小倉先生への再反論

小倉秀夫弁護士より新エントリー『J2氏への回答』が投稿されました。お忙しい中新エントリーを起こして反論頂いた事に関しましては、小倉先生にこの場を借りてお礼申し上げます。
まずは今エントリーの内容に関して再反論です。
各センテンス毎に反論を展開する前に、今回の小倉先生の論旨と争点を私なりに整理させていただきます。もしこの時点で私に誤読があるなら、どこをどう誤読していて、実際の真意はどうであるのか具体的にご指摘ください。
小倉氏の論旨を箇条書きにすると
(1).ある情報の発信者がどこの誰であるのかをトレースする際、その役割分担等について事前にルール化しトレーサビリティを向上させるべき
(2).自らを公然と批判する者(それがたとえ正等な批判であれ)がどこの誰であるのかを知る権利は有って然るべき。
(3).上記2項の「知る権利」において、「ネット上での人格」から「現実社会での人格」までトレース可能でなければならない。(だから現在のTypeKey認証は効果無し)。
(4). (1)~(3)が実現すればインターネット上での自由な発言、真摯な議論は促進される
という4つに分けられると思います。小倉先生はこれらの論点をごちゃまぜにしている感がありますのできっちり分けて考えてみます。
(1)については私も小倉先生に同意なのでこれは争点ではありません。
(2)については、”民事上の不法行為等の用件に限定される”という現行法で十分と考えます。(1)が実現できれば運用上の問題も大きく改善されるでしょう。
(3)については、個人攻撃や悪質な書込みを抑止するのになぜ「現実社会の人格」をトレースする必要があるのか、私には全く理解できません
(4)これについても同意できません。
上記の立場の違いをまず明確にした上で、各センテンスについて反論いきます。

「ネット上での人格」と「現実社会での人格」が切り離され、前者から後者をトレースできない(または非常に困難)ことを私は問題としています。TypeKey認証は、「ネット上での人格」から「現実社会での人格」をトレースする機能は全くありません。したがって、「匿名の恥はかき捨て」的な言動を抑制する機能は「TypeKey認証」にはありません。さらにいえば、個人が複数のメールアドレスを安価または無償で保有することが可能である現在、登録時にメールアドレス以外の情報を求めない「TypeKey」認証では、「1人複数役」を演ずる「荒らし」すら見抜くことができません。

TypeKey認証では「現実社会での人格」をトレースできない
-> だからTypeKey認証には「匿名の恥はかき捨て」的な言動を抑制する機能は無い
という論法なわけですが、一番肝心のなぜ「現実社会での人格」のトレースが必要なのかという説明が、そっくり抜け落ちてますね。
なんの制限をかけなくとも「真摯な議論」が行われているBlogはたくさんあるわけで、TypeKey認証を導入して、Blog主にも非がないのにそれでもなおコメントスクラムが起きてしまうBlogってちょっと私には想像できないです。実際にTypeKey認証で炎上を防げなかったBlogの事例があればいくらか説得力は増すと思いますが、私自身そのような事例をまだ知りませんし。
そもそも今回の小倉先生の様にTypeKey認証の効果について明確に否定的な見解というのは、なかなかこれまで無かったのでHot Wired的にもなかなか面白い問題提起じゃないかと思います。シックスアパートの開発スタッフとかと是非対談とかして頂きたいです。
というか、小倉先生はTypeKey認証を導入された経験はありますか?
TypeKey認証の導入は実際にはコメントスパム対策という目的が多いですが、「普通のコメントも減少してしまう」という理由で敬遠される傾向にあります。「匿名を拠り所とする無責任な発言」に対しては特に有効な抑止力になりうると考えますが如何でしょうか。

ただし、TypeKey認証のようなシステムが、「ネット上での人格」から「現実社会での人格」をトレースすることをそれなりに可能とする形で運用されるのであれば、それはそれで一つの解決手段にはなりうるのだと思います。

名誉毀損や侮辱などの「一線を越えた」書込みに対処するには、相手の実名等を必要とする合理的事由が発生しますが(判らなければ告訴もできないですから)、「批判的なコメントを書いた人間」の実名をBlog主が知ってその後Blog主はその情報をどう使うわけですか?抗議の電話?嫌がらせ?いずれにしてもロクな事にはならんでしょう。
「Blog主を批判する際の精神的障壁」を築くという目的のためだけに個人情報開示を請求できるなんて暴論もいいとこじゃないですか?個人情報保護法の基本理念との折り合いはどうつけるんでしょうか??
それに、Blog主がエントリーで誰かを批判する場合も十分考えられますね。その場合は批判された人間がBlog主の個人情報を開示請求できるわけですか?例えば小倉先生がBlogのエントリーで私を批判すれば、それが正等な批判であっても私は小倉先生の個人情報開示請求できるわけですね?

ADSL事業者等と提携して、その窓口において、運転免許証などの写真付きの身分証明書を提示させ、登録希望者との同一性を確認できた場合に登録を認めるシステム等が考えられるので、それほど非現実的ではありません。

プロバイダ事業者の窓口で登録者との同一性を確認できたとしても、それはあくまでオフラインでの話なので、ネット上の活動とリンクさせるにはとんでもないコストがかかりますよね。法人契約だってあります。企業事務所のWAN経由で社員全員が回線を共有するなんてことはざらにある。やっぱり非現実的に感じますが。

ある議論が真摯なものか否かを「客観的に」判断する基準は確かにないでしょうね。
 しかし、現実社会では、どのような議論を真摯なものと考えるのかについて、ある程度のコンセンサスはありますね。そして、現実社会で「真摯な議論」として考えられているところを、ネット上での議論においてもパラレルに考えていけば、ネット上での「真摯な議論」というのはどういうものかを探っていくことができるのではないかと思います。

まさにおっしゃる通りなんですよ。そこで質問なんですが、ネット全体の論調を相対的に見て小倉先生擁護の立場に立って意見を発している方は極めて少数派に見えます。
小倉先生ご自身のBlogにおける対応が「ある程度のコンセンサス」から外れているのではないかと自らを省みる事はないのでしょうか?この質問にはぜひお答え願いたいです。
私自身、コメント欄の発言者を予め限定する方は初めて見た訳ですが。ましてや自分以外のコメントが全部削除されて自分の書込みだけが並ぶなんて経験は間違いなく初めてですよ。正直申しまして、自分のコメントが削除される以上に不快感がありました。

また、真摯な議論が行われるためには、言葉遣いなども重要です。粗暴な言い回しや、相手を馬鹿にしたような表現は真摯な議論を妨げます。

言葉遣いが丁寧であれば良いわけではありませんよね。慇懃無礼という言葉もあります。「真摯」かどうかというのは、あくまで個々の持つ社会性・公共性・モラル感覚の問題であって、「法律」によって促進されるものなんかではないと考えます。
最後に余計なおせっかい、老婆心です。
小倉先生が「論破されない」事は実はどうでも良いことです。先生への評価が例えコメント欄に書かれずとも「IT法のTOP FRONT」にアクセスしてここ最近のエントリを読んだ一人一人が(小倉先生に対する)各々の評価を心の中で下すのです。どうかご自分の振舞いについて自問自答して頂きたい。

北斎漫画制作キットがブレイクしている

札幌アーティストインレジデンス招聘アーティスト、ビヨーンカーネボーゲンの制作した北斎漫画制作キットが、小太郎ブログさん経由でやじうまWatchに掲載され、ちょっとしたブレイク。
北斎漫画制作キットは、ユーザが北斎漫画のキャラを使ってオリジナルのストーリー構築ができるツール。作者のビヨーンは日本語が堪能なわけでもなく、手探り状態の中で文字入力時のフォントまで手書きのものを1つ1つスキャンしていった労作なのです。なんか注目を浴びているのは素直にうれしい。
バグの件はFlashのバグという説明らしいけど、どーだろう?詳細を聞いたわけではないけど回避方法はあるような気がします。
ネットの口コミパワーはすごいっすね。つーか小太郎氏の情報収集力は素晴らしい。氏のサイトで見つけた”ホイス・グレイシーとカンフーの達人との壮絶バトル映像!”なんてちょっとたまんないっす。(でもダウンロードしたらコーデックエラーで音声しか聞けなかった。なんでだ?うがー)

小倉氏にきっちりと反論してみる

小倉秀夫弁護士Blogは火がくすぶったまま鎮火の気配を見せません。
2月15日のエントリプロバイダ責任制限法第4条の見直しもコメント欄の書き込みは100件を超えました。
コメントの中には実に鋭い指摘も少なからずあるのですが、不毛な書き込みも多い分それに埋もれてしまっている感があります。このエントリでは、小倉氏の「ネットでの匿名性」に関する見解に「きっちりと」反論してみたいと思います。
————-引用
昨今問題となっている「コメントスクラム」という現象にしても、コメント投稿者がblog主に正しい氏名および住所を通知しなければコメント投稿ができないシステムの元では、おそらく発生し得ないでしょう。
—–引用ここまで
「煽りや荒しの抑制」を目的とするならば、TypeKey認証を有効にするだけでその目的は十分に達せられるはずです。それでもなお「正しい氏名住所」を求める必要性について語るのならば、まず「TypeKey認証」では不十分だという証明からしていただかないと議論にもなりません。
そもそもつい最近まで、銀行における預金引き出し被害さえ防げなかった様な状況を考えれば、たかだかBlogにコメントを書く程度の事で「正しい(と証明できる)住所氏名」を求める事がいかに非現実的な話かは自明です。
————-引用
それ以前に、「ある表現を行ったのがどこの誰か」ということをトレースする役割を誰と誰がどのようにして分担するのかについて社会的にコンセンサスが得られていない状態で、匿名による表現に関して特定の役割を演じている者に「ある表現を行ったのがどこの誰か」ということをトレースしなかった責任を不意打ち的に負わせることに問題があると私は主張しているにすぎません。
—–引用ここまで
ネットでの匿名性についてしばしば小倉氏は問題視しているようですが、既存のコミュニケーション手段と比較してインターネットほど情報経路のトレースが容易な媒体はありません。オンラインの情報は突き詰めれば全てTCP/IPパケットに過ぎないわけですから、技術的には全てトレース可能です。だからこそ相応の理由の見当たらない安易な情報開示はプライバシー侵害でしかなく、民事上の不法行為等の用件に限定されるのは至極当たり前の話と感じます。というか上記の通りTypeKey認証で事足りる話なんで、このあたりの議論はいささか「的外れ」な感じがします。
————-引用
 ただ、何人も、匿名性の陰に隠れて闇討ちされることを──それが名誉毀損や侮辱、営業妨害、プライバシー侵害等「一線を越えた」ものとなるなどの特別の事情がない限り──甘受しなければならないというのはおかしいのではないかと私は思います。
—–引用ここまで
コメント欄を無効にする、トラックバックを受け付けない、TypeKey認証を導入する、名前とメールアドレス欄の入力を必須とする、、、等等、これらの選択肢をBlog運営者が持っているにも関わらず「甘受しなければならない」と言い切る論理が理解できません。それらの選択肢を有してなお、法律の改正を正当化するに足る理由があるのか疑問です。実装済みのセーフガードを解除する事をBlog主が自ら判断した場合、ある程度のリスクを覚悟するのが一般人の常識と思いますが。
————-引用
真摯な議論は、議論の両当事者が正面から向き合ったところでこそよく行われるものであることを考えるならば、他人を批判する以上、その批判の対象となっている人に、自分がどこの誰であるのかを知らせることは、ネット上での議論の真摯性を促進する上でも役に立つといえそうです。
—–引用ここまで
「真摯な議論」とは何でしょうか。客観的な評価などできない話ですよね。少なくとも「法律論」と同じ次元の話ではありません。「モラル」の話であれば、Blog主が「真摯」にコメント欄の意見に対応する事こそが「真摯な議論」の第一歩だと思いますがそのあたり小倉氏はどう考えているのでしょうか?
————-引用
この点、現行プロバイダ責任制限法第4条は、情報発信者をトレースするために誰がどのような役割を分担するのかということを全く規定しておらず、また、発信者情報を開示するための条件が厳しすぎるので、この点については見直しを進めるように運動をしていこうかなと思います。
—–引用ここまで
役割分担という意味では、トレース可能な情報のほとんどはプロバイダが持つわけですから、ログファイルの保持期間など、具体的な規定を定めていけば済む話のような気がします。
一方で、無線LANアクセスポイントや、インターネット喫茶などの「開かれた入り口」
でいかにトレーサビリティを確保するかが、抱えている問題としては深刻だと考えてます。(つまりトレーサビリティを阻害するのは、ほとんど「オフライン要因」なのです)
ところで2月13日のエントリーにて、小倉氏は「匿名ブログで批判したり、」と発言しています。匿名ブログとは誠に奇異な表現だと感じます。Blog主のプロフィールなどが曖昧なものを指しているのでしょうか??ネット上での住所・IDであるURLを晒して発言しているBlog主に対して「匿名」というのもナンセンスな感じがしますが、痛くもない腹を探られるのも不本意ですので本エントリーをTBした上で、小倉氏にはメールにて実名、勤務先までお伝えするつもりです。
====追記====
コメント欄にも書きましたが、小倉氏ご本人からメールを頂きました。
2月23日以降に新エントリーにて反論していただけるとの事です。

「弁護士」についてのちょっとした考察

何の気なしにNHKのドラマ「あなたは人を裁けますか」ってのを見ました。なかなか面白かった。昔からNHKの裁判ものドラマが好きなんですね(若山富三郎の『事件』シリーズとか)。
で、見てていろいろ気がついた事があったので、小倉氏のBlog騒動に関してちょっと別の視点から考察してみたいと思います。
普通の人達が、どんな場面で何の為に「議論」するかというと、ほとんどの場合『見解の差異を少しでも縮める』とか『妥協点を見出す』とか『相手を説得する』という目的の為である場合が多いですよね。いずれにしても何らかの「合意」を得る事がゴールだったりするわけです。店員との値段交渉だったり、ビジネス上の交渉事だったり何かを作る時の仕様決定だったり。
ところが、ドラマ見ててあらためてナルホドと思ったんですが、「裁判」というフィールドでは必ずしも「見解の差異を縮め」たり、「妥協点を見出し」たり、「相手を説得する」って事はそれほど重要ではないんですな。
例えばどんなに検察側が正論を言ってても弁護士が「検察側の言う事も一理ありますね」
なんて絶対に言わない、つーか言っちゃいけないだろうし。民事裁判にしても話し合いで決着が着かないから裁判になるんであって、相対的に「議論」という行為の価値が低い場所なわけです。
そう考えると小倉氏のとった一連の対応も傾向として理解はできる(納得はできないが)。
あと、裁判ってのは基本的に「数の論理」なんすよね。陪審員制度にしても、全員が合意に至らなくても「数の論理」で結論が決するわけで。結局、原告と被告が言いたい事言って、あとはシステマティックな数の論理に則って粛々と勝負が決する日常を送る「弁護士」さんにとっては、我々普通の人が期待する、「歩み寄り」「合意」の手段としての「議論」はあまり意味をなさないのかなー、なんて事を感じました。
「数の論理」で考えると、実は「コメントスクラム」を受けた時点で小倉氏は「負けて」いたのかもしれませんね。あれは勝利宣言ではなくて「リベンジ宣言」だったのかも。
ただ、それを抜きにしても小倉氏の場合は「最初の立ち位置」が既に違う気もしますが。。。
少しは歩み寄らないと。。。。。
あと余談ですが、世論調査によると64%が「人を裁く立場にはなりたくない」んだそうで、番組では”裁判員制度はまだまだ国民の理解は得られてません”みたいなコメントをしてましたが、はたしてそうでしょうか?もっと多くてもいいくらいだと思いますが。少なくとも私は被告になるとしたら裁判員には「気が進まない」人にぜひお願いしたいです。
つーか、「人を裁く立場になりたい」なんて思ってる人は、民衆法廷とか開いちゃう人達なんじゃないっすかねw?

やより2005が語る事

殿下氏が2月6日のエントリ「VAWW-NETを巡る謎。」で言及した鋭い指摘には、本当にハッとさせられました。おっしゃる通り、人々は「女性国際戦犯法廷」なるイベントの異常性にばかり目を奪われがちですが、よく考えてみればこれだけのイベントを成功させるには相当の資金+マンパワー+人的コネクションが必要。
VAWW-NETの実態を炙り出すには、彼ら自身が発信する情報や、彼ら自身が残した活動の足跡を、ひたすら地道に検証していくというアプローチもなかなか有効なんではないかと思うようになってきた次第です。
というわけで、マスメディア報道を詳細に検証する、実行部隊として電凸や集会参加を決行する、など様々なアプローチがあると思いますが、自分は今後「バウネット(及びその周辺)が発信する情報の検証」というアプローチに絞って活動していこうと思います。どこまで成果が上がるか判りませんが、このような表明を各自がする事によって、より効率的な連携ができれば良いな、と思います。
さて、2002年に他界したはずの松井やよりがBlogを開設(現在はGeocitiesに移転して運用中)したのが話題になってますが、そこまでして「発信したい情報」って何なんでしょうか。とても興味があります。なかなかマメに更新してますしw。何か情念の様なものを感じますよね。普通の感覚じゃないっす。
その「やより2005」の2月8日のエントリに『VAWW-NETとは』というのがあります。以下抜粋。

VAWW-NETというのは、97年の秋に、東京で「戦争と女性への暴力」国際会議というのを開いた結果できたのです。この会議には、20カ国から40人の女性をお招きしました。

アジアの「慰安婦」問題をやっている人たちだけではなくて、現代の武力紛争、例えば東チモール、アフガニスタン、ビルマ、ベトナムなど、またルワンダ、ユーゴ、そういう所での武力紛争の問題に取り組んでいる人たちを呼んだわけですけれども、そこに参加した女性たちでVAWW-NET、「戦争と女性への暴力ネットワーク」をつくったわけです。
そしてそのネットワークを通じて世界各地の情報交換をしていたんですけど、全部英語なので日本ではなかなかその情報を読めないので、日本でもそういう紛争についてもっとみんなに知ってもらおうとVAWW-NET Japanをつくることにしたわけです。それで、日本ネットワークということで、98年に結成したのです。

要約すると、97年に国際機関として『VAWW-NET』が出来て、98年にその日本支部(?)としてVAWW-NET Japanが出来たと解釈できますよね。全部英語で読めないからという理由がちょっと意味不明wですが、とりあえず(Japanの付かない)VAWW-NETという親組織があると言うのは初耳の様な気がします。てゆーかホントなんでしょうか?ちなみにVAWW-NET Japan公式サイトを見ても「国際的なVAWW-NETが」先に出来たという旨の記述があります。
VAWW-NET Japanが支部的位置づけと仮定するならば、他にも同様の支部があっても良さそうですよね。というわけでGoogleで調べて見ました。
「VAWW-NET KOREA」 -> 見つからず
「VAWW-NET CHINA」 -> 見つからず
「VAWW-NET USA」 -> 見つからず
「VAWW-NET FRANCE」 -> 見つからず
かろうじて「VAWW-NET International」という記述はいくつかヒットしましたが、WEBサイトもドメインも無い、海外でさえ”VAWW-NET Japan”のヒット数が圧倒的に多い事などから、これも実体のある団体ではないと見てよさそうです。
つまり親組織「VAWW-NET」というのはカバーストーリーって事ですな。North Koreaとかそーゆー言葉が一緒に引っかかってくれるとさらに盛り上がったんでしょうが、まあそこまでさすがに甘くはなかったようです。
ところで、上記のような検索作業の過程でちょっと興味深いものを見つけました。
2000年10月、「女性国際戦犯法廷」の1ヶ月半前なんですが、Korea Studyというメーリングリストに、VAWW-NET Japanからの告知がフォワードされているアーカイブです。文面が長すぎる故2つのメールに分割されてます。
こちらが原文へのリンク。-> メールその1  メールその2
熟読はしていないのですが、メール2の後半部で

> Donations
> Those unable to attend but who would like to support the Tribunal can
> make a donation to VAWW-NET Japan.
>
> If you have questions, please feel free to ask VAWW-NET Japan.

という記述があるので、参加者+寄付の呼びかけであるのは間違いなさそうです。
ちなみに、このメールの発信者はMark Caprioという立教大学教授。「マーク カプリオ」でググるとこんな感じの方です。
今回の件では始めて聞く名前のような気がします。とりあえずこの名前は一応銘記しておきますか。
それから、Wikiぺディア「女性国際戦犯民衆法廷」に削除依頼が出てますね。確かおぼろげな記憶では、結構ネガティブな記述が多かった気がするんですが、これって敵も必死って事なんでしょうか?

いちおう勝利宣言にツッコミをいれておく

想像を遥かに超える小倉秀夫弁護士のズレっぷりには驚かされるばかりです。midnightpax氏もしがない記者氏も、単なる余震だったのかもしれません。
氏の最新エントリーは、ご本人がどう言おうと「勝利宣言」以外の何ものでもありませんので、一応一通りツッコミだけはいれておきたいと思います。
—–引用
(小倉氏) コメントスクラムって、いざ自分が受けてみると、それ自体はたいしたことがないですね。
—–引用ここまで
のっけから挑発口調全開ですね。素晴らしいです。
それはそれとして、確かにおっしゃるとおりです。コメントが100や200程度集中したからといって、まったくもって実生活に影響はありません。だからこそ以前から小倉氏の言う「ブログを閉鎖に追い込む加害者」という表現は、定義のよくわからない実態のあいまいな存在なのですよ。
—–引用
(小倉氏)Hotwiredが迷惑だと思わないのであれば、基本的に放置しておいても構わないのかなという感じです(1日約1万5000pvくらいですね。普段、1週間で1万2000pvから1万8000pvくらいですから、それでも多いと言えば多いですが。)。
—–引用ここまで
アクセス数が増えるというのは、WEBサイトにとっては喜ばしい事なのですよ。ここでPV数を持ち出すのは全くナンセンス。というか、放置するならだまってできないのでしょうか。なんでこうも捨て台詞を吐きたがるのか。
ただ、あなたのここ数日の発言内容はHotWiredにとって迷惑以外の何ものでもないでしょう。汚点といってもいいくらいだと感じますが。
—–引用
(小倉氏)もっとも、罵詈雑言の汚さに嫌気がさした、正真正銘「普通の市民感覚を持った人」が巡回をやめてしまう危険はあるわけで、そういう意味では、内容の乏しい侮辱、名誉毀損、脅迫、人格攻撃系のコメントはそろそろ整理させて頂いた方がよいかも知れません。
—–引用ここまで
コメント欄が罵詈雑言に汚されるか否かは、ブログ主の誠実さと対応の巧拙だという事がいまだに全くわかっていない発言ですよね。なんでこんな他人事のような事しか言えないのでしょうか。自分の対応が正しかったと思っているわけですね。
—–引用
(小倉氏)カミングアウトを求めると言うことについてのすさまじい反発を考慮すると、実は自分もネットの匿名性を信じて批判コメントの投稿を行っている方についてそのような権利を行使してしまうとちょっと可愛そうかなという気になってしまいます。
—–引用ここまで
すさまじい反発ですか(笑) 誰も反発などしていない。あまりにもあなたの発言がずれているので多くの人がそれを指摘しただけでしょう。ていうか私がカミングアウトしましょうか?  メールでもいただければ実名だってお知らせしますよw
それから権利はぜひ行使してくださいな。今回の騒動が、「ITと法」というテーマに少しでも寄与するとしたら、それくらいしかないでしょう。可哀想だからなんて言ってないでどんどんおやりになってください。但しそれがもたらす結果についても考慮した上で。
—–引用
(小倉氏)罵倒コメントの割合が多ければ多いほど、「なんだ、私のエントリーって彼らの痛いところをついていたんだ」という気になってしまいますので、相手に自分の非を気付かせたいのであれば逆効果です。
—–引用ここまで
これはつまり、あなた自身がそう思ったという事ですかねw。 そうでなければこんなふざけた文章を書ける道理がありませんからね。
—–引用
(小倉氏)特に切込隊長さんのトラックバックにはきちんとレスポンスを返したいのですが、現在のような冷静さを欠いている方々が多数訪れているという状態でそれをするのは無益なレスポンスのさらなる大量投稿を招くだけに終わりそうなので、少し冷却期間を置いてから、レスポンスをさせて頂きたいと思います。
—–引用ここまで
多数の人が訪れてますが、冷静さを欠いてる人がどの程度いるかは疑問ですね。
1日15000PVで、コメントはせいぜい100~200程度、その中でもあきらかに冷静でない書き込みなど数える程でしょう?ほとんどの人は冷静ですよ。単なる言い訳にしか聞こえませんなあ。というか、今頃になって切込隊長氏に言及ですか?その時点でズレまくってますよ。「先端人WEB日記」という謳い文句がこれほど虚しく感じた事はありません。まあ、どの様なレスポンスをするのか興味はありますので、1日でも早くお願いしますね。
—–引用
(小倉氏)編集部から「ITと法」という本来のテーマにこの先戻っていくのでしょうかと心配されてしまいましたので、冷却期間中、「ITと法」という本来のテーマに戻したいと思います。
—–引用ここまで
以前からの読者の方は、これを見て「安心しました」とコメントしている様ですが、よく読むと、本来のテーマに戻るのは「冷却期間中」となってるんですよねw
懲りないお方だw。
以前コメント下さった方が面白い記事を紹介してくれました。
個人情報保護法を論理的に読み解く
なかなか興味深いです。小倉氏も論理的直感がかなり不足しているようだ。
今回一番興味深いのは、ご本人の「逃走」をもって一件落着というエンディングの可能性が極めて低い点です。どんな着地点が待っているのか。なんだかまだまだ先があるような気もしますね。とりあえず各エントリーのコメント欄は今のうち保存しておきましょうか。後学の為に。
また、今回の経緯について幻想随想さんが「炎上エントリー一覧」と銘打って時系列で整理されています。
ただの炎上になぜ特別な名前を付けたがるのですか?

小倉氏がカミングアウトしました

昨日取り上げたばかりの弁護士小倉秀夫氏のBlogですが、思いの外早い展開を見せてます。
最新のエントリ「カミングアウトして下さる方を求む」では、以下の様に述べています。

 ところで、少し前くらいから「ネット右翼」というテクニカルタームが日本のインターネット事情を語る上ではしばしば用いられます。そのサブカテゴリーとしては、様々な「嫌○○厨」と呼ばれる(○○の中にはそれぞれの集団が忌み嫌う対象が入る。)グループがいるようです。「ネット右翼」と「ネットを活用する右翼」とは私的にはちょっとずれがあるような気がするのですが、その違いを私はまだ言語化出来ていません。
 
 「ネット右翼」の正体については、様々な推測はなされているのですが、信頼の置ける一次情報がないので、よくわかっていません。しかし、現在の日本のネット社会において重要な役割を演じている「ネット右翼」の実態を、現在の日本のネット社会を語る我々が全く把握していないというのは、それはそれで問題です。どういう性別の、どういう世代の、どういう経歴の方が、何をきっかけに、何を目的として活動をしているのか、ネット上での「政治活動」にどれくらいの時間を使い、それ以外の時間は何をしているのか、スポンサーはいるのか全くのボランティアなのか、「ネット右翼」同士ではどのような交流があるのか、家族や友人は自分が「ネット右翼」として活動をしていることを知っているのか、知っているとしたらどう思っているのか等基本的なことを私たちは全く存じ上げていません。

この発言自体「ネット上の現状分析がまったくできてません」という壮大なる氏のカミングアウトであり、個人的には、なぜまったく議論が噛み合わないのか、すべて氷解しました。これはこれで素晴らしい事ですね。よくぞカミングアウトしてくれました。ネット右翼はテクニカルタームですか。「嫌○○厨」がそのサブカテゴリだったとは。素晴らしいご推察です。
小倉氏の脳内に巣食う「ネット右翼」の妄想が、ネット上のあらゆる事件・事象・個々の発言を曲解させている元凶だったわけですね。というか、読めば読むほどすごい文章だな、これ。。。。
私がコメント欄でいくら力説しても、的外れの答えしか返ってこなかったのも納得です。
「ネット右翼」という単語自体が、すでに大きな誤解を内包した言葉です。あえて正確に表現すれば、
”ある特定の方々から見た、自分達とは異質な人々の総称”
でしかありません。しかも多分に偏見・差別的ニュアンスを含んでおり、到底この言葉をもって説得力のある客観的な論理を構築する事はできないでしょう。
そして、その「異質な人々」を正しく理解したいと思う場合、「リベラル」と「反日」の違いを正確に把握する事が大前提になります。
小倉氏は「左寄りでもしっかりした現実認識と論理を持った人」と思っていたので発言内容そのものについてはちょっと残念ですが、今回のエントリーはとても意義あるものと感じます。今後の小倉氏の対応次第では、とても良いケーススタディになるのではないでしょうか。
※追記:小倉氏のその後のエントリーによって淡い期待は見事に裏切られました。今後の展開は予断を許しませんね。てゆーかもうどうでもいいです。
※さらに追記:はるかに想像を超える小倉氏の発想力とすれっぷりに周囲がついていけてませんね。氏には切込隊長氏を巻き込んだという事の意味さえ自覚していないようです。しかし、最初から実名Blogである事や、HotWiredタイアップという立場上、逃走の可能性は低く、着地点には興味があります。別の意味で良いケーススタディになりそうです。
今回のエントリに対して、コメントには(言葉遣いはともかく)意外と真摯なものが多いので驚いています。小倉氏に対する期待の裏返しなんでしょうか。これは個人的には「祭り」でも「炎上」でもないと感じます。いや、微妙かな。
追記:NHK朝日問題に関する小倉氏の発言について、初期の火種であるコメント削除を受けた当事者である若隠居さんが今回の件について発言していらっしゃいますのでリンクします。
若隠居の徒然日記
P.S.個人的には、小倉氏がこのままHot Wiredの冠なんかつけてていいのかな、とちょっと思います。というか、冠は絶対にはずすべきです。

「悪魔の証明」を求める弁護士

IT系のメジャーポータルサイト、Hot Wired Japanの連携Blogである、小倉秀夫氏のBlogがなんだか妙な雰囲気になってきてる。
謳い文句としては、

”ますます急増するネット紛争。さまざまなインターネット事件を手がけた弁護士によるネットと法の現在と行方”

となっているんだけど、なんだか最近は随分とそのテーマから話題が離れまくり。
件のNHK政治介入+朝日捏造疑惑問題が報道されて以降、頻繁にこのテーマを取り上げてはご自身の左寄りスタンスからの発言を繰り返し、その一方で朝日批判派のコメントは「ネガティブキャンペーンの押し売り」と断じた上で一部の常識的な批判を容赦なく削除していて、その雰囲気がなんともメジャーポータル系列に似つかわしくない。2ちゃんねるの市民運動観測所スレからも注目されてる模様。
NHK騒動でも多くの弁護士さんが「市民運動」と称して活発に活動してますが、これはアレですかね、常日頃「検事」と対決する事を生業としている事からくる一種の職業的傾向なんでしょうか。
この小倉氏のBlog上で2月8日のエントリーについていくつかコメント欄で質問を投げたんですが、中川氏について

(小倉氏)現職の大臣であれば、放送日前に会わなかったことを積極的に証明できそうな気もするのですけどね。

という、悪魔の証明を求めているととられても仕方ない返答も飛び出して、驚いたり。
なんか、もうちょいっと冷静になった方がいいんじゃないっすかね。見てて危なっかしいというか、面白いというか。w
あまり感じのいい内容じゃないのは自覚してますが、試しにこのエントリーTB送ってみます。削除されるのかな?

ブロガーが真実を暴く時代

アメリカで最も人気のあるキャスターの一人、ダンラザーが捏造報道のカドで米CBSテレビを解雇されたのは今年1月。いわゆるラザーゲート事件だ。
この事件が明るみになる過程で決定的な役割を果たしたのが米国のブロガー達。その詳しい経緯はCNETジャパンの記事を参照して頂くとして、今、日本でもこれと同じような事が起きつつある。いや、はっきり言ってそれ以上のスケールに発展する可能性がある。
世間を騒がせ、ネット上では激論の渦を巻き起こしているNHK政治介入+朝日捏造疑惑問題。
この事件に関するネットでの状況を把握できていない方はまず
Irregular Expression
朝日新聞がデッチ上げた「第二次NHK番組改変問題」まとめ
を参照されたし。時間が許せば他のエントリーもくまなく読んでいただければさらに理解が深まると思う。
さて、この一連のNHK朝日問題で、2月に入ったあたりからとんでもない新事実が殿下さま沸騰の日々や、あんた何様?日記などの著名Blog・日記サイトにて次々と明らかになる。
今回の騒動の発端となるNHK番組で取り上げられた「女性国際戦犯法廷」主催団体バウネットが朝鮮総連の配下組織であると思われる様々な状況証拠だ。
(詳細は以下を参照されたし)
ビックリ!議員会館で朝鮮総連主催の反日集会!
VAWW-NETは総連白山拠点に所在すとの確信を得た。
『見せられません!なんちゃって爆笑集会』へ行った。
そしてその流れを受け、前述のIrregular Expression(gori氏)が2月7日のエントリーでこう呼びかける。

この問題は日本人として小異を捨てて、先ず北朝鮮・朝鮮総連の日本に対する数々の工作活動の一端、そしてそれを支援するマスゴミの実態を暴く事が先決。個々の力は限りがあっても、インターネット上ではリンクすることで他人と連携できる。このブログでも積極的に参考になるblog等をリンクで紹介をするようにしたいと思う。またブログお持ちの方で当サイトをリンク等で紹介して頂いた場合はご遠慮なくIrregular Expressionにトラックバックをブチ込んでください、”連携”しましょう。参考になるサイトをご存知の方はトラックバックでなくコメント欄でお知らせください。一方的な宣伝のような”愛の無い”トラックバックじゃぁ寂しすぎます、愛を感じる相互連携しましょう。

ううーん、熱い!mixiにハマって以降w、WEBのあっちこっちで一閲覧者に成り下がり、情報発信者としての自覚を完全に失っていた自分ですが、熱い檄文により初めて「ブロガー」としての自分を意識しました(苦笑
gori氏の呼びかけに全面的に賛同し、微力ながら協力したいと思います。
あ、音楽ネタやITネタもちゃんと書きますので、あしからず。