産経新聞の見過せない捏造疑惑について

不可視型探照灯さんの記事『産経新聞「第14回地球環境大賞・秋篠宮殿下のお言葉」が自社礼賛発言に』に驚いた。おおざっぱに説明すると産経新聞が秋篠宮殿下のコメントを故意に改竄してフジサンケイグループを賞賛する内容を盛り込んだのではないか?という疑惑である。元ソースはJANJANに掲載された松尾信之氏のこの記事らしい。e_r_i_c_t氏は問題になっている記事のGoogleキャッシュを発見した上でスクリーンショットも捕捉済み。実際に問題記事を読んでみると、これが確かにおかしいのだ。詳しくはe_r_i_c_t氏の記事や松尾信之氏の記事をご覧いただくとして、ちょっと気になるのは「これが朝日新聞だったら多分もっと大騒ぎになっているんじゃないか」という事。
もしこの疑惑が事実だとしたら、よりにもよって皇室発言を改竄して自社の印象操作に使うという悪質極まりない捏造事件になるわけで、たとえ記事を修正して取り下げたとしてもとうてい見過すわけにはいかない。人権擁護法案に関する議論でも痛感したのだが、結局保守派と言われている人達も主義主張を同じくする「身内」の過ちには極端に甘い傾向がある。
自分の認識では、朝日新聞批判というのは「左寄りの立ち位置」に対してではなく、「アンフェアな印象操作や捏造」に対してだと思ったのだが、違ったのか?
朝日新聞に「公正さ」を求めるなら、この産経新聞の修正前記事の様な不自然な誤報がどういう経緯で発生したのか、みんなもっと厳しく追及しなきゃならんだろうと強く思う。つーか、ホントに日本のマスコミってどーしようもない
[追記]
この件について、jod氏JSF氏若隠居氏plummet氏など多くのブロガーが取り上げ始めている。もし保守系御大諸氏がこの件をスルーするようであれば、「公正さ」において保守も朝日の捏造をスルーするサヨクと大差ないという事になってしまう。今後の展開をじっくりと見極めたい。

MTをUpgradeしました

遅ればせながらMovableType3.151JaにバージョンUPしてみました。
これで、ウチでもnofollowが有効になるのかな?
アクセス数も随分増えたので、アップグレードに若干緊張しましたが、この記事のポストがうまくいけば概ね大丈夫だと思います。
今日、もしくは数日中にデザイン含めページ全体を見直してもう少し使い勝手の良い形にしたいと思います。よく考えるとカテゴリー別リンクも無いし、管理者のプロフィールも無いしで、初めて来訪された方にやさしくないページだなーと我ながら思いますので…
[4/29追記]
FOAFによる簡単なプロフィールをUPしました。IE6やFirefoxであれば、xslによる整形化表示がされるはず。しかしCSSまで作る気力が無かったorz

ページランクリポート 2005/4/22

plummetさんのエントリー見て、調べてみると本日久々に大きなページランク改定があった模様です。改定前後はページランクが不安定になるのでこの数字で落ち着くとは限りませんが、巡回先がことごとくランクが変わってて驚いたので緊急報告。

サイト名 ランク  
IT法のTOP FRONT(小倉弁護士) (`・ω・´) 他の追随許さずw
an_accusedの日記(an_accusedさん) (`・ω・´) (`・ω・´) 2UP!
さきっちょ&はあちゅうの恋の悪あが記 (`・ω・´)巡回してないけど調べてみた
切込隊長BLOG俺様キングダム(切込隊長) (´・ω・`)しかも燃えてるヨ
週刊オブイェクト(JSFさん) (`・ω・´)一気に大台!
幻影随想(黒影さん) (`・ω・´) (`・ω・´) (`・ω・´)3UP!
世界の中心で左右をヲチするノケモノ(plummetさん) (`・ω・´)ギネアアブラヤシ!
Irregular
Expression(goriさん)
(´・ω・`)5が妥当と思うが
若隠居の徒然日記(若隠居さん) (`・ω・´)でももっと高いはず
ひたすら無題 Ver2.0(サスケットさん) (`・ω・´)一気にシャキーン!
音極道茶室 (`・ω・´)ポジションMAP?
カレーとご飯の神隠し(カリーさん) (´・ω・`)4が妥当と思うが
西尾幹二のインターネット日録 (´・ω・`)複数のURLを持つとこーなる

ランクが上がったサイトは色づけしてます。特に濃いのは複数ランクUPです。
ちなみにページランクにアクセス数は殆ど影響を及ぼしません。どのくらいリンクされているか。リンク元のページランクはどのくらいか、ってのが最大要因であります。
そういう意味で、実はgooのブログサービスにはページランクに影響を及ぼす重大な欠陥があります
通常、URLがディレクトリだった場合、WEBサーバ側で末尾の”/”を付与してリダイレクトします。
例えば音極道茶室の場合、
http://www.virtual-pop.com/tearoom
としてアクセスしても、画面を表示した時には
http://www.virtual-pop.com/tearoom/
と、末尾のスラッシュが自動的に補完されているはずです。ところがgooの場合、独自スクリプトの仕様なのか原因はわかりませんが、この補正が行われないので、例えば若隠居氏のブログは
http://blog.goo.ne.jp/wakainkyo/
http://blog.goo.ne.jp/wakainkyo
の2種類が別のURLとして認識されてしまうのでポイントが分散されてしまうのです。しかも今からこの仕様が修正されても、リンク元のURL記述も併せて統一しないと意味がないので、これはちょっと深刻な問題なわけです。
西尾幹二氏のサイトが良い例です。西尾氏のサイトは
http://nitiroku-nishio.jp/blog/
http://nishio.main.jp/blog/
など無意味にいろいろなURLを持っているので、なんとランクは3になってしまうのです。
幻影随想さんは何故か先日までランクが1という妙な値だったので、正常な値に補正されたと見ていいでしょう。ひたすら無題さんも引越し前はナゾのランク1時代が長かったので、やっと正常値になったという感じでしょうか。拙ブログもポジションMAPのURLがいたるところに張られまくった影響で3にUPしました。ちなみにポジションMAPのエントリーはページランク5でしたw。
それにしてもan_accusedさんの躍進が特筆ものですね。おそらく影響力の強いサイトからリンクされているのだと思います。人権擁護法案の地道で鋭い検証と考察は時間をかけてさらに評価が高まっていくと思われます。
あとは、小倉先生ですかw。7は高すぎです。マジで。
ただ一応、改定前後はページランクが不安定になるのでこの数字で落ち着くとは限りませんという事だけ念を押しておきます。
今後も大きな変動があった場合は取り上げていきたいと思います。
※今回は特に本文で取り上げたサイト以外はトラックバックしません、ご了承ください。

AdobeにFlashの夢が見れるのか?

finalvent氏R30氏が相次いでAdobeのMacromedia買収について言及したのはちょっとした驚きだった。それにしてもお二人とも引き出しが多いというか、必ずしも得意分野じゃないであろうこの話題で、これだけ読ませられる筆力というのは素直にすごいと思った。
しかしながら、お二人とも肝心な所に全く言及してくれてない。これじゃなんだか寝覚めが悪い。一言口を挟まずにはいられなくなって脊髄反射的にエントリーを起してしまった。
そもそもAdobeはMacromediaの何が欲しかったのだろうか?Dreamweaver? ColdFusion? Contribute?? そんな名前が出てくるはずがない。Macromediaと言えばFlash以外に無いではないか。この点に関して疑念を挟む余地など無いはずだ。
にも関わらずfinalvent氏、R30氏ご両名とも「swfはデッドエンド」の一言で片付けてしまう。その上でfinalbvent氏は、「SWFのベクターグラフィックスの部分はSVGに統合されるべき」と言い、R30氏は「フロンティアがむしろその背後のXMLフォーマットの領域にある」と言う。
そこは違うでしょう、と声を大にして言いたい。Flashの最も優れた部分を生かさないで何のための買収ですか。
swfはデッドエンドってのがそもそも大きな間違いで、リッチメディアコンテンツ、もっとはっきり言ってしまえばFlashVideoこそMacromediaの最大のアドバンテージであり、今後Microsoftとの主戦場となる領域だ。
ブロードバンド環境における動画再生環境として、FlashPlayerとWindowsMediaの差はFlashVideoの登場によって決定的になってしまった。
FlashPlayerはプラットフォームに依存しない、WEBと動画を完全に一体化したコンテンツを提供できる、メディアソースファイルをユーザから隠蔽できる、などあらゆる面で優位に立っている。リンクをクリックするとプラグインのPlayerソフトが立ち上がる時代が終わろうとしているのだ。Microsoftもこのままで終わるとは思えないがとりあえず現状ではFlashVideoという新しいソリューションがWEB業界に新風を起しているのは間違いない。
SVGの表現力では現状のFlashには足元にも及ばない。XMLこそがフロンティアと言われてもそこにMacromediaが入り込む余地はあまり無い。SixApartとの提携でほとんどは事足りている。
Adobeが今回の買収をプラスに転換できるかは、Macromediaが描いてきた[リッチメディアコンテンツプラットフォームとしての]Flashの夢を引き継げるか否かにかかっている、と思う。全世界的な『ブロードバンド時代』はすぐ目の前だ。

中国はデモ大国だった~中国がヤバイ理由その1

世間では中国の反日デモの話題で連日大騒ぎだ。反日デモに関する情報や論説は既に溢れかえっているので、とりあえず拙ブログでは敢えてそこはスルーして「今の中国事情」にスポットを当ててシリーズで考察してみたい。
結論から先に2ちゃんねる風に言うと「中国、テラヤバスwww」って感じだろうか。とにかく今の中国が抱える諸問題を知れば知るほど、「怒り」が「心配」に変わってくる。本当に北京五輪は無事開催されるのか?ボイコット以前に開催さえ危うく見えてくる、そんな「中国がヤバイ理由」シリーズ1回目は中国のデモ事情の考察。
共産党政権の言論統制が機能して睨みが効いていた頃であれば、いかなる反体制運動もありえなかった。ところがここ1、2年で状況は急変している様だ。
共同通信による『海外リスク特別報告(2004/12/17)』を見ると、最近の中国民衆の荒れっぷりが良く判る。上記サイトの記述から昨年後半の大規模デモをピックアップしてみよう。
●重慶市万州区5万人デモ
2004年10月18日、市民のけんかが役人に対する反発へと変わり、約5万人の群衆が区政府庁舎を取り囲み暴徒化、警官が催涙弾で鎮圧した。公式報道は一切ないが、放火されたパトカーの写真がインターネットのウェブサイト上に流され、香港誌は「失業者のうっせきした不満が爆発した」と報道。
●安徽省で高齢の女性ら数千人デモ
年金が足りないと不満を抱く高齢の女性ら数千人が、幹線道路を4日間封鎖して抗議する騒ぎが発生。
●広東省抗議行動
有料道路の料金をめぐり民衆が抗議。外国企業が集中する深センでも多数の労働者が賃上げを要求して路上に座り込んだ。
●四川省漢源県10万人デモ
2004年10月27日、水力発電所の建設に絡む土地収用の補償に対する不満から農民ら10万人が抗議。群衆は警察との衝突で死亡した男性の遺体を掲げて「汚職役人を打倒せよ」などと叫んでデモ行進、一時は地方政府や商店、学校が閉鎖され、軍が出動する事態になった。
●陝西省楡林市抗議行動
経済開発区建設による立ち退きに反対する農民の抗議行動で数十人が死傷
●河南省暴動
2004年10月下旬、イスラム教徒の回族と漢民族が交通事故をきっかけに両民族の村ぐるみの対立に発展、28人が死亡、重体の約60人を含む計約200人が負傷。双方が鉄棒や鉄鎖、農具で武装、応援に駆け付けた近隣の十数の村の住民も含めて約1万人の乱闘は3日間にわたった。司法当局は約30人を拘束したものの収拾がつかず、両民族の地方ボスによる「直談判」で解決が図られた。
この他、北京でも天安門広場で1万人規模の集会とデモ計画が発覚。当局が事前に主催者を逮捕、数千人を拘束して力ずくで封じ込めてかろうじて未遂に終わったらしい。
いやはや、なんとゆーか、想像を絶する荒み具合。
さらに、かんべえ氏のサイト溜池通信1/14付け日記にはこんなデータが紹介されている。以下抜粋。

中国では、「年間5万件の暴動」が起きているそうです。1日平均136件、と考えると、これは多い。

年間5万件っつーと、昨年1年間に日本全国で起きた死亡交通事故件数の約7倍。人口比を考慮したとしてもこの件数は異常だ。
この中国の状況を踏まえて、あらためて今回の反日デモ騒動を見てみるとちょっと風景が変わってこないか。北京の反日デモに至っては、最初は官製デモだったという見方が支配的だ。こんな国内状況の中で政府お墨付きのデモなんか起せば暴発するのは目に見えている。ガス漏れ現場でたばこ吸う様な危うさだ。そこまでしてガス抜きをしないとヤバイほど今の中国共産党政権はせっぱつまっている。
最後にご紹介。中国ヲチサイトとして有名な日々是チナヲチ。さんの充実度がすごい。今回の反日デモ情報だけじゃなく、過去ログに蓄積された情報の山は一読の価値あり。反日デモについてはコメント欄も必読。

『はてな』にエールを送る

自分はもともとはてなユーザでもなかったし、特にはてなに注目していた訳でもない。
でも、『はてな』に対しては漠然と「いいイメージ」を持っていた。なんというか、企業としての立ち位置というか、雰囲気というか。日本には少ない「ベンチャーの本流」って感じが。
その漠然としたイメージが確信に変わったのは、今年の3月28日、こんなニュースが飛び込んできたから。
梅田望夫氏がはてなの取締役に就任(CNET JAPAN)
発表が4月1日だったら誰しもエイプリルフールのネタだと思ったのではないか。このセンセーショナルなニュースに多くのブロガーが驚きと歓迎の意を表した。スラッシュドットでも取り上げられた。その反響の大きさについては、梅田氏がご自身のBlogでこう語っている。以下抜粋。

はてな取締役就任のプレスリリースから丸一日。想像以上にたくさんの好意的で暖かいメッセージをいただき、感謝の気持ちでいっぱいである。
日本ブログ界大御所のお二人(切込隊長と極東ブログのFinalvent氏)からもエールを送っていただいた。

大御所のお二人がどんなエールを送ったかは上のリンク先でご確認を。
また、反響の大きさは「梅田望夫 はてな」でググると雰囲気が掴めるかも。
梅田望夫氏の名が広く世間に知れ渡ったきっかけは、やはりCNET JAPANにて連載されたBLOG『英語で読むITトレンド』だろう。残念ながら2004年12月をもってCNETでの連載は終了してしまったが、今でも全ての記事がアーカイブとして残っている。
IT最先端の地シリコンバレーから発信される新鮮な情報や興味深い分析だけでなく、その文面から読み取れる「人柄」、そして『電車男』に嵌ってしまう親しみやすさに心酔した人も多かったのではないか。
昨年末に書かれた『電車男』の書評を読めば、アメリカの、しかもIT最先端の地に在住する氏が、あっさりと2ちゃんねるの本質を的確に読み解いているのにあらためて驚く。それに比べて日本では、権威を身に纏う人ほど2ちゃんねるをまともに語れない。嘆かわしい。(自分がHotWiredの小倉先生につい辛口になってしまうのには、そういう一因もある。)
他にも「はてな」について話したいネタは山ほどある。人力検索、住所登録騒動、ブックマークなどなど。最初は1エントリーで完結する予定だったけど収拾がつかないので、続きはまた折を見て書こうと思う。
plummetさんan_accusedさん愛・蔵太さんにもトラックバックを送ってみます。はてなユーザーの方々は普段『はてな』をどう感じているのかな。
最後に、私もはてなアンテナユーザになりました。パブリック設定なんでご興味のある方は覗いてみてください。
http://a.hatena.ne.jp/J2kawa/
一部巡回先には私のアンテナのリファラが大量に発生していると思いますのでwご報告まで。

NHKの派閥バランスが崩れている

もしかしてエビジョンイルは必要悪だったんだろうか?
4月2日に放送されたNHKの「日本の、これから」という討論番組を見て、その微妙な香ばしさと、薄っぺらい内容に愕然としてしまったのだけど。NHKまじヤバイ。おかしな事になってます。
R30::マーケティング社会時評さんもその番組に言及していてオッと思ったんですが、あまり「NHK」にフォーカスした話ではなかったので、ちょっとその視点から言及しておきたくなりました。
NHKの「派閥の構図」について自分が興味を持ったのは、かんべえさんのところでこんな記述を読んでからです。以下 2005/1/20 「不規則発言」より抜粋。

○そうかと思うと、こんなタレコミもあったりして。
基本的には、報道局番組制作局という2大勢力があり、供給側の論理で、派閥争いをしてるんですね。で、ここは、お互い不干渉だったんですが、海老沢会長になってから、報道局の番組制作局への介入が活発になったんですね。そのコンテクストで見ればいいんだと思います。基本的には、報道局→総合+BS1 番組制作局→教育+BS2で、両方をまたいだ頂点にクローズアップ現代Nスペがあります。

要するに、報道局(総合+BS1)vs制作局(教育+BS2)の二項対立が基本にあると。んで例のETV2001『問われる戦時性暴力』」を作ったのも制作局で、涙の会見をしたプロデューサも制作局。わかりやすく言うと、制作局=左寄り、報道局=右寄りみたいな傾向があったわけです。
で、そんな情報が脳裏に残ってたんですが、その記憶がまだ新しかった1月23日に、今度はフジテレビ報道2001にてNHK朝日問題で渦中の中川昭一議員がこんな発言を。以下愛・蔵太さんのところのテキストより抜粋。

黒岩:NHKの、だからそういう、まあ、公式的に言った訳ではなくて、つまりは番記者にね、「ちょっと」と言ったときに、そういう言い方のときに、ニュアンス、言い方のニュアンス、ちょっと強い言い方になると、NHKの記者の方が政治的圧力と感じて「これは大変だ」といって、社内でわーっと大騒ぎしたということ、これはあり得るシナリオではないでしょうかね?
中川:いや、まあ、可能性は否定しませんけれども、一々、記者さんと話してですね、別に怒鳴った記憶もございませんし、強くその変更を求めた記憶も全くございませんから。その、私が言っているのは、その「なかったと100%言えるだけの記憶がない」と言っている訳で、私はなかったという可能性の方が極めて高いと思っておりますから、そのへんを前提にですね、それでもってまた政治部報道局とですね、番組制作局違う訳ですから、ご存知のように。そこにですね、はね返っていって制作を変更したということは私はなかった。なぜならば、19日から、あの、この番組の制作の色んな検討が行われているという風にも聞いておりますから。

つまり、「報道局と違うから制作局に圧力なんかかけられない」と暗に示唆してるわけですな。これはこれでかなり脇の甘い発言なんですけどねw。で、中川氏は「ご存知のように」と言ってますが、一般の国民はそんな事普通知らないわけで、これはおそらく黒岩アナウンサーに向けて言ってるのだと思われます。つまり言い換えると、民放社員でもNHKの派閥構造はある程度周知の事実だったと推測されます。
とにかくこの中川氏の発言で、なるほどNHK内部での報道局-制作局の対立ってのはどうやら本当らしいと、自分の中で確信を深めたわけです。
さて、ではそのコンテクストで海老沢会長辞任を考えてみると…。
これはNHK内左派の壮大なリベンジ、という意味合いがあったわけですな。海老沢氏が辞任した(海老沢色が一掃された)時点でNHK内部で報道局派(保守派)は壊滅的ダメージを負い、逆に制作局(左派)の影響力が急激に増大した事が容易に想像できます。
実際、海老沢氏が経営委員会で辞任を示唆したのは今年1月11日。それからというもの、
1月22~23日 NHKスペシャル「どうする憲法、国民に問う」
3月28日 クローズアップ現代「国旗国歌・卒業式で何が起きているのか」
今回の4月2日~ 新番組「日本の、これから」
と、番組の左傾化が目だって顕著になってきます。
1月に放送されたNHKスペシャル「どうする憲法、国民に問う」は、微妙に香っていたというか、とりあえず番組の様子は『あんた何様?日記』さんから抜粋。

『NHKスペシャル・シリーズ憲法(2)・徹底討論どうする憲法9条』を見てるんですが、
9条改正反対派代表が、評論家の加藤周一だし、
社民党代表が土井たかこだし、
しかも、反対派にばっかり喋らせて全然公平じゃないし、
反対派の主張は理想論ばかりだし・・・。

※ちなみにこの時民主党からは元社会党の仙石氏が出演した様です。
3月28日のクローズアップ現代「国旗国歌・卒業式で何が起きているのか」では偏向具合がかなり酷かったようで、自民党からクレームが。詳細は毎日新聞の記事から抜粋。

<NHK>都議会自民党 番組の内容細部に「遺憾」コメント (毎日新聞)
 NHKが3月28日の「クローズアップ現代」で放送した「国旗国歌・卒業式で何が起きているのか」に関し、東京都議会の自民党会派は5日、「公正公平を基本とすべき公共放送の報道姿勢として大変遺憾なこと」などとするコメントを発表した。
 番組は、都立高校の卒業式で国歌斉唱や斉唱時の起立が教諭に義務付けられていることをテーマに、午後7時半から約30分間放送された。今年の卒業式でこうした都教委の方針に従わなかった50人が処分される見通しであることを取り上げたうえで、戸惑う現場の教諭らの声や都教育長のインタビューを紹介した。
 コメントは「都教委の指導は『強制である』との前提に立った論調で、著しくバランスを欠いたものと言わざるを得ない。あえて反対する教員の声だけを取り上げ、あたかも教職員と都教委が敵対しているような内容や構成になっている」としている。
 NHK広報局は「番組では職務命令を受けた教師の意見を伝えるとともに、都教委の考え方も丁寧に伝えており、公平、公正な番組内容だと考えています」との談話を出した。【猪飼順】

NHKスペシャルにしろクローズアップ現代にしろ、先にご紹介したかんべえ氏のところのタレコミで言えば両派閥の頂点に位置する番組だったはずなのに…今では完全に制作局派に籠絡されているわけですな。ちなみにクローズアップ現代の件についてはmumur氏のBlogでも取り上げられています。
 
そして、4月2日の「日本の、これから」も、制作局(左派)復権の流れに沿った番組、という印象が強かったのは確かでした。はっきり言って番組の中身に関してはあまり語るべきものは無かったんですが、とりあえず、こんな中身の薄い番組が土曜夜のゴールデンタイムを3時間もかけて放映される時点でNHKはやばいです。
ゲストの人選もかなりお粗末で(どーいう意図の人選だったのかさっぱり判らん)、ほりえもんで視聴率稼ごうという意図が見え見え。
特に、VTRの中でフリーターが「夢を買う」と言ってライブドアの株券を2枚だけ購入するというシーンには閉口してしまいました。こんな露骨なヤラセに視聴者がだまされると思ったんでしょうか。ほりえもんは喜んでましたが。視聴者の発言を重視した番組演出も考えてみればとっても「教育テレビ」的です。『しゃべり場』なんか典型的ですよね。
うーん、今後のNHKが正直非常に心配です。目が離せません。明らかにバランスを失ってます。おそらく今はNHK開局以来類を見ないほど「制作局」の力が強まってると思われます。
とりあえずR30氏のエントリー最後のセリフ

いい加減に受信料払うの止めるぞコラ。

この一言が全てを表してますな。番組見終わった直後、私も全く同じ事を思いました。

人権擁護法案ファイナルアンサー

ちょっと長いです。今回は前エントリー『人権擁護法案ポジションMAP』の続編であり、かつ人権擁護法案についての自分なりの総括です。
拙ブログにて反対運動に辛口エールを送ってからかれこれ2週間が経過したわけですが、正直もうエールなんか送ってる場合じゃないっすね。『感情的拒絶派』がここまで「サヨク的」だったとは予想外、というか予想をはるかに超えちゃってました。
当初反対派が叫んでいたこの法案の「恐ろしさ」についてはもう「客観的分析派」の皆さんがほぼ論破し尽くしてる感があります。
人権委員会の選定手続きはとりあえず国務大臣よりは厳正だし、人権委員会に警察以上の権限があるなんてのも明らかな誤りだし、人権の定義が曖昧なんてのも現行法の侮辱罪やら名誉毀損の方がよほど曖昧じゃんって話でほとんど決着済みです。もちろん議論の余地はたくさんあるにせよ、少なくとも「法案提出さえも断固許せないほどの悪法」である論理的根拠は既に失われているわけです。
またまたBewaad氏の引用になり恐縮ですが、『人権擁護法反対論批判 後編下』における西尾幹二氏への批判が、感情的拒絶派の法解釈のお粗末さを象徴的に表してます。以下抜粋。

一読しかしないからこんなテキストになってしまうのですよ(笑)。法律の専門家にアドバイスを受けつつ、何回か読んでください。

この一文は、「法律の専門家なら誰だってこんな誤読はしない」という事を暗に示唆している重要な指摘です。そしてそれを裏付けるように、こういった「誇大妄想」に与する「法の専門家」というのは今までのところ実際見当たりません。
少しくらい誤りを認めても反対運動はまだいくらでもやりようはあると思うんですが。
というか、専門家の意見はむしろ積極的に取り入れた方がいいと思うんですが。
なんで論点ずらしにやっきになるか、完全スルーするか、のリアクションしか無いんでしょうね。
そういうやり方は
”元記事の正当性を証明できないのに「問題は政治圧力があったかどうかだ」と論点をずらして非を認めない朝日新聞”
と同じくらい見苦しいという事は自覚して欲しいと思います。
と、ここまではいささか辛らつな内容になってしまいましたが、正直『感情的拒絶派』に対して理解できる部分もあります。
結局彼らは解同、創価学会、総連といった見えないモンスターに恐怖しているわけです。なぜ「見えない」モンスターかというと、言うまでもなくマスコミが報道をタブー視しているからに他なりません。
筑紫哲也が「屠殺場」発言で1年の長きにわたって苛烈な糾弾に晒され続けた事件や、最近では拙ブログで取り上げたサンデープロジェクトでの間抜けな謝罪劇がありました。
創価学会に関して言えば、公称350万部の聖教新聞、80万部の公明新聞、その他多くの出版物の印刷の発注、広告出稿を通じて、大手メディアは進んで創価批判の自主規制を敷いていると言われています。利益誘導型タブーというヤツですね。
結局一般庶民は一部ジャーナリストの著作やネットの情報を頼りに、見えないモンスターの全貌を想像する以外にない。見えないモノについていくら議論しても噛み合わないのは当然です。
このあたり、plummet氏の指摘が的を射ている気がします。『ちょっとだけ主張の向こう側が見えてきた?』より以下抜粋。

なんてことを書いている俺も、実は「叩くなら差別利権だ、そこしかない」とかつて書いていたりする。んが、それだって確定的な証拠があってのものだからなぁ……誰それが推進しているからこれこれの目的があるに「違いない」って段階で陰謀論めいてて信頼性ないし。対案・修正案の方向に持って行けばという気がしないでもないが、そっちへ行かなかった……
 利権を理由に反対するなら、過去の差別利権行為にまつわる証拠とか持ってこないとねぇ……まぁ難しいよなそれは。

結局、こういったタブーの殻を打ち破って新聞やテレビが当たり前に解同や創価の(批判含めた)報道をバンバン出来るような環境になれば、ここまで過剰な「感情的反対論」は起こらないと思うわけです。つまりこの反対運動は一般庶民の「よくわからんけどオカシイと感じる”直感”の発露」だと。
というわけで、私が前から主張していた『人権擁護法案時期尚早論』に繋がります。まともな「人権論議」が出来るようになるには、もう少し社会が成熟する必要がある、と思うわけですな。ここまで巨大な「タブー」を抱えた国など欧米には無いわけですから。
人権擁護法案を素直に読めば、そのコンセプトを一言でわかり易く言うと
「これまで放置されてきた(現行法においても)不法行為と見なされる人権侵害を、見過ごさない体制を作る」
という事なんだと思います。この解釈に異論は無いですよね。
で、この法律が施行された場合、やはり最も有効に機能する場所に「ネット」があるわけです。確かに目に余る誹謗中傷や差別発言が溢れているのは事実ですから。そして人権委員会が何件かの悪質な「ネット発言」を勧告・公表に踏み切った場合、それが見せしめとなってある程度ネット全体が「萎縮」するのは容易に想像できます。さて、今の法案推進派の中で、このネットに対する「牽制効果」を喜ばない勢力があるでしょうか?
「解同」「創価」「総連」「民主党w」「マスコミ」に至るまで、現状の「ネット」を快く思っていないのは自明です。この点に関しては利害が一致するわけですよね。結局小倉弁護士がこの法案について語った

はっきり言ってしまえば、人権擁護法案での差別規制が導入されて困るのは、匿名の陰に隠れて特定の者に人種差別的な表現を投げつけて嫌がらせをしている人たちや、匿名の陰に隠れて特定の人種等に対する憎悪を煽ってその者たちに対して差別的な処遇をするように呼びかけたりしている人たちだけではないかと思われます。

という一文が最も的確にこの法案を言い当てていたのかなと今更ながら思います。そこは今となっては同意しますがしかし….
一方で、今の日本の「タブー」を打ち破る原動力もネット以外に考えられないわけで。そう考えるとやっぱり結論としては「時期尚早論」に戻っちゃうんですな。逆に人権擁護法案が今通っちゃうと、この「タブー」がさらに末永く続いてしまう可能性が高まってしまいます。うーんやっぱり順番逆。人権法案は後。
このあたりの主張をいくらか補強するネタを一つ。民主党江田五月議員が2001年の解同定期大会で発言した内容。(江田氏のメールマガジンバックナンバーより)

「部落差別に関するインターネットの書き込みは、許せない人権侵害です。一日も早く、独立した人権救済機関を設置し、こうした事態に対処できる仕組みを整えなければなりません。国内でも国際社会でも、法と正義を実現する新しい仕組みを作る時です。ピンチをチャンスに変えましょう。」

前回の法案提出の時から、インターネットはターゲットの1つだったわけですね。
最後に、この法案が可決しちゃったら、の話。
まあ、通っちゃったらそれはそれでそれほど悲観的になる事もないと思ってます。そのあたり極東ブログさんがうまい事おっしゃってますので抜粋。

私は、この手の危機感に、どうにも拭えない違和感がある。
 その違和感の核心は、私は思うのだが、悪法が成立したら、そんなもの、シカトしてやればいいじゃん、ということ。

御意。今だって70万人が放送法をシカトしてNHKに抗議の意を表明してますね。
海老沢だって、国民に罷免権なんてなくても事実上世論が引き摺り下ろしたわけです。
国民年金法だってシカトされまくって国民の4割が未納だし。
まあ、単純に比較できないかもしれませんが、例えば。
万が一、香ばしい人権委員会が構成されて、アホな勧告を乱発して国歌斉唱を普通に指示した学校の校長先生やらが勧告公表された場面なんかを想像してみましょう。
そんな時は、公表されちゃった人にはみんなでFAXやらメールやらで「GJ!」とでも激励してあげればいいわけですね。
そんで、人権委員会に世論が大ブーイング突きつければいいんですよ。法律なんかより、「世論」のプレッシャーの方がはるかに強いんですから。
人権擁護法案の反対集会は今日でしたね。まあ、今後も紆余曲折あるとは思いますが、私の主張はここから大きく変わりそうもないのでとりあえずここで一段落、とします。