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「絶対に荒れないブログ」機能案

最近は、ブログ「炎上」なんて事件が頻発してきましたね。

「CODE」が法なのだ。by レッシグ

コメンターのモラルになんぞ期待してはいけません。人間はおろかな生き物なのです。
重要なのは、いかにコメンターのモチベーションを下げるかに尽きます
というわけで今回は、深く考えたわけじゃないんでちょっと適当ですがw、ブログ主がどんなに非常識な事を書いても「絶対に荒れないブログ」を実現する機能を考えてみました。

(1)トリップ機能

まずは基本的なところから。2ちゃんなどでおなじみですね。なりすましを防ぐための簡易パスワードのようなものです。トリップは暗号ロジックで不可逆変換された文字列として表示されますので、第三者からはトリップの特定は困難です。コメント欄程度であれば、これでも十分効果はあるでしょう。
[追記]
fc2ブログでは既にトリップ機能実装しているようです。知らなかったorz

(2)輻輳制御機能

似たような機能はすでにあるかもしれませんが、これは1時間あたりに投稿できるコメントの数を設定してしまおうというものです。例えば、「10コメント/h」に設定すれば、バースト的にコメンターが殺到しても10件目以降のコメントは「もうしばらくお待ちください」て感じではじかれます。そうこうしているうちにコメンターのコメント意欲は下がります。荒れそうになったらこの値を「0.5コメント/h」くらいにすると効果てき面です。

(3)NGワード登録機能

まあ、これもわりと基本ですね。こういう機能は、「死ね」が「氏ね」になるだけだろ、という方もいますがひるんではいけません。イタチゴッコでもいいので、バシバシ登録しましょう。ありとあらゆる誹謗中傷語を登録しまくるのです!もう、コメンターが「どれがNGワード?」と悩むくらい登録すれば、コメンターのコメント意欲はどんどん下がります。がんばって!

(4)OKワード強制機能

これは、NGワード登録の発展形です。もっと積極的に「気持ちのいいコメント欄」を目指す人向けです。
「最高です」とか「勉強になりました」とかOKワードをあらかじめ登録しておきます。で、コメント内にOKワードが含まれていないコメントは全部はじかれてしまうというものです。
これはやりすぎると誰もコメントをつけてくれないという状況になりやすいので注意が必要です。

(5)プロバイダー照合機能

コメント欄に「プロバイダー申告欄」を必須入力にします。んで、リモートホストと照合して一致したものだけを受け付けるというものです。
IP詐称などはこれで事実上困難になりますし、プロクシ経由、あとリモートホストを特定できない書込みなどもできないでしょう。これでトレーサビリティはバッチリです。

(6)コメンター事前登録機能

これはMovableTypeなどでは実装済みですね。文字通り、許可するコメンターをあらかじめ登録できるようにするという機能。一見さんお断りな敷居の高いブログが実現できます。
これらに、既存のTypeKey認証なんかも組み合わせるとさらにいろいろな制限が可能でしょうね。いかがだったしょうか。これらの機能を実装したブログができれば、炎上などを引き起こす卑怯系コメンターを憎む方々のお役にたてると思うのですが。
今日の結論:匿名とか実名とか、あんまり関係なかったですね

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ネットWatch

「匿名実名」論争にケリをつける現実解

ここ最近また「匿名実名」論争が再燃しているようだ。
いまさらこの話題に触れるのは何故かというと、単に自分が完全に波に乗り遅れただけなのだがw
しかし後発であるが故に見えてくる事もある。
一昨日あたりから「匿名実名」論争に関する記事を手当たり次第読み漁ってみた。とにかく今回は論争に参入しているBlogの数がものすごく多いのにまず驚いたわけだがとりあえず全体を見渡してみて、この論争のカギとなりそうなポイントを私なりに整理してみよう。

  • 実名支持者が期待しているのは、実名を強制する事によるモラリティの向上である。
    (逆に言うとそれ以上のものは特に求めていない)
  • 実名支持者の多くは匿名発言者に対して憎悪に近い嫌悪感を抱いている。
  • 名無しやステハンによる発言は、総じてモラリティが低い傾向にある事は、匿名支持者も認めている。
  • コテハンに対する評価が、実名支持か匿名支持かの分岐点の様に見うけられる。
  • 匿名支持者の論拠の多くは、「実名を書いたとしても実名である事を証明する手立てが無い」点である。
  • 匿名か実名かに関わらず、この論争に参入する多くのブロガーが「自分の場合」について言及している。

さて、上の6つの内で私が特に重要だと思うのは6番目の『自分語り』である。
そのうちいくつかをピックアップしてみよう。
札幌から  ニュースの現場で考えることの高田昌幸氏の場合。

私の場合。匿名にしなければならない理由がなかった。仮に匿名で書いたとしても、書きたいことを書いていれば、そのうちに「ああ、あいつだな」くらいは、近しい人たちにはきっと分かる。それに、この1年くらい力を入れていた警察裏金問題も書きたくなるだろうし、後で「だれだ?だれだ?」みたいになるのも面倒だった。実名で始めた理由は、そんな程度である。

304 Not Modifiedのまなめ氏の場合

私の場合を述べます。
私は、例えどんな名前でも、メルアドまたはサイトアドレスがない人の批判には答えなくても良いと思います。ちなみに、私はそういう形での批判・反論には、思いつく限りすべて答えてきたと思ってます。理由は、批判した人へのことばではなく、主に私への批判を見た常連さんへの配慮です。1,000hit/dayの少年誌ファンサイトやってたので掲示板への反論はときどきありました。しかし、「ただの広告」「ネタバレ」「意味を為さない文字の羅列」以外にはどんな反論にも答えるのが管理人だと考えていましたし、そう行動してきました。(反論を荒らしと捕らえられたくないのが最大の理由でしたが)
しかし、信用できる意見かどうかとなると、最低限「メールアドレス」か「サイトのアドレス」は書くべきだと思います。フリーメールでもかまいません。本人と連絡ができる手段は残すべきだと考えます。私自身、掲示板に書く際はメールアドレスを、ブログにコメントする際はサイトのアドレスを書くようにしています。もちろん、HNは「まなめ」です。

きりがないので上記2つに留めるが、多くのサイトを見て気付くのは、「匿名か実名か」についての見解を決定する要因は極めて「個人的な事情」に依存するという事だ。
「実名」というのは言うまでもなく「個人情報」であり、言い換えればプライバシーの一部である。
サイバー法学者の世界的権威であるローレンスレッシグ氏の発言からプライバシーの基本に立ち返ってみよう。氏の著書「CODE」から抜粋。(強調は引用者による)

個人・私的情報について、人は法と取引したりしない。法はこうした事実の公開と引換えに独占権を与えてくれたりしない。
~中略~
個人は、自分についての情報をコントロールできなきゃいけない

つまり、個人情報をどこまで公開するか決定するのは、あくまで「自分」だということだ。だからこそ「人それぞれ」なのである。人それぞれ、「匿名」にしても「実名」にしてもメリットデメリットがある。誰もがメリットとデメリットを計りにかけて自ら結論を出しているに過ぎない。これは他人が決定する事ではない
だから「匿名か実名か」というアジェンダ設定で議論する限り永遠に結論など出ない。「蕎麦とうどんとどっちが美味いか」言い争う様な不毛な議論にしかならない。この問題を本当に解決しようとするならば、目指すべきゴールはどちらかの排斥ではなく「匿名主義」と「実名主義」が等しく尊重され共存する事だ
共存する事は全然難しい話ではないと思っている。各々がこの問題を「個別の問題」である事を認めるだけで済む話だ。要するに、各自の思うルールをローカライズして境界線をはっきりさせる事である。
この論争の発火点の1つである苫米地氏の場合を見てみよう。(強調は引用者による)

 従って、私自身は、どんな理由があっても、匿名のブログは全く評価しない。自分の発言を自分が誰だか明かすという最低限の勇気のない人は相手にする時間がもったいない。
これは、本ブログのトラックバックやコメントについても同様だ。コメントにしても、トラックバックにしても、匿名のものを相手にするのは、私も私のブログの読者も、貴重な時間がもったいない。
前に、コメント欄の書き込みの削除の基準について質問があったが、その時には、以下のように答えている。
「削除する基準は、まず、よくアダルト系サイトから来るのだが、本ブログの内容と何の関係もない、自分のサイトへの誘導を目的とした書き込み。また、明らかに、当該書き込みの内容と関係のないコメントもこれに含まれる。その他、本ブログの読者の役に立たないと思われる知的レベルの低いコメントも、気がつき次第削除する。こういったことを、書きたい人は、自分のブログを上げてそこに書くことをお勧めする。コメント内容が同調か否かは関係がない。本ブログでは、上品かつ、知的レベルの高いコメントをすること。そうでないものは削除する。」

読んでいただければ判るように、実は苫米地氏もこのルールがローカルである事を自覚している。にも関わらず話を突然一般化して「匿名ブログはやめてしまえ」とやるからややこしくなるw。かなり稀有なローカルルールだとは思うが、氏のブログを拝見するとなかなかどうして、見事にご自身の規範をきっちり実践してある程度秩序を保つ事に成功しているようだ。
ローカルルールの境界線をよりハッキリ読者に意識させるような試みは有効だろう。例えば、アダルトコンテンツへアクセスするのによく「あなたは18歳以上ですか?」というダイアローグが出てくるが、どうしても実名を求めたいブロガーは冒頭で、「このサイトで発言するには実名を求められます。よろしいですか?」てな感じで簡単な承諾を得るだけでもかなり効果はあると思う。これならコメンターも削除されて文句を言う理由は無い。なにしろ、「実名主義者」が本当に求めているのは実名ではなく「モラル」に過ぎないのだから。
とはいえ、各々が匿名と実名のメリットデメリットを考えるという意味では他のブログでも有意義な議論が多かったと思う。
前述したものも含め以下に特に私が興味深かったものを列挙しておく。
(ちなみに私個人の考えに最も近いのは一番上に挙げたマーケットの馬車馬さんでしょうか。それからantiECOさんが言及している様な件は私も一番恐れている事です。ホントにゾっとします)

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TV・映画

Amazonへのリンクを簡単作成するPlugin

ARTIFACT-人工事実-さんで紹介されていたMovableTypeのプラグインmt-sukeroku-plus.pl Ver.1.10βを導入してみました。提供元はこちら
これを使うと簡単にはてなライクなAmazonアソシエイトリンクが作成できる、という事でとりあえずやってみます。
ここ半年近くごぶさただったアルバム全曲レビュー「聴き倒す」シリーズ再開に向けた準備です。とりあえずテスト。レビュー予定の作品を試しに表示。
[ASIN:B0000QX35S:detail]
[ASIN:B0007SL1LW:detail]
最近こんなエントリーが多くてすみません。昨日4時間かけて書いたエントリーを訳あってボツにしてしまったもので… 来週からは内容充実させていきます。
[追記]うーーん、Sukeroku表示にすると商品部分だけが正しく表示されてあとは全部激しく文字化け。_| ̄|○  本来なら上の[ASIN]のところ商品が表示されるんだけど…もうちょっと調べてみます…グスン
[さらに追記]画像がはみでてるけどとりあえず
でけた━━━━━(゚∀゚)━━━━━ !!!!!
対処方法は、ココとか。ホントに助かりました。お礼のTB.と思ったらTBが送れない。なんかとことんグダグダなエントリーだ_| ̄|○
[2005/5/23再追記]
結構情報収集に苦労したのでやはりトラブル内容と対処法を一度整理しておこう。
環境:MovableType3.151-ja Perl 5.6.1
現象:Amazonから取得した商品情報以外がすべて文字化けする。MTの文字コードはutf8。ARTIFACTさんの記事だと、文字コードがutf8以外の文字化けについては言及があったがutf8でも文字化け。
対処法:utf8以外の文字化けと基本的に同じ。不要と思われていたutf8->utf8への変換を記述すると直った。具体的には
mt-sukeroku-plus.pl 1362行目
$localAnswer = join(“\n”, @res);
の下に
$localAnswer = jcode($localAnswer,’utf8′)->utf8; <-この1行を追加。

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著作権

「探す者」と「見つかるモノ」のギャップ

昨夜、このサーバにCPAN経由でJcode.pmをインストールした途端、コメントの書込みもエントリーの書込みも出来ない状態が続いてました。申し訳ありませんでした。今は復旧しております。
備忘録として対処方法を記しておきますが、MovableTypeのextlibの中にもJcode.pmが居りまして、CPAN経由でインストールしたものとフリクションを起していたようです。サーバにモジュールがインストールされてもMTはextlib配下の方を優先する仕様になっていた様で、extlib配下のJcode.pmを削除したらあっさり解決しました。お騒がせしました。
さて、そんなトラブルまで起して私は昨夜何をやっていたかというと、アクセスログ解析ツール(analog)の環境設定を行っていたんですな。
analogというのはアクセス解析ツールの定番といっても良い高性能なフリーソフトなんですが、検索語句がURLエンコードされたままで表示されるので、それをちゃんと読める形に表示するのに四苦八苦していたわけです。
で、無事検索語句が表示されるようになったわけですが、これがオモロイ!実際サイト主から見てあまりに想定外な検索語句の数々に衝撃を受けた次第ですw。その幾つかをご紹介しましょう。
音極道&茶室には検索エンジンからのアクセスが一日50名~70名ほどいらっしゃるのですが、何でもありの雑食系故か、とにかく検索語句がバラエティに富んでます。
ちなみに今週に入ってからの検索語ベスト3は
1位:ギネアアブラヤーシ
2位:同和問題
3位:茶室
でした。さすがにベスト3は想定範囲内です。しかし少数派の中には全く想定範囲を超えた検索語が散見されました。まずは軽いジャブから。
”google ランク 低い なぜ”
まあこれは想定範囲外ってことでもないのですが、なんとゆーか、検索者の想いが伝わってくるというか、ちょっと私の心の琴線に触れましたw。ちなみにこの組み合わせで拙エントリーが検索順位6位でヒットしてました。正直順位の高さに驚き。
”部落の彼氏”
これは実際悩んでる方の検索なんでしょうか。それにしても同和問題については2回ほど取り上げましたがこんな検索にひっかかる心当たりは全くありません。で、実際検索してみると…確かにココがヒットしてました。しかも順位1位で(;´Д`)。(といってもヒット件数が2件しかないんですけどもww。)
記憶にないと思ってましたがなるほどコメント欄で私が
「もし自分に娘が出来て、被差別部落の彼氏と結婚したいと言ってきたら… 無理です、」
なんて発言をしていました。検索してココ見たコは、こんな発言読んでヘコんだんかな。そー考えると申し訳ないな(´・ω・`)。自分のコメントがこんな切り取られ方をするとちょっとコワイ。書いてる時はコメンターへのレスという意識しか無いですからな。
”恥ずかしい限り”
この検索者は何を望んでいたのか…。つーか、こんなワードでウチがヒットするのか!?
検索してみたら、13位だったorz。そーいやFirefoxで曲が聴けなかった不具合を謝罪した事があった。なんとゆーか、こういう検索の仕方は意外と達人なのかな。意外なテキストに出会えるという意味では面白いかもしれない。
”当たり屋 対策”
さすがにこれは違うだろ!?ウチのBlogでは絶対にこんな事言ってないよ。でも検索したらヒット。39位だけど。よく読んだら、エントリー本文の「対策」って言葉と、コメント欄のずーっと後ろの方に「当り屋」って発言が確かに。いや、でもこれはなんつーか、精度がいいのか悪いのか。検索者からしたらノイズだな。
で、最後、個人的に一番驚いた検索ワードがコレ。
”マンモスって何”
  _, ._
 ( ゚ Д゚) ポカーン
ありえないっすから!これは絶対無いですから!
だいたい何このタメ口ライクな話し言葉。つーか、マンモスって…あなたふざけてますよね。子供かな?学校の宿題かな?ウチは場違いよ?ヒットなんかし….な…..した。
1位キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!wwwうぇwwww
ビックリしたなー。「盲人が象を語る」のコメント欄でそういえばグリンファンさんのたとえ話がこんなんだったな。我ながら驚きました。
それにしても検索語にはドラマがあるね。ホント、これほど情報発信者の想定外の検索があるとログ解析が楽しすぎます。

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Flash

ブロゴスフィアのヨハン

そして私は、海から一匹の野獣がやってくるのを見た。
それは、10の角と7つの頭を持ち、それぞれの角には冠が、
それぞれの頭には神を侮辱する名前があった。
(中略)
竜がその権力を野獣に与えたため、
すべての人々は竜を崇拝した。
人々はその野獣をも崇拝し、そして言った。
「誰がこの野獣のようになれるのか。
誰が野獣に逆らって戦うことができるのか」
<ヨハネの黙示録 第十三章1-4 より>

歴史は繰り返すのか。
あの惨劇がブロゴスフィアで再現してしまうのか。
黙示録が預言する「海からやってくる野獣」。
しかしその『彼』は海ではなく川からやってきた。
「清冽なる鮎」の姿をしていた。
およそ半年間に及ぶどぶ川の汚濁に耐え、
『彼』は今、いきいきと泳いでいる。微笑ましいほどに。
私は『彼』をこう呼ぼう。
ブログ界のヨハン、ヨハンリーベルトと。
私にはヨハンの声が聞こえる。
「僕を見て!僕を見て!僕の中のモンスターがこんなに大きくなったよ」
戦慄の「実験場」の扉が開かれたのは今年5月。
まさに、511キンダーハイムの再来だった。
「実験場」でヨハンに逆らう事はできない。
世間の常識を拠り所にハンパな闘いを挑んだ者は皆、跡形も無く消されてしまった。
最初の惨劇が起きたのは5月の9日。発端は3日前、平田氏というコメンターが残したこんな発言だった。

小倉さんがどのような方か判らないのでなんとも言い難いですが、

(中略)

学生だとしたら今のうちにもっと色々な人たちと議論して世の中というものを見ることをお勧めします。

ヨハンは即座に脊髄反射。

平田さんは学生さんですか?

ああ、ヨハン。釣られてるよヨハン(;´Д`)
よほど平田氏の釣りが急所に入ったのか、次エントリーでヨハンは反撃に出る。
このエントリーが惨劇の現場だ。後に判る事だがこのエントリーは二重のトラップだった。

mai 1968
 「平田」さんのコメントをみて、このBLOG自体には私のprofileを掲載していないことに気がつきました。
 Google等で検索して頂ければ出てくるのですが、一応、「À propos de l’auteur」に簡単に記しておきました

これを読んだ100人中100人がが同じツッコミを入れるだろう。何故にフランス語!?(;゚Д゚)
日本語でコンテンツが書かれていて、読者も日本人、平田氏の指摘でプロフィールを追加したにも関わらず書かれたのはフランス語のプロフィール。
しかし、当たり前の疑問を抱いてしまった時点でヨハンの掌で踊らされているだけだった。
案の定「フランス語」プロフィールへの疑問、批判が幾つもコメント欄に書き込まれる。
このコメンター達こそがヨハンの獲物だった。
撒き餌は、「誰もが突っ込まずにはいられない位不条理」である必要があったのだ。
しかもヨハンはさらに新たな獲物を呼び込む。わざわざこのエントリーについての情報を某MLに投稿したのだ。ここでヨハンがピックアップしたのは弁天小僧氏のコメントだった。
2chでのタレコミより抜粋。

>私が最近開設したblogで、私は殊更日本語でプロフィールを書かなかったわけですが、そうしたら、「弁天小僧」と名乗る方から、
>
> >たまたま、このサイトに出会った読者をバカにした実名主義じゃ
> >~ありませんか。まるで、オレがだれがか分からない奴は、「イ
> >ンターネットで発言しちゃいけない。俺の事をちゃんと調べろ
> >よ。」と、おっしゃってやしませんか(結果的に)? そんな考
> >えというのは(そんな風に感じさせるのは)、インターネットを
> >愚弄した手前勝手な傲慢じゃ~ありませんか。少なくとも、私に
> >は、そう伝わりますし、そう感じます。そんな方に、「ITに詳
> >しいなどと言ってもらっては困る。」と、思ってしまうわけです。
>
>なんて攻撃を受けてしまっています。
>
>実名を用いてBLOGを開設しておきながらブログのプロフィール欄に詳細なプロフィールを記載せず、ブログ主がどのような人物であるかはGoogle等
>で検索しなければわからない状態にしているということは、結果的に、「オレがだれがか分からない奴は、インターネットで発言しちゃいけない。俺の事を
>ちゃんと調べろよ。」と言っていることになるのでしょうか。それゆえ、そのようなBLOGを見ると、「インターネットを愚弄した手前勝手な傲慢」を一般
>的に感じ取るものなのでしょうか。
>
>そして、実名を用いてBLOGを開設しておきながらブログのプロフィール欄に詳細なプロフィールを記載しないようなやつは「ITに詳しい」などといって
>はいけないものなのでしょうか。
>
>私としては、ブログのプロフィール欄に詳細なプロフィールを日本語で掲載し、そこを見れば誰でも私がどのような人物であるのかを一目瞭然に理解できるよ
>うにしていないということが、結果的にであれ、「「オレがだれがか分からない奴は、インターネットで発言しちゃいけない。俺の事をちゃんと調べろよ。」
>といっていると受け取られること自体が理解の範囲を超えているのですけど、皆様はどう思われますか?

>私が最近開設したblogで、私は殊更日本語でプロフィールを書かなかったわけですが、
という、ユーザビリティやアクセシビリティといった概念を根本から否定する強烈な撒き餌。
さらに
>皆様はどう思われますか?
で締める念の入れよう。これで獲物が釣られない訳が無かった。MLから呼び込まれてしまった池内ひろ美氏というコメンターが新たに被害者となってしまった。
結局、5月9日このエントリーに書き込まれた全てのコメントが削除されてしまう。
以前のドブ川とは違い、「清冽なる」有意義?な議論が行われていただけに惨劇はやはりショッキングだった。
特に、このエントリーに最後に書き込まれた(と思われる)池内ひろ美氏のコメントは、ヨハンの暴走を優しく諌める感じの秀逸なコメントだった。残存期間があまりに短かった為にキャッシュにもどこにも残っていないのが悔やまれる。
ヨハンは自らの行動規範を後にこう語っている。

私は、私のブログ運営(コメント削除等を含む。)に関するメタな議論や適宜削除することとしています。

それ以前にはこうも語っている。

エントリーと直接関係無い話題は削除します。

前述した「二重のトラップ」とはこういう事だ。
つまり、エントリーの話題自体が「メタな議論」(この場合ブログのプロフィール欄についての議論)だった場合
エントリーと関係ある話題->メタな議論だから削除
メタな議論じゃない話題->エントリーと関係ないから削除
結局全てのコメントが最初から削除される運命だったのだ。
ああ、恐ろしいよヨハン。
さて、この最初の惨劇の後、「実験場」では、1日数回のペースでコンスタントに「コメント抹殺」が繰り返されている。
私のコメントも消されてしまった。
数少ないヨハンシンパのコメントも容赦なく消されてしまった。
そう、ヨハンに一切の感情は不要だ。
今のヨハンは最高に美しい。
私は悪魔に魅入られてしまったのか。
ヨハンから目が離せないんだ(;´Д`)。
でもね、今の実験場は511キンダーハイムと違って
何が行われているか筒抜けだよヨハン(;´Д`)
それから今のコメント欄には既に
ドクターテンマがうじゃうじゃ居るよ、ヨハン(;´Д`)
大丈夫かな。ちょっと心配だよヨハン。

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メディアWatch

テンプレートカスタマイズ5/12

着々とテンプレート変更してます。
まず、数日前からですがTOPの右カラム下にBlogPeapleのリンクリストを追加。
あと、月別アーカイブリンクをプルダウンリストに変更。
カテゴリ別リンクを追加。
カテゴリの整理はまだかなりいい加減なので、少しずつ整理していきたいと思います。
それから思いの外好評だった教祖様Flashですが、Flashを貼れない方々の為にアニメGIFバージョンも作成しました。

直リンクはこちらです。
http://www.virtual-pop.com/tearoom/plummet3.gif

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MovableType

Flashの背景透明化テスト

Flashの背景透明化テストです。意外と簡単かも。
新興宗教の教祖様にご登場願ってみました。うまくポストできるでしょうか。教祖様は画面上をドラッグできます。いえ、深い意味はありません。ちょっとした息抜きも兼ねてww。(ドラッグできなくなった場合は画面をリロードしてみてください)
[追記]
Flashレイヤーを上に被せたらリンクがクリックできなくなってしまったのでドラッグできる領域はやむなく狭くしました。面白かったのになー。パーマリンクやコメントリンクがクリックできない場合はお手数でも右側の「最近のENTRY」からお入りください。すんません…
[2005/5/8再追記]
透明化テストは成功したので、いろいろと支障のあるレイヤー化は外します。
また、ブログペットやサイドバー用の130*150バージョンも作ってみました。こちらはドラッグできません。背景があまりに殺風景なのでギネアアブラヤシの写真を薄っすらと貼り付けてみました。
こちらはオリジナルの背景無しドラッガブルバージョン

こちらが130*150バージョンです。

直リンクはこちら。
ドラッガブルバージョン(plummet.swf)
130*150バージョン(plummet2.swf)

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ファイルローグ事件とは結局何だったのか

ファイルローグ裁判にて、被告である日本MMOの敗訴が確定して早3週間が過ぎた。
最近では(なぜか)ファイルローグの件がネットにおける匿名実名論議にまで引き合いに出される事もあり、この事件については一度きっちりと総括しておく必要があるかな、と感じていた。結局、ファイルローグ事件とは何だったのだろうか。個人的な所感を交えながら順を追ってまとめてみたいと思う。

●ナプスターの衝撃

ファイルローグ事件を語るとき、ナプスターの存在は避けて通れない。何を隠そう私もかつてはナプスターユーザだった。あれは2000年初旬だったろうか、初めてナプスターを使った時の衝撃は今でも忘れられない。まさに夢のサービス、一言で言うとナプスターは音楽愛好家にとっての『ドラえもんのポケット』だった。市販されていないものも含めて欲しい音源はほとんど探し当てられた。ユーザが3000万人前後と言われていたナプスターの最盛期である。
東芝EMIの記念イベントで一度だけ実現した「椎名林檎と宇多田ヒカルのデュエット」の音源なんかも手に入れた記憶がある。当時ジャッキーチェンの大ファンだった友人に頼まれて検索したところ、ジャッキーチェンが歌うレアな楽曲の音源が60曲近くヒットした。とにかくあれこれと検索するのが楽しくて仕方が無かった。そしてこう思ったものだ。(これなら有料でも全然かまわない。なんとしても合法的なサービスになって欲しい)と。当時、既にナプスターは全米レコード協会から著作権侵害で訴えられていた。世界中の音楽ファンが裁判の行方を注目していた。正直なところナプスターの立場は不利だったが、落としどころはあった。金銭面で原告側とナプスターの和解が成立して、あらためて許諾を得た上でナプスターが合法的有料サービスとして(サービスの質を落とさずに)生き残るのを願った。しかし結果は最悪。ナプスター側は10億円の和解金を用意したが原告側がそれをつっぱね、逃げ場を失ったナプスターは著作権付楽曲の自主的なフィルタリングを開始。結局13万曲以上の著作権付楽曲がフィルタリングされ、急速に魅力を失ったナプスターからユーザは離れ、ナプスターは事実上崩壊した。これが2001年の出来事である。

●ファイルローグの登場

2001年11月、日本で初の法人によるP2Pサービス、ファイルローグが登場した。運営は有限会社日本MMO。「中央サーバ」がインデクスを管理し、ユーザは専用のクライアントソフトを各自のパソコンにインストールする。まさに「日本版ナプスター」と言っていい内容だった。
ナプスターと違う点は「ノーティス・アンド・テイクダウン手続き」を実装した点。これはおおざっぱに言うと、著作権者がファイルローグに対して直接著作権侵害楽曲の削除を申し立てる事ができる窓口を用意した、というところか。日本MMOはこの「ノーティス・アンド・テイクダウン手続き」の実装を以って自社のサービスを「合法である」と主張したかったようだ。実際、サービス主体である日本MMOの松田道人社長がインプレスのインタビュー記事で自身そう述べている。

●あまりにお粗末だったファイルローグの戦略

正直言ってファイルローグは最初から戦略を誤ったとしか言い様がない。本気でこのサービスを軌道に乗せる為には、著作権者への事前根回しは必須だったはずだ。今もレンタルCDが合法サービスでいられるのは著作権者の許諾をとっているからに過ぎない。著作権ビジネスを巡るトラブル解決のカギは、単純化すると「著作権者のOKをいかに取り付けるか」に尽きる。ビジネス戦略としては、著作権者が納得できるインセンティブを最初に提示すべきだった。彼らはナプスターの失敗から何も学ばなかったと言われても仕方あるまい。「ノーティス・アンド・テイクダウン手続き」というのは、ぶっちゃけて言うと「文句があったら受け付けますよ」という意志表明でしかない。そもそも違法ファイルを事前にチェックする仕組みでは無いわけだから、一度は必ず違法ファイルでもインデクスされてしまうわけだ。著作権者側に歩み寄ろうという態度ではないし第一著作権者側に何一つメリットを提示できていない。しかも彼らの過ちはそれだけではなかった。以下は前述した松田社長インタビューからの抜粋。

― これまでに削除した件数はどのくらいですか?
松田:現時点で1件も申し立てはありません。申し立てがなければ法律的に問題はないとの認識です。レコード協会側は、「ノーティス・アンド・テイクダウン手続き」は不十分なものであるとの認識です。つまり、彼らは未然に違法なファイルが上がらないようにすべきとの主張です。一方、我々は「ファイルローグ」に上がっているものについて、著作権者からの申告があった場合に降ろすというスタンスです。この点で、食い違いが生じています。

なんと、サービスインから約3ヶ月(インタビュー記事は2002年2月20日付け)の間、自主的なチェックは一切行わず「申し立てが無ければ合法」という運営方針だったと社長自らが語っているのだ。そして申し立ては一件も無かったとも。つまり違法ファイルの削除は一件も行っていなかった。ナプスター崩壊の過程を考えればこれはあまりにも見通しが甘すぎた。ポーズだけでも違法ユーザへの取り組みをアピールできなかったのか。こんな運営スタンスでどうやって原告側との和解を勝ち取れると思っていたのか。これじゃあ素人目にも「まじめにやってるのか?」と疑問に思わざるを得ない。この時点でファイルローグの末路は決定的だったんだと思う。

●裁判のポイント

そして(案の定)日本MMOは2002年1月、JASRACと日本レコード協会から著作権侵害で訴えられる。ナプスター裁判の時と比較して日本MMOに期待できる点があるとすれば
(1).日本の著作権法はアメリカの著作権法と同一ではない事
(2).ノーティス・アンド・テイクダウン手続きの実装
の2点だろう。しかし結果的には(2)は被告を守る盾にはならなかった。(1)に至ってはむしろさらに被告に不利に働いたようだ。
結局、東京地裁判決において日本MMOは著作権侵害の主体とされた訳だがその法的根拠は以下の様な判断だったらしい。

電子ファイルを共有フォルダに蔵置したまま被告サーバに接続した送信者のパソコンは中央サーバと一体となって情報の記録された自動公衆送信装置(著作権法2条1項9号の5イ)に当たるということができ、その時点で、当該電子ファイルの送信可能化(同号ロ)がされたものと解することができ、上記電子ファイルが受信側パソコンに送信された時点で同電子ファイルの自動公衆送信がされたものと解することができる。

「日本の著作権法がさらに被告に不利に働いたようだ」と前述した理由は太字強調部分にある。自動公衆送信や送信可能化権に関する規定はアメリカの著作権法には無い。そのせいかナプスター裁判では、違法ファイルの受信者についての判断まで踏み込んでいる。日本の著作権法ではそこまで踏み込まなくても違法である事は明白だったと解釈できる。
ただ、この判決に疑問を呈する声もある。音楽著作権ビジネスに切り込んだ良書『だれが「音楽」を殺すのか』で著者の津田大介氏はこう語る。以下抜粋。

ナプスター裁判にこそ勝訴した音楽業界だが、その後のファイル交換ソフトを巡る裁判では、どこの国でも「ファイル交換ソフトそのものが悪いのではなく、ファイル交換ソフトを使って違法行為を行うユーザーが悪いのだ」という理由で負けている。海外ではファイル交換ソフトそのものを著作権侵害の主体と認定するケースは減ってきている。(最近ではほとんどない)。その意味で、ファイルローグの一審判決は、国際的な潮流から外れた判決だったと言える。

この津田氏の見解にはちょっと同意しかねる部分が正直ある。原告が敗訴している裁判はどれも「運営主体の無い」ファイル交換ソフトだからだ。中央サーバーが全てを仲介するナプスターやファイルローグとは分けて考えるべきではないか。ファイル交換ソフトの作者に相当するのはファイルローグで言うところの
「クライアントソフトを開発した者」「サーバシステムを構築した者」ではないか。「運用主体」とは分けて考えるのが妥当だと思う。
ちなみに「ソフト開発者に著作権侵害の責任を問う」考え方は、例えて言うなら「包丁使った殺人があったとして、包丁メーカーに殺人幇助を問えるか?」というのと同じくらいナンセンスに感じる。そういう意味で原告が敗訴した幾つかの裁判結果も妥当だと思うし、逆の言い方をすると「中央サーバー不在」のP2Pシステムは合法なビジネスモデルにはなり得ない。根本的にアンダーグラウンドから脱却できないアーキテクチャなのだ。対して「中央サーバー型」システムは、ビジネスモデルを目指した故の選択なわけで、そこにある程度リスクが発生するのもやむを得ないという事ではないだろうか。

●日米に共通する「原告」の過ち

裁判に勝ったからといってナプスターを訴えたRIAAやファイルローグを訴えたJASRAC,RIAJが賢い選択をしたとは全く思わない。むしろ最悪の判断だっと思う
あらゆる著作権ビジネスはつまるところ「複製ビジネス」だ。法的には、アマチュアが作った駄作も世紀の名作も同じ「著作物」に過ぎないのだが、ビジネス的には違う。多くの人が支持してこその「コピー」であり、駄作は誰もコピーしない。合法であれ違法であれ、「コピー」には必ずニーズがあり、あらゆるコピー行為はビジネスチャンスであるはずだ。著作権者が目指すべきは「複製の促進」であって「排除」ではない。問題はそこからどうやって対価を徴収するかであって、「複製の抑制」に取り組むのはマーケットの萎縮に繋がるだけではないか。CCCDを含め、著作権業界は何か勘違いをしている。
RIAAがもしナプスターと和解していたら…音楽業界は今頃もっともっと活力のある面白い状況になっていたのではないか。結局、音楽配信で現在リーディングになりつつあるiTMSの主体がAppleだというのも象徴的だ。

●ユーザの個人情報登録について

多くの方はご存知かもしれないが、ファイルローグ裁判で被告側の弁護を担当したのは小倉秀夫弁護士である。小倉氏はこの裁判の判決について言及するに、「ユーザに戸籍上の氏名および住民票上の住所を正しく登録させていないから過失あり」という論点をかなり重要視しているようだ。私が「ナプスター裁判との比較」という視点から抜け出せない為かもしれないが、ユーザの個人情報がこの裁判の主たる争点とはどうしても思えない。日本MMOがユーザの個人情報を正しく把握していれば裁判の結果が変わっていた??正直想像できない。それとも、裁判結果とは別の次元でこの判決の判断には問題があったという事なのだろうか。このファイルローグ事件における「ユーザ個人情報」については、はてなの住所登録騒動の時もはてな側の見解で引き合いに出されている。このあたりは後日あらためて考察してみたいと思う。
[追記]
ファイルローグとは、結局「ナプスターの亡霊」でしかなかった。P2Pのパイオニアとして、曲がりなりにも一世を風靡したナプスターに比べて、その崩壊後に立ち上がった後発としてはあまりに準備が甘かった。そういう意味では、ど素人がこういうのも僭越かもしれないが小倉弁護士にとっても酷な裁判だったんじゃないかと思う。ただ、この事件を以ってP2Pビジネスの目が無くなったとは思わない。音楽業界がその気になればいつでも「合法」になるのだから。「レコミュニ」の様な斬新なサービスが次々台頭してくるのを切に願う。※どなたか招待プリーズ!と言ってみるw
[参考リンク]
ファイルローグ判決文
ファイルローグ裁判、日本MMO側の敗訴が確定
ナップスター事件とファイルローグ事件の比較