The Last Bach Projectをスタートします



前のエントリからまた4か月近く間があいてしまって申し訳ありません。予定よりかなり時間が経ってしまいましたが、昨年9月のWEBミュージシャン宣言時に掲げた
「バッハ イタリア協奏曲 BWV 971全楽章の演奏を自ら録音・マスタリングしてiTunes および着うたサイトから有料配信する」という目標を達成できる運びとなりましたのでここに御報告します。

今回お世話になった(そしてこれから1年間お世話になる)アグリゲータであるmind peaceさんの想像を絶する対応の迅速さにより、なんと契約から2日後にはiTunesStoreに楽曲が並ぶという超異例の速さでのリリースとなりました。私の方が告知の準備が全く出来ておらず、今大急ぎでこのエントリを書いている次第です。mind peaceさんのサイト上においても、配信開始までは2週間程度かかる旨書かれていますので、今回の速さはおそらく諸々の条件が重なった特殊なケースなのだとは思いますが、いずれにしてもその親身な対応には心から感謝しています。この場を借りてお礼申し上げます。

The Last Bach Projectとは?

当初は、イタリア協奏曲の有料配信しか考えていなかったのですが、その後アイディアがどんどん膨らんできて、面白いプロジェクトに昇華できそうな手応えを掴んだので、実行に移すことにしました。The Last Bach Project、直訳すると”最後のバッハ”もしくは”究極のバッハ”プロジェクトといった感じでしょうか。その活動骨子はシンプルで、以下の2つです。

  • J.S.バッハの全ての鍵盤ソロ楽曲を作品として有料配信する。
  • リリースした全演奏のMIDIデータをCCライセンスで無償公開し、(MIDIデータの)商用利用、改変、等すべてOKとする。

まず、有料配信することで、その演奏が一流ピアニストのパフォーマンスに十分匹敵する、高いクオリティであることを担保します。有料配信されている事自体がある種の品質保証になるでしょうし、実際に耳で聞いていただくことでそれがより確実なものになるでしょう。今回プロジェクト第一弾としてリリースするイタリア協奏曲にしても、その演奏はiTSで既に売られている他の同曲の音源と比べても決して勝るとも劣らないと自負しています。質が高いからこそMIDIデータ無償公開の意義が高まるわけです。
今回のイタリア協奏曲1つとっても、人によって解釈は様々です。「もっとテンポは早い方がいい」、とか、「ここはもっと弱く弾くべき」とか、どんな演奏がその曲の「理想形」なのか、このMIDIデータを改変することで、ピアノが演奏できなくてもDTMの知識と環境があれば誰でもそれを追及し、発表することができる。そういう意味で、”究極”の、そして”最後の”バッハリリース、というコンセプトなのです。

*ちなみに、公開するMIDIデータは実演をベースとしていますので、データ内における小節及びBPMが意味を為していません。DAWソフトによるクオンタイズ等の処理はまともに機能しない状態であることをご承知おきください。

イタリア協奏曲だけで数か月かかってしまうのですから、全鍵盤ソロ曲となるとライフワークになると思います。あくまで音楽活動のメインは自作曲のリリースですが、それと並行してこのプロジェクトを続けていくつもりです。年に2作程度のペースで考えてまして、今年は次回作として基本に立ち戻って「インベンション」、来年は「シンフォニア」の後、「ゴルトベルグ変奏曲」という予定でリリースを考えてます。

音源について

今回の制作過程ですが、まず自分の演奏をMIDIレコーディングし、細部をCUBASE上でエディットする、この「録音」->「エディット」を納得いくまでひたすら繰り返しました。MIDIレコーディングする最初の「演奏」が極めて重要で、悪い演奏をエディットで補うのは不可能だと今回悟りました。ちょうど、「いくらフォトショップで加工しても元の写真が悪ければそれを補えない」のと似たような感覚です。なので、演奏レコーディングも数え切れないほどやり直しました。そうして出来たMIDIレコーディングデータをベースにさらにエディットにおよそ2か月、改善の余地はまだあると思いますが、出来としてはかなり納得のいくものになりました。
完成したMIDIデータは、GarritanのSTEINWAY VIRTUAL CONCERT GRANDのオフラインレンダリング機能を使ってWAV化しました。 このプロジェクトはGarritanの音源無しにはあり得ないというか、この音源と出会わなかったらそもそもクラシック作品の有料配信などという無謀な思い付きも生まれてなかったです。それくらい重要なソフト音源。
Garritan社がSteinway & Sonsと正式なパートナーシップを結び、モデルDというSteinwayのフラッグシップモデルの再現に徹底的に拘りぬいた、現時点での最高峰ピアノ音源と言って良いかと思います。御蔭さまでというか、GarritanからWAVとして吐き出された音源は、もうまったく手を加える必要が無いほど完成されたものでした。実際、配信されているデータはGarritanのオフラインレンダリングWAVデータがそのままマスタとなっています。

配信予定

前述した通り、iTunes Storeではすでに配信が始まっています。iTunesStore上で可能な最安値(アルバム¥300)に設定しましたので、一人でも多くの方に聴いていただければと思います。特に、いままであまりクラシックは聴いてなかったという方にぜひ聴いて欲しい、バッハの音楽の素晴らしさに触れてほしいと思います。
iTunes Store(日本)
あと、HMVうた★フルにて3キャリア対応の携帯着うた配信が始まる予定です。(まだ登録はされていないようです)以下のQRコードでアーティスト検索結果ページに直接飛べます。
HMV検索ページQR
さらに、AmazonにてCDの取扱いが来月始まる予定です。
The Last Bach Projectのスタティックなページも開設予定ですが、今はとりあえずこのエントリからMIDIデータのダウンロードリンクを張っておきます。

Creative Commons License
Italian Concerto(イタリア協奏曲) BWV971 LBP MIDI data by 音極道 OtoGokuDo is licensed under a Creative Commons 表示 2.1 日本 License.

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