
○エメリヤーエンコ・ヒョードルvsズール×
×エメリヤーエンコ・アレキサンダーvsパウエル・ナツラ○
○五味隆典vs桜井”マッハ”速人×
○ミルコ・クロコップvsマーク・ハント×
○ヴァンダレイ・シウバvsヒカルド・アローナ×
×小川直也vs吉田秀彦○
今日は実家で一泊しますが、元旦夜から仕事っす。コメントのレスは今日の夕方くらいにできれば。とりあえず、皆さん良いお年を!

音極道茶室は世界初のオタク系SNSだった

「悲しいとき」ミクシィ編 がネットランナー1月号の「ローレゾくん」に載ったよ!!
感謝感激だよ!!
こんな感じだったよ!↓
netrun.gif
あれ?
でも、これホントにウチのブログなのかな?知らないアドレスだよ。拡大してみたよ。
netrunurl.gif
http://otaba.jp/
もしかして、これが音極道茶室の正式なURLだったのかな!?Σ(゚д゚lll)
知らなかった!
自分のブログの正しいアドレスを知らなかったなんて!恥ずかしいよ!
というわけでアクセスしてみたよ。(・∀・)
otabatop.jpg
えーっと、
『Otaba 世界初オタク系SNS』!??
マジっすか!オイラおたくなんだろうか!?自信無いよ!つか、ここウチのブログじゃないよ!
あ、そーか!きっとこの中に音極道茶室があるんだ!
くそー中見てみたいなー。くやしいなーーー。誰か招待してくれねーかなー。
と思ってよく見たら、「新規登録」ってボタンがあったよ。クリックしてみたよ。
そしたら、なんと自分で入力したアドレスに招待状が届くって!!超やさしいね、Otaba!!ユーザーのニーズに応えてる!!
メルアド入力してクリックしてみたら、ひろたつさんっていう知らない人から招待状が届いたよ!!
速攻で登録しちゃったよ!!
性別の選択肢が、「オタク/男性/女性」の三択だったよ
otaba2.gif
ぐっじょぶだよ!馬淵なみだよ!
オイラはもちろん「オタク」を選んだよ。オタク系SNSなんだから当然だよね。
とゆーわけで、オイラもオタクの仲間入りだよ!
みんなも登録しよう!→クリック
「音極道J2」ていう名前で検索してみてね。マイオタ申請も気軽にね!!
ヲタク初心者だからやさしくしてね!!!
つか、何のエントリーだったか忘れちゃったね!

わかったつもりになってる人には伝わらない

小学校1年生の時、近所の映画館で初めて洋画を見た。
ブルースリーの傑作「燃えよドラゴン」とショーンコネリー主演「007 ダイヤモンドは永遠に」の2本立てだった。
字幕スーパーを読んでストーリーを理解するのは、6歳の子供には酷だ。
しかしどちらの映画も、当時見た内容を今でも鮮明に覚えている。自分にとってはそれだけ強烈な体験だった。大きなスクリーンの中で躍動するブルースリーやジェームスボンドの姿に胸を躍らせた。その面白さにすっかり興奮し、釘付けになった。個別のシーンもたくさん覚えている。
そして、映画館からの帰り道。一緒に映画を見た兄との会話の内容がまた忘れられない。
兄「おもしろかったのか?」
私「おもしろかったー!」
兄「ウソつけー。おまえ漢字も読めないじゃん。」
私「えー!?だって面白かったもん」
兄「じゃあ、007ってどこの国の人だか知ってるか?」
私「…うーんと、アメリカ」
兄「バーカ!!イギリスだよー。バーカ!!」
せっかく初めて映画を見た興奮に浸っているのに、それに思い切り冷や水を浴びせられたのが本当に悔しかったw。
たわいのないガキのケンカなんだけど。
そして、兄の指摘どおり、6歳の私はおそらくストーリーや舞台設定をほとんど理解していなかったと思う。
それでも当時の私にとって私なりに「おもしろかった」という事実は変わらない。007がどこの国の人か知らなくても、子供は映画を楽しむ。自分なりの楽しみ方をする。まず主役を直感的に見抜く。主役を助ける人は味方。イジメル人は敵。そんな単純な理解でも、燃えよドラゴンや007のような映画であれば十分に楽しめる。
「本当にわかってるの?」
「おまえにわかるの?」
「わかるわけないじゃん」
「わかってんなら説明してみろよ」
「わかってない」というのがたとえ事実だとしても、こういう言葉は「わかったつもり」になっている人には(悲しいかな)伝わらない。

『MIKA NAKASHIMA BEST』を聴き倒す

B000BHESSM BEST
中島美嘉

ソニーミュージックエンタテインメント 2005-12-07
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以前、中島美嘉のアルバムを購入しようと思ってAmazonで一度カートに入れたあげくに結局買うのを取りやめた、という経験が1度ならず2度もある。
そんな事もあって、このベストは買う事にした。で、聴きこんでの感想を一言で言えば。
『STARS』『WILL』『雪の華』があまりに素晴らしすぎて、他の曲が記憶に残らないorz。
全曲レビューがこの「聴き倒す」の作法だし、一応そのスタイルは守るが上記に挙げた3曲について中心に語ろうと思う。
正直言って、「ベスト」の割には曲のクオリティにばらつきが有り過ぎる。
アマゾンレビューなどを見ると、選曲そのものに「?」がつくという意見もあった。確かに「接吻」「ひとり」などが入ってないのは違和感がある。カバー曲やゲームの主題歌など、著作権絡みが面倒な曲を敬遠したのだろうか?だとしたら、「ベスト」アルバム舐めすぎ。ベストアルバムそのものが有る意味「手抜き」なんだから、そういう所はケチらないで欲しい。
では、曲順を無視して、M2.『STARS』から。
この『STARS』と、『WILL』の2曲は現在のJ-POPにおける最高峰と言ってしまおう。
この2曲は同じ作家陣の手に依る。
作詞が秋元康、作曲が川口大輔、そしてアレンジが富田恵一。
特に新しい事をしているわけではない。ただ、このような「王道バラード」路線は一歩間違うと酷く陳腐なものに成り下がる。これらの曲を傑作にした最大の功労者はアレンジの富田恵一だと思うが、作詞の秋元康、作曲の川口大輔もここでは本当に良い仕事をしている。
さらに中島美嘉の声が、曲と異常なまでに相性が良い。もうこれにヤラれた。
デビュー当時はもっとヘタだった記憶があったが、やはりこれは今回新たに録音し直したトラックらしい。今回のアルバムについて中島美嘉本人のインタビュー記事がある。以下抜粋。

でも改めて歌った「STARS」は、すごく難しかった。デビューのときは、そんなことぜんぜん感じなかったのに。だからきっと、あのときは何もわかっていなかったから歌えたんだなって思いましたね。

ああ、彼女は理想的な成長の仕方をしているな、と思う。
声の良さはデビュー時から際立っていた。一言で言うなら、「」である。「ツヤ」ではなく「艶」。「色気」とも違う。まさに「艶」という文字が持つ微妙なニュアンスを、中島美嘉の声は具現化している。
高級寿司店で食べる甘エビのネタに纏わりつくトロ味成分の様な「味わい」が彼女の声帯にコーティングされている。そして、キャリアを積むに従って彼女は自分の声の「良さ」を意識できるようになってきた気がする。
シングルと聴き比べるのも面白いかも。自分はまだシングル買ってないけど。

B00005Q87Q STARS
中島美嘉 秋元康 冨田恵一

ソニーミュージックエンタテインメント 2001-11-07
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M4.『WILL』
まず、アレンジの富田恵一について触れておこう。
MISIAの『Everything』を初めて聴いた時にアレンジの素晴らしさに感動して真っ先にアレンジャーの名前をチェックした。それが「富田恵一」だった。彼は、バラードアレンジでは今のJ-POP界で文句なくナンバーワンだと思う。ちょっと他とは次元が違う。
最も秀でているのは、そのベースアレンジ。この人はベースラインを先に考えてからコードワークを後付しているんじゃないかと思うくらいベースラインの練られ方が図抜けている。そして、ストリングスアレンジも同様に素晴らしい。上モノストリングスで奏でる構成音の選択が絶妙で、なんともセンスの良い心地よさを醸しだす。サウンドアレンジの一番下(ベース)と一番上(ストリングス)が良ければ全体の音像が良いものになるのは当然だ。
そして、この『WILL』では、秋元康の歌詞がまた良過ぎ。さすがである。おニャン子クラブのようなおちゃらけばかりではない。作詞家として長きに渡り一線を張り続けた懐の深さ。
それにしてもこの歌詞は出色の出来だ。歳を重ねて深みを増したのか。美空ひばりの「川の流れのように」を凌駕する秋元のベストワークだと思う。
『Stars』の世界観を踏襲しつつ、より普遍的で力強いメッセージ性を秘めている。
中島美嘉のボーカルを具体的にイメージする事で、かなりノリノリで書いたのではないか。

運命の支配じゃなくて 決めてたのは 僕の”WILL”

ここで泣いた。何度聴いても泣ける。既に50回以上聴いた。泣ける曲は数あれど、泣ける歌詞に出会うのは、私の場合そう多くない。
M9.『雪の華』
当初は、この曲も秋元・川口・富田トリオの作品なのかと思っていた。しかし、実際聴きこんでみると確かに違った。
アレンジはかなりオーソドックスで、どちらかと言えば抑制されている。中島美嘉のボーカルも熱唱し過ぎず、いい意味で落ち着きがある。
この曲の場合、その抑制具合が良いのだと思う。
メロディラインもすごくオーソドックスなんだけど、なぜか良い。
作曲の松本良喜は、どちらかと言うと手堅い曲を書く人で、ここでも松本良喜のキャリアの中でこの曲は突出してる気がする。
想像するに、やはりこれも中島美嘉の力なんじゃないか。作り手をその気にさせるというか。


他の曲については簡単に。

  • Amazing Grace(’05)
  • ピアノに綾戸智絵。予想以上でも以下でもない出来。中島にとっていい経験にはなりそう。

  • CRECENT MOON
  • 聴きこんでみると、普通にいい曲でした。

  • RESISTANCE
  • この曲は宇多田ヒカルを意識しているのがミエミエでちょっと萎えた。

  • 愛してる
  • そこそこ売れたみたいだけどベストに相応しい曲とは思えない。

  • Love Addict
  • 大沢伸一先生が手掛けた佳作。これをシングルで出した意味は大きい。

  • FIND THE WAY
  • 『雪の華』と並べられちゃうといかにもツライ

  • SEVEN
  • 多分悪くないんだと思う。多分。

  • 朧月夜~祈り
  • これはちょっとひねり過ぎ。葉加瀬太郎もたまにはハズすって事で。

  • LEGEND
  • 実験的?んーそうかも。

  • 桜色舞うころ
  • フツー過ぎる。

  • GLAMOROUS SKY
  • HYDE過ぎる。

ised@GLOCOM倫理研第7回を刮目して見よ!

ised@GLOCOMの倫理研第7回 が12/10に開催される。
講演者はわれらが小倉秀夫弁護士である。
演題は「 プラグマティックに匿名/顕名問題を考える」。
自分が関東在住だったら速攻でオブザーバー希望するところだ。
小倉先生が提唱してきた「共通ID構想」がised倫理研にて陽の目を見る。オグリンヲッチャーとしては実に感慨深い。
個人的な注目点は、小倉先生がどれだけホンネを言うか。自論をブラッシュアップできているか?である。
そこで、今エントリーでは小倉先生が提唱してきた「共通ID構想」の変遷をおさらいしておきたい。


2004/11/25
バランスが大切
HOT WIREDブログでは連載当初から匿名批判を続けていた小倉先生。始めはそれなりにうなずける主張だった。共通IDについてはこのエントリーが(おそらく)初言及。

私は、ISPに対し一定期間アクセスログの保管を義務づけるべきであるとの法改正には賛成しますし、レンタルサーバ業者(会員に無料レンタルサーバを提供しているISPを含む。)及びBLOG事業者が共同出資で共通IDを管理する会社を設立し、そこで発行されるIDの保有者の個人情報(住所・氏名等)をその新設会社で管理するというスキームが成立するのならばそれを支持します。また、発信者情報開示請求権の範囲を拡張する法改正(少なくとも開示請求者が、「違法性阻却事由のないこと」を主張・立証する責任を負わないことを明らかにする法改正)を支持します。

このエントリーの主張は正直いって同意できる。この頃の主張が一番まともだ。
複数のBLOG事業者やレンタルサーバ事業者共同出資のID管理というのも、
「ネット上に複数業者間の(閉じた)顕名空間を創る」
という解釈にしかならないから、技術的な障壁も無い。
匿名による情報発信を希望する人間は、共通ID対象外のBlogサービスを利用すればよい。
このエントリーのタイトル通り当初はある程度「バランス」がとれていたのだが次第に小倉先生の主張は変化していく。


2005/2/15
プロバイダ責任制限法第4条の見直し
小倉先生自身が「コメントスクラム」を浴びた事によりその主張は先鋭化。このエントリーは「コメントスクラム騒動」直後のものだ。「共通ID」のベースとなる考え方を窺い知る事ができる。

昨今問題となっている「コメントスクラム」という現象にしても、コメント投稿者がblog主に正しい氏名および住所を通知しなければコメント投稿ができないシステムの元では、おそらく発生し得ないでしょう。

 とすれば、社会的なシステムとしては、インターネット上で批判を受けた者は、自らを公然と批判する者がどこの誰であるのかを──それが正当な批判であれ、不当な批判であれ、批判の名を
借りた単なる個人攻撃であれ──知ることができるというものが望ましいのではないかと思います。

「正等な批判」でさえ顕名である必要があると小倉先生は主張する。それが「真摯な議論を促進する」とも。


2005/2/27
J2氏への回答

TypeKey認証は、「ネット上での人格」から「現実社会での人格」をトレースする機能は全くありません。したがって、「匿名の恥はかき捨て」的な言動を抑制する機能は「TypeKey認証」にはありません。

TypeKeyで十分では?という私の意見に対する反論。批判された者が、批判者の「現実社会での人格をトレース」出来る事こそが、小倉先生の主張にとって重要である事がこのエントリーでさらに明確になる。
そして、小倉先生がこのエントリー当時抱いていた実現イメージを語っている貴重な部分がこちら。

技術的には、ADSL事業者等と提携して、その窓口において、運転免許証などの写真付きの身分証明書を提示させ、登録希望者との同一性を確認できた場合に登録を認めるシステム等が考えられるので、それほど非現実的ではありません。

そして、Hot Wiredブログ連載終了後、小倉先生の構想はさらに具体化?していく。


2005/5/27
実名主義の弊害?
匿名が制限される事による批判例を2つ取り上げ、反論している。まず、「有益な内部告発が抑制される」という批判に対しては

内部告発者保護制度を充実させたり、内部告発を受け付けて真摯なもののみを拾い上げて公表する
NPO等の設立に奔走する方がよほど役に立ちます。

とし、内部告発に関しては別枠で新たな仕組みを設けるべきという見解。
また「ネット上での言動が理由で会社を首になったり左遷されたりする危険が生ずる」という批判に対しては、

元々すべきではないことができなくなることは、一般には「弊害」とはいいません。

つまり会社を首になるような言動は匿名でもしちゃいけません、とww。


2005/6/1
発信者情報開示システム
「共通ID」についての言及がある。やはり「小倉版共通ID構想」を読み解くのに最も重要なエントリーだ。
まずプライバシー侵害との兼ね合いについて釘を刺す。

この場合、氏名・住所等の公開は、潜在的な「被害者」のために行うのですから、本来、本人が望むか望まないかによって左右されるべきではありません(ex.自分は「ねずみ取り」に引っかかりたくないからといって、行動でナンバープレートをはずして自動車を運転することは我が国では許されていません。)

また、実運用の具体例としてWhoisデータベースの運用例を初めて取り上げる。

実際、IPアドレスを取得するにあたっては、氏名および住所等の連絡先をしかるべき登録機関に登録することが求められ、当該登録機関はこれを原則公開しています。インターネット上の紛争は当事者間で解決されるべきであり、紛争を当事者間で解決するためには紛争の一方当事者が他方当事者がどこの誰であるのかを知ることが不可欠だからです。

そして小倉先生の問題意識の核心がここ。

 現行のプロバイダ責任制限法第4条は、この意味において根本的な欠陥があります。同法は、「加害者」を特定する段階で、実体法上の請求権があることの主張・立証を行うことを要求してしまっている点が問題です。しかも、違法性阻却事由がないことの主張・立証まで「被害者」に要求する多数説はこの欠陥をさらに拡大しています。

で、問題解決の具体構想が登場。

 したがって、インターネットを「匿名の陰に隠れた卑怯者たちのパラダイス」にしないためには、プロバイダ責任制限法第4条を改正し、開示請求者が特定の発信者に対し不法行為に基づく損害賠償請求権等を有することを立証しなくとも、発信者を特定するのに必要な情報を有する者がこれを開示するような法的システムが求められます。また、Tor等の匿名化ツールが普及し、IPアドレスとタイムスタンプからでは発信者を特定することが困難となっていくのであるならば、ブログ事業者や掲示板の管理人等に発言者の個人情報を把握する義務を負わせることだって必要になっていくのではないかと思います。もちろん、個々の掲示板の管理人はもちろん、個々のブログ事業者ですら、コメント欄投稿者の個人情報までは把握し切れませんから、共通ID発行事業者に当該ID保有者の個人情報を把握させ、「被害者」から発信者情報の開示請求を受けた場合には共通ID発行事業者がこれを開示することとしておけばブログ事業者等は義務を果たしたものと見なされるようなシステムを用意しておく必要があるのかも知れません

超訳すると以下のような感じか。

  • 現状のプロバイダ責任制限法では、開示請求者が損害賠償請求権を有する事の立証責任を負っているので不公平
  • 開示請求者が、損害賠償請求権の立証無しに発信者情報を掌握できるような法的システムが必要
  • その為の共通ID。共通ID発行業者が、ブログ事業者やレンタルサーバ業者等に「共通」なIDを発行し、発行者の個人情報を掌握する。
  • 「被害者」から開示請求があれば共通ID発行業者が該「個人情報」を開示する
  • 管理としてはWhoisDBに近いイメージ。

2005/6/8
プロバイダ責任制限法の改正に向けてのメモ(1)
共通IDについてさらに掘り下げたエントリー。
ここでは共通IDの発行業者は「発信者情報登録事業者」という表現に改められている。

 そのようなことを可能とするシステムとして普通に考えられるのは、特定電気通信役務提供者に対し、戸籍上の氏名及び住民票上の住所(外国人の場合は、パスポート等に記載される氏名、住所等)を登録した者以外の者を発信者とする特定電気通信の媒介を禁止するという法的システムです。

また、発信者情報登録事業者が発行する「共通ID」を発信者と1対1対応させる措置を
講じた場合には、当該発信者について氏名・住所等の登録を受けたものとみなす旨の規定を設ければ、一般の電子掲示板管理者やブログ開設者などもこの義務に対応することができます。これで問題の多くが解決するのであれば、プロバイダ責任制限法の改正だけで済みますので、私のような者でもさらさらと草案を起草できそうです。


2005/6/18
プロバイダ責任制限法の改正について(2)
これまでの主張を整理したエントリ。
重要な部分は以下。

 私の目指すところは、ある発言をネット上で行った者は、その発言を現実社会で行った場合と同様の責任をとる社会です。発言者がその発言に対する責任を自らとることにより、被害者が泣き寝入りをすることを防止することができますし、そうであればこそ、被害者が発言者に責任追及できない分特定電気通信役務提供者に責任追及することを制限することができます。

これが小倉先生のホンネだ。以前から変わっていない。
しかし実際には現実社会でも、表現の「匿名性」というのは確保されていると思うのだが。。。
郵便などはネットよりはるかにトレーサビリティが低い。
あと、すげー気になった部分。

また、公開プロクシーやTor等により、IPアドレスとアクセス日時から発信者を特定するという仕組みが時代遅れになりつつある以上、掲示板サービスやブログサービスの提供者などに発信者の個人情報を把握させなければ、発信者情報の開示を適切に受けて裁判による救済を受ける機会を被害者から奪うことになります。

何も言うまい。


2005/7/3
情報フロンティア研究会報告書
このエントリで小倉先生プチ進化。情報フロンティア研究会報告書の提言を借りる形で、初めて公開鍵に言及。

 前提部分の認識自体は私が言い続けていることと共通していますし、情報発信者のトレーサビリティを確保するために公開鍵方式が有効なのであればそれを用いることに異存ありません。


2005/9/16
久しぶりに共通ID構想について
このエントリーはなかなか楽しい。

共通ID方式を利用することを法律で義務づけるなんて話は、提唱者である私もしていないのですけど、どうも意図的に話を歪めた上で批判されている方が少なくないようです。

ここで、
工エエェェ(´д`)ェェエエ工
と思ったアナタ負け組。よく読めば小倉先生が正しいw

 特定電気通信により第三者の権利が侵害された場合に当該特定電気通信の発信者がどこの誰であるのかを訴訟遂行が可能な程度に特定できるシステムが採用されている場合に初めて特定電気通信役務提供者は幇助者または利用主体としての損害賠償責任等を免れるものとし、当該システムが採用されていない場合には少なくとも幇助者として連帯責任を負うこととするというのが提案の根幹であり

つまり、超訳すると

  • 共通IDつーのは具体例の一つにしか過ぎない。そこは本題ではない。
  • 発信者が特定できる事が担保されているシステムであればそれでいい。
  • ブログ事業者が共通IDを採用しない場合は被害者が当該ブログ事業者から損害の賠償を受ければいい。

なるほどーー。共通ID採用の義務化ではないですね。確かに。
しかし、共通IDを採用しないサービス事業者は損害賠償責任を全て負わなければならないとなると、事実上の強制でしょう。


小倉先生の「共通ID構想」を正しく理解するには、各リンク先を全て熟読する事が必要。
ちなみにised@GLOCOM倫理研の第5回高木浩光氏講演 の中で、高木氏が小倉先生の共通ID構想について少し言及されている。
ここでの高木氏の解釈は
「複数の事業者をまたがって同じIDを使う顕名システムを実現するわけですね。」
というもの。
共通IDは「顕名システム」を希望する人達の為の受け皿、という発想。
この解釈であれば私も異論は無いのだが…
しかし実際の小倉先生の主張は違う。
小倉先生の構想は、「匿名の卑怯者」を漏れなく排除する為の共通IDだ。
実名を出さないブロガーは全て「匿名の卑怯者」だ。
匿名の輩は他人を批判せず、お気楽日記だけ書いていれば良い、というのが小倉先生の言う「表現の匿名性」だ。
WhoisDB並にプライバシーダダ漏れの開示システムがその運用イメージだ。
小倉先生は今回どこまでホンネを包み隠さず主張するだろうか。
小倉先生が自分の主張をオブラートに包めば、それなりに緩い同意を得られて予定調和の盛り上らない議論になるだろう。
逆に、小倉先生がホンネを声高に叫びその真意が伝われば、サブスクライバーIDでさえ反対の立場を採る高木氏にとっては容認できないはずだ。
ised@GLOCOM倫理研第7回を刮目して見よ!
(つーか議事録を待て!ww)

住の安心を確保する最適解は「消費者向け民間検査ビジネス」の創出

まだ、このアイディアは全然ブラッシュアップしていませんが、前エントリーが予想外の反響だった事もあり、その後もいろいろ思考を巡らせて見てとりあえずの結論です。
※今エントリーでは、「ですます調」でいきますw なんとなく。
悪質リフォーム問題から始まって、次々と明らかになる談合体質、そして今回の耐震強度偽造事件…建築業界への信頼が地に落ちて前途真っ暗な印象を持ってしまう昨今ですが、信頼の失墜はそのまま「住環境の危機」として消費者に跳ね返ってくるわけでこれは誰にとっても深刻な問題です。
でもこれらの諸問題を解決するカギは、気がついてしまえばすごくシンプルな問題なんじゃないかと。
それが表題にもある、「消費者向け民間検査ビジネス」の創出です。この、「消費者向け」というのがポイント。こう書いてしまうとすごく単純に見えますが、実際のところ発想は単純です。
この発想のヒントになったのは、bewaadさんのエントリー
建築物の安全基準遵守に関する規制のあり方
のこの部分です。以下抜粋。

プリンシパル・エージェント問題の存在

プリンシパルとは依頼者、エージェントとは依頼者のために働く者のことですが、
エージェントにとっての利害とプリンシパルにとってのそれが同じ向きでない場合、
エージェントは自らの利益を優先させプリンシパルのそれをないがしろにする
インセンティブが働きます。本件でいえば買い手がプリンシパル、
検査会社がエージェントということになりますが、検査会社が買い手の利益に
なるよう厳しくチェックしても検査依頼が減るだけであれば、厳しいチェックを
期待できなくても止むを得ません。

これ読んで「なるほど」と思いました。検査会社が買い手にとってのエージェントとなり得ないのは実は当たり前で、それは「イーホームズ」や「日本ERI」にとってのクライアントが、最終的な買い手である「消費者」ではないからです。民間ビジネスが直接の「クライアント」の事情を汲んでしまうのは有る意味当然なので今後、どれほど検査手続きの見直しをしても、消費者保護という観点から見ればどうしても「限界」があるわけです。
そもそも、これまでの「構造検査」は、建築物を建てる上での法的手続きに組み込まれた「ルーチン」でしかなく、要するに「お役所仕事」をそのまま民間に発注しているだけのものです。彼らは「書類チェック」のプロであり、「建築」のプロではないわけですね。
それでも、「イーホームズ」の場合で見ると約120名の検査スタッフのうち、構造設計実務経験者が30名ほど在籍していると聞いており、わずかではありますが実務経験者が存在しているお陰で、今回の構造偽造問題発見に至ったと考える事ができます(これが前回のエントリーに繋がってきます)
そこで、「消費者向け民間検査ビジネス」です。「イーホームズ」や「日本ERI」に過度の期待をするのではなく、全く新しい消費者専門の民間検査ビジネスを立ち上げるのです。
文字通り「消費者」が直接のクライアントであり、様々な物件の様々な検査を消費者の依頼で実施してくれる企業・機関を創出・育成すれば良いのではないかという発想。
耐震構造だけでなく、リフォームの品質検査など、検査項目は消費者のニーズに合わせて揃えます。
重要なのは人材の確保ですが、このビジネスには設計施工の実務経験者だけを揃えます。今回の耐震強度偽造でも、「設計施工実務のベテランであれば直感的に異常だと気づく」という証言が複数なされています。
そんな「プロ」をどうやって確保するか。実は最適の人材がゴロゴロしてます。
それは、談合体質の崩壊によって過当競争に移行しつつある建設業界で、このままでは淘汰されてしまう中小の設計施工業者です。もともと日本という狭い国土には相応しくないほど建設業界は人が余ってますから、人材の確保は容易。彼らも今までの経験と知識を生かせるわけですからIT業界や介護ビジネスへ転身しなさい、などと無茶な注文をするより遥かに現実的です。
このビジネスにはもう一つの意味があります。それは、建設業界の信頼を失墜させた張本人達の受け皿にもなるという点。
例えば姉歯設計士などは、然るべき償いを終えてもらった後、三顧の礼をもってこのビジネスに迎え入れます。
世界一有名なサイバー犯罪者、ケビンミトニックがいまやセキュリティアドバイザーになっているのと同じ発想です。姉歯氏ほど「設計書偽造」の全てを知り尽くす人間はいないわけですからこのビジネスには最高の戦力になります。あまたいる悪質リフォーム業者も同じ。その手口を知る者を積極的に受け入れる事により、マイナスをプラスに転換できるわけです。
[追記]
コメント欄でのバイスさんのご意見に応えて。
このビジネスにおける民間検査は「設計段階」に限りません。そもそも設計書に100%忠実な「施工」が行われるとは限らないという心配もあります。「今住んでる私の家は大丈夫だろうか?」「まさにマンションを買おうと思ってるんだけどあの分譲マンションは信用できるんだろうか?」といった不安を抱えている人が日本中にいるわけで、そういう需要に対する供給をイメージしてます。(もちろん設計段階でもOKです。販売仲介業者が先取りして設計施工段階で審査を依頼し、それを優良物件の証とする販売戦略もアリでしょう。)
いま、政府で全建築物を再チェックするなんて話も出てますが、たとえそれが行われると仮定してもそのチェックが「ワンタイム」では今後の対策としてはあまり意味がありませんし、税金投入額も数千億円に及んでしまいます。
[追記ここまで]
まだイマイチまとまりが悪いですが、これが現時点で到達した私なりの提言です。
この発想を実現するには、障害がたくさんあるのかもしれませんがちょっと私にはまだ見えてません。
コメント欄等でツッコミいただければ幸いです。