祝仕事納め!!ということでめずらしく2本立てです(w
やっとの事で『教育』です。リリースから一ヶ月も経ってしまってるのでもうCDレビューはされ尽くしちゃってるわけで、できるだけ「いまさら」な感想レベルの語りは戒めようと思ってるのがまたプレッシャーで(苦笑

とにかく私の中で、椎名林檎は本当に稀有なアーティストなわけです。マジで日本のビョークになりうる素材だと。これまでの3枚のソロアルバムではその才能の50%くらいしか出し切れていないと思うわけです。で、バンド東京事変としてのデビューアルバムがこの『教育』なわけですが、やっぱり今回もその「才能の50%くらいしか出し切れていない感」を感じる作品でした。
詳しい解説は曲毎に行うとして、全体を通しての感想はH是都M素晴らしい!の一言に尽きます。今後の東京事変が楽しみっす。H是都Mと椎名林檎の出会いは今後とんでもない形で花開くんじゃないかな。というわけで全曲コメントいきます。
M1--林檎の唄
ご存知NHK「みんなのうた」OAの椎名林檎復帰曲。
オリジナルとは全く違うアレンジで見事に「バンド曲」
になっている。H是都Mのクラビっぽいバッキングが
心地よし。異常にコンプレスされた音処理は相変
わらずで、もうこれは林檎サウンドの代名詞なのか?
毎度毎度こればっかだと食傷気味になる。
M2--群青日和
これはいいっすねー。この曲がファーストシングルってのは
とても意味深い。これ多分録音も全員で一発録りじゃないかな?
キーボードが、まるでライブアルバムか?ていうくらい小細工無し。
音色もイフェクトも変わらず全編弾きっぱなし。
作曲がH是都Mだったのが本当に意外。オドロキ。完全に
林檎作品と同化してる。つーか、この曲には初期椎名林檎の
ドライブ感が備わってる。PE'Zのキーボーディストがこの曲を
書くとは、正直スゴイ。懐深いね、この人は。
M3--入水願い
これは完全なる林檎節。つーかキーボードのテイストが林檎本人
と全然変わらない。H是都Mって絶対もともと林檎ファンだね。
もしくはもともとの感性がめっちゃ近いのか。こーゆー歌詞は
さすがだなー。キライな人はキライかもしれない。
M4--遭難
セカンドシングルでこの曲聴いた時はビックリしたなあ。
初期のバービーボーイズっすよ、これ。イントロなんかいまみちかと
思った。途中の
”ついに壊して着地点”
”認識困難堕ちていく”
ここなんか、コンタと杏子にぜひ掛け合いして欲しい。
うれしい限りだなー。誰の趣味だろう?
ソロ時代には聴かれなかった曲調で楽しめました。
M5--クロール
意図としては判らないでもないけど、うーん、1作目だからギリギリ
許されるかな。1曲目でも書いたけど、こんな音処理しなくても
十分かっこいいんだけど。これが亀田誠治の限界か?そろそろ
U2におけるブライアンイーノみたいな人が出てきてもいいんじゃ
ないか。
M6--現実に於て
この曲、このアルバムでのマイベストチューンです。1分ちょっとの
ピアノソロなんですけど、これ坂本龍一のアルバムに入ってても
全然違和感無いっすよ。この曲から次の『現実を嗤う』へ繋がる
一連の流れは何度聴いても鳥肌立ちますね。で、M6が
H是都M作曲、M7が椎名林檎作というのも驚いた。
M7--現実を嗤う
おもむろにこんな曲が出てくるのが椎名林檎を「天才」と感じる
所以です。もっともっと引き出し多いはずなんだよなー。
M6-->M7の流れは先ほども言いましたが私的にこの
アルバムのクライマックス。
M8--サービス
これはH是都M曲だとすぐわかった!五度循環のリフなんて
いかにもキーボーディストが考えそうなw
やっぱりちょっと新鮮な感じがしますね。
M9--駅前
地味な感じだけど、かなりイイ曲。椎名林檎は圧倒的に
スロー系の曲の方がいいんだよなー。歌詞もメロディも。
ロッカーじゃないんだよなー基本的に。少なくとも一般的に
認知されてるステレオタイプ的なロックアーティストでは
絶対にない。
M10-御祭り騒ぎ
これはバンドだから出来る曲っすね。
一番「東京事変」っぽい曲じゃないっすかね。ソロとは
違うという意味で。このアレンジは気持ちいいなー。
そしてここでもH是都Mのプレイが光ってる。
M11-母国情緒
いわゆる「日本的」なものに対する椎名林檎の
こだわり、思い入れ。”歌謡曲”という言葉を
肯定的に使うことの出来る数少ないアーティスト。
日本人の音楽は日本人にしか出来ないって
ゆー当たり前の事。こーゆー所がゲルニカなんか
との共通点なんだろうな。
M12-夢のあと
椎名林檎のバラードは、ソロとしての前作
『加爾基 精液 栗ノ花』あたりから、どんどん磨きが
かかってる感じがしますな。
歌詞、メロディ、完成度高し。
全体としては椎名林檎はリラックスした感じだし、他のメンバーもこれからさらに個性を発揮するだろうし、前途は楽しみ。ただ、そろそろ亀田色を払拭しても良い頃(キライというわけじゃなく、ね)。
キーパーソンはH是都Mだけど、プロデュースはメンバー以外の人がいいかもしれない。
辛口に感じるかもしれませんが、点数は超高いっす(笑
要求することも自然とキビシメになってしまうので。


